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ク・ハラ、ニコルの近況も!!…淑女になったKARA元メンバーは何をしているのか

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
左から知英、ニコル、ギュリ、スンヨン、ハラ(写真は2011年1月)(写真:アフロ)

かつて日本で絶大な人気を誇った韓国のガールズグループKARAの元メンバーであるク・ハラが昨日7月30日、日本で新曲『WILD』をデジタルリリースしたという。

ハラは日本で心機一転、ニコルは野球場に?

KARAといえば、第2次韓流ブームを牽引したK-POPガールズグループ。2011年には紅白歌合戦にも出場しており、中でもク・ハラの人気は高く、今でも彼女を応援するファンは少なくないと聞く。

それだけに今回の新曲は、ク・ハラ本人はもちろん、彼女の日本での活動を心待ちにしていたファンにとっても嬉しいかぎりだろう。昨年に予定していた日本活動が企画倒れになり、ク・ハラ自身も心機一転のつもりで今回の活動を準備したというのだから、本人はもちろん、ファンにとっても思い入れの強い曲になるに違いない。

(参考記事:日本でソロ活動を控えたKARAのク・ハラ、「以前より余裕が出てきた」

KARAファンにとって喜ばしいことは、ク・ハラだけではなく、最近はニコルのニュースも飛び込んできたことだろう。

KARA脱退後、日本で歌手デビューを果たしたものの、韓国ではこれといった芸能活動がなかったニコルだが、最近ようやくテレビや雑誌に顔を出し始めているのだ。7月21日には韓国プロ野球LGツインズ対斗山ベアーズの試合で始球式を務めるなど、そろそろ本格的なソロ活動に乗り出そうとしている。

(参考記事:【近況PHOTO】日本を熱狂させたKARA元メンバーの今…ニコルの貴重な最新写真も緊急入手!!)

知英、スンヨン、ギュリは……

振り返れば、2014年にニコルと知英が2014年に脱退し、2016年には最後に加入したホ・ヨンジを除くメンバー全員の事務所移籍によって“事実上の解散”となってしまったKARAだが、ここにきてメンバーそれぞれが“独り立ち”に成功しつつある。

もっとも着実にキャリアを積んでいるのは、知英かもしれない。

KARAメンバーの中で唯一日本に拠点を移した知英は、桐谷美玲などが所属するスウィートパワーに所属し、女優として日本のドラマや映画に出演する一方、JYの名義で歌手活動も行っている。

先日は、主演映画『殺る女』(10月日本公開予定)が韓国・富川国際ファンタスティック映画祭に正式出品され、約4年ぶりに韓国凱旋も果たした。

すっかり女優となって颯爽と登場した知英のレッドカーペット姿を、多くの韓国メディアが取り上げていた。日本の作品で日本人役をこなし、主演も務めている知英の活躍ぶりに、韓国メディアも脱帽といった感じだった。

知英だけでなく、ハン・スンヨンとパク・ギュリも女優として奮闘している。

スンヨンは2016年にドラマ『青春時代』(JTBC)の主演を務めて女優としての可能性を評価され、今も安定した演技力を披露。7月に日本で開催された単独ファンミーティングも大好評を博したことで、今後のさらなる活躍が期待されている。

一方、KARAのリーダーだったパク・ギュリは、スクリーンで着実にキャリアを積んでいる。

主演映画『2つの恋愛』ではセリフの90%が日本語という在日コリアン役を熱演していたが、KARA時代に磨いた日本語力が大きな自信になったとか。アイドル時代の経験を活かしつつその栄光にすがらず、新たな道を歩もうとする彼女の姿勢には好感も持てる。

淑女になったKARA元メンバーたちが示す可能性

しかも、パク・ギュリとハン・スンヨンは今年で30歳。ク・ハラ、ニコルは27歳になる。初期メンバーの末っ子だった知英も今年で24歳になった。

彼女たちが日本で人気絶頂にあった頃、『Karasia KARA 2nd JAPAN TOUR 2013』と『Karasia KARA 3rd JAPAN TOUR 2014』のパンフレット制作を担当したが、愛くるしい笑顔でインタビューやポートレート撮影に応じてくれた彼女たちがアラサー女性になったわけだ。

“事実上の解散”状態とはいえ、かつてのガールズアイドルたちが“7年目の呪い”を破って10年以上も第一線で活躍していることは珍しい。

もはやアイドルという枠を超えた存在になりつつある今日この頃だ。

以前、KARAの元メンバーたちは妹分である“RAINBOW”のメンバーだったジスクの近況インタビューを本欄でも紹介したが、KARAの元メンバーたちは妹分たちとはまた違った切磋琢磨で、その可能性を示しているとも言えるだろう。

(参考記事:KARAの後輩グループ「RAINBOW」のメンバーたちは今、何をしているのか)

KARAだけではなく、少女時代など第2次韓流ブームを作り上げた彼女たちの今日の活躍は、TWICEやBLACKPINKといった第3次韓流ブームをリードする第3世代ガールズグループたちにも、刺激と新たな可能性を示唆するはずだ。

アイドルという枠組みから卒業しても、それぞれの場所で輝こうと奮闘する元KARAメンバーたちの今後には、引き続き注目していきたい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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