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日韓で異なるゴルフ女王イ・ボミ結婚報道、超絶美人女優キム・テヒとの関係は?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
イ・ボミ(写真提供=KLPGA)

先週金曜日に発表された日本で活躍する韓国人女子プロゴルファーのイ・ボミと俳優イ・ワンの結婚ニュース。2015年と2016年に日本女子プロゴルフツアーの賞金女王に輝き、日本でも抜群の人気を誇るプロゴルファーの結婚だけに、日本のさまざまな媒体で記事になった。

「女子ゴルフのイ・ボミが12月に結婚」(『毎日新聞』)、「イ・ボミがイケメン俳優と結婚へ…12月挙式」(『スポーツ報知』)、「イ・ボミが12月に結婚!!交際中の俳優イ・ワンと」(『ゴルフ情報ALBA.Net』)などだが、韓国報道の見出しはやや異なる。

ふたりが昨年11月に交際を認めたときも、「イ・ワンの心を盗んだイ・ボミとは?」(韓国経済)、「イ・ワンと熱愛のイ・ボミとは誰?韓日で25勝の美女ゴルファー」(『ニュース1』)などが多かったが、今回も「俳優イ・ワン、ゴルファーのイ・ボミと結婚」(『朝鮮日報』)と、イ・ワンのほうを主語にして報じるところが多い。

それだけ芸能ニュースとして多く扱われた証拠だとも言えるが、韓国の報道で特徴的なのはイ・ワンにも「キム・テヒの弟」という枕詞がついていることだ。「“キム・テヒの弟”イ・ワンの心をホールインワンしたイ・ボミとは誰?」(『日曜ソウル』)という見出しもあった。

韓国人なら誰もが知るキム・テヒは、デビュー当時から現在にいたるまで、誰もが認める美女の“韓国代表”といえる人気女優だ。韓国では美女を表現するときに“○○界のキム・テヒ”と代名詞のように彼女の名前が使われる。

チェ・ジウと共演したドラマ『天国の階段』に出演し、2006年には飲料水“新・爽健美茶”のCMキャラクターを務めたヒロインだけに覚えている人もいるだろう。

(参考記事:【あの人は今】日本のドラマやCMにも!! “韓国で最も美しい女優”キム・テヒもママに

イ・ワンはそのキム・テヒの実の弟なのだ。姉が出演したドラマ『天国の階段』でデビューし、数々の作品に出演してきた。

姉のキム・テヒは2011年にフジテレビドラマ『僕とスターの99日』のヒロインとして西島秀俊の相手役を務めているが、弟イ・ワンは一足早い2005年に日本映画『ベロニカは死ぬことにした』で真木よう子と共演もしている。

それどころか韓国国民大学体育学部出身というスポーツマンぶりを買われ、2005年にはTBS系列で放送された『最強の男は誰だ!壮絶筋肉バトル!! スポーツマンNO.1決定戦』に出演したこともある。日本の韓流ファンたちの間では知られた存在なのだ。

実は筆者はそのイ・ワンのインタビューをしたことがある。

2006年6月で、ちょうど彼の主演ドラマで日韓合作作品である『天国の樹』が日本でもオンエアされる前のことだった。同作はソニンや内田朝陽など日本の俳優・女優も出演しており、「日本の俳優たちはとてもエネルギッシュな方たちばかりで本当に楽しかった」と笑っていた。

「キム・テヒの弟の枕詞がときに邪魔だったり、ウザかったりしませんか?」と問うと、「いいえ(笑)。姉のおかげで僕は役者の道に進むことができたので感謝しています」と笑った。

聞けば、姉が『天国の階段』の制作スタッフに自分の写真を見せたことがキッカケでドラマ・デビューが決まったという。イ・ワンにとって姉は自分の可能性を広げてくれた恩人でもあるわけだ。

当時まだ22歳だったイ・ワンは筆者とのインタビューでこうも言っていた。

「10年後の僕は32歳になっていますが、おそらく結婚しているでしょう(笑)。僕の計画では32歳で結婚する予定なんです」

あれから13年。予定よりも3年長く独身生活を過ごしたが、イ・ボミという人生の伴侶を得たことでイ・ワンはますます役者道にまい進していくのでないだろうか。

そのイ・ワンをイ・ボミが現役生活を続けながら支えるかどうかはまだわからないが、韓国でもっとも美しく、美人韓国代表とも言える人物が義姉となり、小姑になるわけだ。

しかも、キム・テヒはこれまたK-POP界トップアーティストであり俳優としても活躍するRAIN (ピ)と夫婦である。

夫は俳優、小姑は人気女優、義兄はK-POPスターという“華麗なる芸能一家”に嫁ぐことになったイ・ボミ。末永く幸多からんことを!!

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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