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日本との違いも? アイドルや美ボディ“ホカンス族”も楽しむ韓国の「ナイトプール事情」

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
(写真:つのだよしお/アフロ)

近年、“インスタ映え”するとして女性を中心にブームとなっているナイトプール。

記録的な猛暑が続くなか、今年の夏もその人気は続いているというが、韓国でもナイトプールが人気らしい。

“Dカップ女神ボディ”もナイトプールに登場

人気ガールズグループ「Berry Good」のジョヒョンやモデルのハン・ヘジンをはじめ、有名芸能人たちもナイトプールを楽しむ様子をSNSにアップして関心を集めている。

最近も、“Dカップ女神ボディ”と称されるフィットネスタレントのユ・スンオクが、ナイトプールで抜群のスタイルを披露し、大きな反響を呼んでいた。

(参考記事:【画像あり】ナイトプールで再び証明されたユ・スンオクの“奇跡のDカップ女神ボディ”

各地のナイトプールも大盛況だ。

例えば、ソウルの高級ホテルとして有名な新羅(シルラ)ホテルは、今年からプールの夜間営業を始めたというが、「7~8月は連日、飽和状態」(『アジア経済』)だという。

ナイトプールといえば、お洒落にライトアップされたホテルのプールをイメージするが、韓国でも同じように高級ホテルのナイトプールが人気のようだ。

もっとも、日本でもとしまえんなどがナイトプールを実施しているように、韓国にもソウルの漢江(ハンガン)公園プールや京畿道(キョンギド)の大阜(デブ)島アクアシティなど、夜間に営業する大型プール施設はある。

また、日本ではあまり聞かないが、釜山(プサン)の海雲台(ヘウンデ)海水浴場では、“ナイトプール”ならぬ“ナイトビーチ”が午後9時までオープンしているらしい。

「月光水泳」と名付けられた海雲台海水浴場の“ナイトビーチ”は人気も右肩上がりで、今年7月25~8月1日には、前年同期比38.2%増の2万2250人が訪れたという。

数年前までは“盗撮事件”や“水着トレンド”が話題

それほどナイトプールの需要があるということだろうが、そもそも韓国で本格的にナイトプール人気が高まったのは、2016年の夏のことだったと思う。

それまではナイトプールがメディアに取り上げられることもほとんどなく、プールの話題といえば、“韓国のサマーランド”と言える人気ウォーターパークで起こった“カリビアン・ベイ盗撮事件”などショッキングなニュースが目立っていたが、2016年の夏にはナイトプール人気が急上昇。

当時は前年比20~30%増の売上を記録するナイトプールも珍しくなく、「いまナイトプールが熱い」(『ブリッジ経済』)など、数多くのメディアでも取り上げられるようになったのだ。

要因としては、2016年の猛暑が挙げられている。

この年、韓国は慶尚南道(キョンサンナムド)の昌原(チャンウォン)市で歴代最長となる34日間も猛暑日が続くなど、記録的な暑さに見舞われたため、涼しさを求める人が増えたという話だ。

当時はその暑さからプールや海水浴にも注目が集まり、K-POPアイドルの水着トレンドなども話題になったが、今年も韓国では日本と同様に酷暑が続いているため、ナイトプール人気が高まっているといわれている。

(参考記事:韓国アイドルたちのセクシートレンドは、水着ではなく“ラッシュガード”!!

ただ、もう一歩踏み込んでいえば、そうした猛暑のなかで“ホカンス族”が増えたこともナイトプール人気の背景にはあるだろう。

ナイトプール好き?“ホカンス族”とは

“ホカンス族”とは、「“ホテル”で“バカンス”を過ごす人」の略語で、猛暑のなか旅行や屋外レジャーに出かけるのではなく、涼しいホテルでのんびりと余暇を過ごす人のことを指す。

今年7月に行われた「2018ミス・インターコンチネンタル」首都圏選抜大会で1位に輝いたミュージカル女優イム・アロが、“ホカンス族”であるとメディアに明かしたことも最近は話題になったが、そんな“ホカンス族”たちが特に好んで利用しているのがナイトプール付きのホテルだという。

(参考記事:【画像】“ミュージカル女優”がまさかの1位!!「2018ミス・インターコンチネンタル」 首都圏大会の様子

実際、韓国でもっとも利用されている宿泊予約アプリ『ヨギオッテ』の予約件数を見ても、それはわかる。

ソウルのホテルの予約件数は前年同期比20%増を記録しており、そのなかでも「アマンティホテルソウル」や「L7弘大(ホンデ)」などナイトプールのあるホテルがランキング上位に数多くランクインしているのだ。

記録的な猛暑に“ホカンス族”の増加も影響し、韓国でも関心を集めるナイトプール。日本と同様、韓国もまだまだ厳しい残暑が続くというだけに、当分の間ナイトプール人気は続きそうだ。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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