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【独占】“次世代セクシークイーン”ユ・ヒョンジュ、日本女子ゴルフ初挑戦を語る

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
ユ・ヒョンジュ(写真提供:KANG MYUNG HO)

先週行われた『ヤマハレディース・オープン葛城』で日本女子プロゴルフツアーに初出場したユ・ヒョンジュ。

その動向については「次世代セクシークイーン報道も。25歳韓国人選手が日本デビュー」(『ゴルフダイジェスト・オンライン』)、「次世代セクシークイーン、ユ・ヒョンジュ、日本ツアー初参戦」(『サンケイ・スポーツ』)など、大会前から日本の多くのメディアで取り上げられた。

その美貌とフィジカルから韓国でもスポーツ新聞などで写真特集が組まれているユ・ヒョンジュだが、『日刊スポーツ』など写真特集を組むメディアも多かったので、その報道に接した日本のゴルフ・ファンたちも多いことだろう。

(参考記事:【PHOTO】“韓流ゴルフ女神”ユ・ヒョンジュの男心をつかむフィジカル

ただ、予選初日は1バーディー4ボギーの「75」、続く2日目は3バーディーを記録するものの、6ボギーと7番H(パー3)でのダブルボギーが響いて「77」。2日間通算8オーバー71位で予選落ちとなってしまった。

文字通り、「ほろ苦い」日本デビューとなってしまったが、沈んだ表情を見せることはなかった。共同取材を終えたあとに改めてクラブハウスで行ったインタビューでは、ときおり笑顔も見せながら日本初挑戦を振り返った。

―予選落ちという結果に終わってしまった。この2日間のゴルフを振り返ると?

「いつもよりも緊張した2日間でしたね。そのせいか今日はスタートがちょっと悪かったです」

―2日間一緒にラウンドした葭葉ルミ選手と原英莉花選手はどうでした?ふたりとも人気選手で韓国の“KLPGA広報モデル”のようなものが日本にあれば、間違いなく選ばれる選手かもしれません(笑)。

(参考記事:イ・ボミやアン・シネも選ばれた「美女ゴルファー」の証!! KLPGA広報モデル10年分を大公開

「ふたりとも飛ばすので驚きましたし、マナーもとても良い選手ですよね。言葉が通じずラウンド中はあまり話すことはできませんでしたが、プレー中は終始配慮してくれて、楽しく回ることができました」

―ただ、立ち上がりに立て続けに2連続ボギー。1Hのグリーンでは緊張しているというか、特にナーバスになっているように見えましたけど。

「予選1日目にも感じたことですけど、日本のグリーンは韓国よりも速くてカップの位置も難しい場所にあるので、いろいろ気を使いました。それでもミスしてしまったのだから実力不足ですね」

―多くのメディアから注目されていたので緊張したのでは?

「メディアもさることながら、ギャラリーの方々の多さには驚きました。週末ではなく、平日でもあんなに多いなんて。日本のゴルフ熱の高さを感じましたよ。私の写真をプリントアウトして“サインください”というファンが多かったですし、中にはわざわざ韓国語で書いた手紙をくださるファンもいらっしゃいました。もう感激でした」

―日本でもユ・ヒョンジュ選手が“韓国美女ゴルファー神セブン”のひとりに名を連ねていることを知っているファンが多いからでしょうね

(参考記事:イ・ボミ、アン・シネ、そして…韓国女子ゴルファー“神セブン”を一挙紹介!!【PHOTO】

「うれしく、ありがたいことですよね」

―ただ、今回は韓国とはちょっと違ったイメージでした。髪、染めました?

「ああ、これですか(笑)。確か前にお会いしたときには金髪でしたね。いえいえ、大した意味はありません。気分転換です、気分転換」

―ゴルフウェアも韓国ではカラフルですが、今回は黒を基調としたシックな装いという印象。もしかして日本ではイメージチェンジ?

「いやいや、たまたまですよ(笑)。風が強くて肌寒い気候だったのでちょっぴり厚着になり、暗い色合いのスタイルになってしまっただけ。天気のせいですよ(笑)」

―滞在中は快適でしたか?

「ええ。練習ラウンドやプロアマもあって長く滞在しましたが、食事も毎日おいしくいただきました。美味しかったもの? ウナギですね」

―以前はすき焼きと炙りラーメンがお気に入りと言っていたような……。ゴルフの話題に話を戻しましょう。実際に日本ツアーをプレーしたことで日本と韓国の違いは感じましたか?

「ええ。やはり外国ですから韓国との違いはありましたよね。コース・セッティングに関しては韓国よりもグリーンが難しいと感じましたし、何よりもギャラリーが本当に多くて雰囲気がいい。日本に来る前も来てからも、日本の試合環境は素晴らしいと聞いていましたが、実際にそこに飛び込んでみると本当に素晴らしくて、とても感動しました」

―その日本でこれからもプレーしたいという気持ちが強くなった?

「推薦をいただければぜひまたプレーしたいですし、選手である以上、韓国、日本を問わず1部ツアー(レギュラーツアー)でプレーしたい。そのためにもまずは私が1部ツアーにふさわしい実力を積み上げていくことが重要ですね。これから韓国でも2部ツアーのシード戦が始まりますが、そこできっちり結果を出して自分の可能性を広げていきたい。というと違った解釈をされてしまいそうなので(笑)、改めて言いますが、日本のプロテスト受験に関してはまだ決まったことは何もありません。“肯定的に検討し始めた”という段階ですから、あまり先走り過ぎないでくださいね」

―以前、韓国でインタビューしたとき、こんなことを言っていました。「数字や成績に縛られるゴルフは好きではない。ひたすら自分で感じて、自分が考えて、自分で選択するゴルフ。自分が主であるゴルフをしたい。自分の人生なのですから」と。その観点から今回の日本初挑戦を振り返ると?

(参考記事:【日本初独占取材2】次世代セクシークイーン、ユ・ヒョンジュの告白

「日本で何かを感じて経験したという点では、非常に満足しています。試合結果とは関係なく、私自身が感じることが多かったから…」

―幸せな時間でした?

「はい!!緊張もしたし、思い通りにいかず苦味も味わいましたが、心待ちにしていた経験ができましたから、幸せでした。日本での経験を糧にしてさらに成長していきたい。これからも私は、私の目の前にある道を進むのみです!!」

ユ・ヒョンジュ(撮影=KANG MYUNG HO)
ユ・ヒョンジュ(撮影=KANG MYUNG HO)
ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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