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「K-POP女性グループの新方向性を示した!!」GFRIEND独占インタビュー

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
GFRIENDのメンバーたち(写真提供=キングレコード)

2018年に日本デビューを果たしたK-POPガールズグループGFRIEND(ジーフレンド)。“パワー清純”という独自のコンセプトが大ヒットし、最近はアメリカ・ビルボードから「K-POP女性グループの新しい方向性を提示した」と、そのパフォーマンスを絶賛されている6人組グループだ。

最近も3月13日にリリース予定の日本3rdシングル『FLOWER』のMV(ミュージックビデオ)が公開して24時間もたたずして100万回再生を突破してニュースにもなった。

振り返ればGFRIENDが初の日本オリジナルシングル『Memoria / 夜(Time for the moon night)』をリリースした昨年10月、都内のスタジオでインタビューを行ったことがある。日本活動に対する意気込みや、今後の目標について目を輝かせながら率直に語るメンバーたちの姿はとても印象的だった。

(参考記事:第3次韓流ブームを盛り上げる「清純パワー」GFRIENDを知っているか【インタビュー】

そんな彼女たちが約4ヶ月ぶりに来日した先日、都内のスタジオで再び話を聞く機会に恵まれた。

――昨年10月以来の来日ですね。韓国メディアでも“5大ガールズグループ”に数えられるG-FRIENDの日本活動が大々的に紹介されていましたが、まずは日本で2ndシングル『SUNRISE』をリリースされたご感想をお願いします。

(参考記事:2019年、K-POPガールズグループが続々と日本にやってくる!その理由は?

ウナ:今年に入って初めての日本です。また来られて嬉しいし、先日のフリーライブではファンの方々の喜ぶ顔を見られたので、来て本当によかったなと思います。

ソウォン:久しぶりに日本のファンの方々にお会いできて嬉しいですね。今回の『SUNRISE』は日本語バージョンのレコーディングがすごく楽しかったので、日本活動を楽しみにしていました。

シンビ:すでに韓国で先に発表していた曲なんですが、だからこそ日本での反応が気になったのかもしれません。

オムジ:私は、去年日本で正式デビューをしてから日本活動に臨むときの気持ちが少し変わったことを改めて感じました。新人の頃に戻って最初から一つずつ積み上げていくような気持ちです。

ユジュ:日本では韓国とまた違う衣装を着てライブを行うんのですが、これがまた新鮮で、楽しいです。

イェリン:1stシングルを発売したのが昨日のことのようですけど、こうやって早いうちにまた日本のファンの方にお会いできて嬉しいです。まだまだこれからがスタートだと思っています。

――シンビさんが言った通り、すでに韓国で発表されていた『SUNRISE』ですが、反応がすごかったと聞きました。ほとんどの音楽チャートを席巻した、と。今年1月の『ソウル・ミュージックアワード』の会場にいたのですが、華やかなレッドカーペット・セレモニーはもちろん、歓声の大きさに驚きました。

(参考記事:K-POPスター勢揃い!「ソウル・ミュージックアワード」レッドカーペットの様子【PHOTO】

ソウォン:実はこの曲、韓国のすべての音楽番組と音源チャートで1位になるという、“パーフェクト・グランドスラム”を達成した曲なんです。だからこそ、日本での活動にも期待で胸が膨らんだのかもしれません。

――日本語バージョンで少し変わったところや、特に注目してほしいポイントはありますか?

ソウォン:『SUNRISE』というタイトル通り、太陽をイメージした振り付けが所々に隠されているのですが、そこを注意深く見ていただくと面白いんじゃないでしょうか。

オムジ:私は、日本語の歌詞にも耳を澄ましてほしいです。おおよそ同じ内容なんですが、やはりどこか雰囲気が違うんですよ。出来れば韓国語と日本語の歌詞がどう変わったのかも見てほしいですね。

イェリン:私も日本語の歌詞が好きです。すでに日本語バージョンのレコーディングを終えた状態で韓国活動を行ったんですが、日本語の歌詞を口ずさんだりしましたから。また、Dメロで地声から裏声に変わる部分があるんですけど、日本語バージョンでは裏声を出すタイミングを変えてみました。みなさん、気付いてくれましたかね?(笑)

ユジュ:歌詞もそうですが、日本語バージョンのミュージックビデオも別撮りしました。韓国語バージョンと少し違うシーンが入っているので、ぜひ見つけてほしいです。

シンビ:個人的には今回、メンバーたちの歌唱力が以前より高まったと思うんです。私とオムジの場合、高音パートを歌うことは滅多にないのですが(笑)、今回はそれぞれ1パートずつ歌いました。そんなメンバーたちの成長にもぜひ注目してください。

――GFRIENDにとってとても大事な曲なんですね。では、カップリングの『La pam pam』はどうですか?日本オリジナル曲だと聞きました。

オムジ:そうなんです。私はガイドボーカルバージョンをはじめて聞いた時、アニメーションのサウンドトラックのような印象を受けました。メンバーたちの声が入ることでさらに神秘的なイメージに仕上がったので、個人的にすごく好きな曲です。

ソウォン:正直、カップリングに使われるとは思わなかったですね。いつかリード曲になるだろうと勝手に思っていたので、公開されてびっくりしました。サビのメロディがすごく高くて普段あまり出さない裏声を出すなど、レコーディングには苦戦したのですが、完成版を聞いてホッとした曲でもあります。

――ところでみなさん、先日のフリーライブでは通訳なしで MCをされていて、驚きました。日本に来るたびに日本語力もアップしているようですが。

(参考記事:【イベントレポ】「GFRIEND」、2nd SINGLE発売記念フリーライブでキュートな日本語披露しファン悶絶?! 

フリーライブは大いに盛り上がった(写真提供=キングレコード)
フリーライブは大いに盛り上がった(写真提供=キングレコード)

ソウォン:今回のフリーライブは、出来る限り通訳なしでやりたいね、とみんなで話していたので、コメントも頑張って覚えましたよ。すごく緊張していて思うように話せなかったのは悔しいですが、ファンの方々が温かく見守ってくださったおかげで無事にライブを終えられたんだと思います。

――普段はどのように日本語の勉強をされていますか?

ユジュ:みんなでレッスンを受けたりするのですが、最近は年末の授賞式とか、活動で忙しくてサボり気味だったんです。その代わり、こうやって日本に来た時にスタッフさん同士の会話に聞き耳を立てて、フレーズを収集しようとしています。よく使われる言葉があればどういう意味なのか直接聞いたりしながら、少しずつ学んでいる感じです。

ソウォン:やはりテキストで学ぶ日本語と、生活で使われる日本語は少し違うんですよ。レッスンを受けることよりも、短期でも日本に滞在している間に実力がぐんと伸びる気がします。(つづく)

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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