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韓国進出したAKB48グループ出身のメンバーたちはその後どうしているのか

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
『PRODUCE48』出演時の高橋朱里(右)写真提供=SPORTS KOREA

HKT48を卒業した指原莉乃とHKT48田島芽瑠が先日、プライベートで韓国弾丸旅行を楽しんだという。

オーディション番組『PRODUCE48』に出演したAKB48チームAのメンバー宮崎美穂も5月14日、Instagram に韓国旅行中と思われしき写真を投稿していた。4月にもAKB48グループのメンバー数人が韓国を訪れていたようだが、AKB48グループメンバーたちの訪韓が目立つ今日この頃だ。

こうした動きには、韓国も関心を示している。韓国メディアは彼女たちが訪韓するたびに「AKB48の◯◯が韓国旅行」などと欠かさず報じるほどだ。

もともと韓国では日本の芸能人たちの来韓のニュースを取り上げることが多く、女優の藤井美菜やK-POPアイドルとして活動するRUIなど、韓国芸能界で活動する日本人タレントも多い。

(参考記事:“清純のアイコン”に“次世代セクシーアイドル”も。韓国で活躍する日本芸能界の美女たち

宮崎美穂や千葉恵里も韓国で番組出演

そんな中で昨年放送された人気オーディション番組『PRODUCE 48』に出演したことで韓国でも知名度を上げたAKB48グループメンバーたちへの関心や注目度が増していることは間違いないだろう。

そのことを如実に物語ってくれているのが、IZ*ONEとしてのデビューは逃したものの、『PRODUCE 48』に出演していた日本人メンバーたちの相次ぐ韓国進出だ。

例えば、前出の宮崎美穂は韓国のケーブルテレビ局であるチャンネルJで4月20日から放送中の『日本人も知らない茨城旅行』に出演。気さくで飾らない姿で茨城の魅力を紹介している。

この番組の前シリーズに出演していたのは、「あだち充の漫画から飛び出たみたい」と話題のYUKIKA(寺本來可)だが、彼女は今年の2月に韓国でソロデビューを果たしただけに、この番組をきっかけに宮崎美穂の韓国デビューを予想するファンも少なくないという。

チャンネルJ関係者によると、今回はあくまでも単発性の高い出演とのことだが、韓国語が堪能で人気も高い宮崎美穂だからこそ、韓国でもっと活動してほしいというのがファン心理なのだろう。

宮崎美穂だけではなく、AKB48チームAの千葉恵里も韓国のバラエティー番組デビューする。千葉恵理は『PRODUCE 48』出演時もその独特なキャラクターで人気を集めていたが、このほど韓国のバラエティ番組『留学少女』の収録を終えたという。

5月23日から放送されるこの番組は、K-POP好きの世界10カ国の少女たちが韓国で留学生活を送るというコンセプト。すでに顔が知られている千葉恵里の活躍に期待が集まりつつ、『PRODUCE 48』終了直後から出回っていた韓国デビューの噂も再び浮上しているほどだ。

高橋朱里や竹内美宥はどうしている?

周知の通り、すでに韓国での再デビューに向けて本格的に動き出したメンバーもいる。元AKB48チームBのキャプテン高橋朱里と、同じくチームBの元メンバー竹内美宥だ。

彼女たちは3月にそれぞれ韓国のWoollimエンターテインメント、MYSTIC STORYと契約を交わした。5月2日の公演をもってグループを卒業した高橋朱里は、5月7日にWoollimのアカウントをフォローしてほしいとTwitterに書き込み、再び練習生に戻って韓国デビューの準備を進めている。

(関連記事:“韓国ファン期待大” AKB48高橋朱里が卒業&韓国デビューを発表

Woollimによると「間もなくデビューする新しいガールズグループに高橋朱里が加わる予定」という。Woollimの公式SNSには新人ガールズグループのメンバーと想定される女子練習生たちのプロフィールが公開されたが、そこには高橋朱里も含まれていた。

ちなみにWoollimには人気グループINFINITE、LOVELYZ、Golden Childに加え、現在IZ*ONEで活動中のクォン・ウンビ、キム・チェウォンら韓国版“奇跡の世代”と呼ばれる人気アイドルたちが所属している。

(参考記事:韓国版“奇跡の世代”。2019年に“成人”となる女優・アイドル一挙紹介!)

ネットでは、5月20日にカムバックするLOVELYZが活動を終えたあと、新しいガールズグループがデビューするのではないかという声も上がっており、そうなると“新人”高橋朱里とIZ*ONEが同時期に活動する可能性も高いため、注目が集まっている。

竹内美宥の場合、MYSTIC所属の歌手・練習生が毎日行っているフリーライブ「LISTEN STAGE」に参加している。

初めて出演した3月14日公演では、星野源の『恋』やIUの『BBIBBI』、そして『PRODUCE 48』での担当曲『また会おう』などを披露したという。

平日にも関わらず予想をはるかに上回る観客数だったため、関係者も驚いたらしい。5月6日にAKB48での活動をすべて終えたため、韓国デビューにますます拍車がかかりそうだ。

いずれにしても「人気確実のブルーチップ」「芸能事務所の即戦力」と評価される『PRODUCE 48』出身のAKB48グループのメンバーたち。国境や言葉の壁を越えて新たなチャレンジに乗り出した彼女たちが輝く姿を今から期待したい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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