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“世紀の結婚”からスピード離婚まで…「夫婦の日」に振り返りたい韓国芸能人の結婚事情

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
チャン・ドンゴン&コ・ソヨン夫婦(写真:ロイター/アフロ)

本日5月21日は、韓国で「夫婦の日」だ。

2007年に法定記念日として制定された「夫婦の日」は、韓国で「子供の日」(5月5日)や「オボイ(両親)の日」(5月8日)などがあることから“家庭の月”とされる5月に「2人が1つになる」という思いを込めて、毎年5月21日となっている。

5月は結婚シーズン、“世紀の結婚”とも

夫婦間でプレゼントを送ったりするというが、韓国では5月が結婚シーズンでもあること相まって、芸能人カップルに注目が集まる時期でもある。

日本と同様に、韓国でも芸能人の結婚には大きな話題が集中する。特に大物韓流スター同士の結婚ともなれば、“世紀の結婚”と呼ばれるほどだ。

(参考記事:新郎も新婦も韓流スター!! 韓国芸能界の“世紀の結婚”と呼ばれたビッグカップル列伝

結婚シーズンだけに婚約発表も多く、5月10日には FTISLANDチェ・ミンファンがユルヒと結婚することを日本で伝えた。結婚の事実が人気にも影響を及ぼすことになるアイドル出身のふたりが、躊躇なく、それも第一報を日本で発表したのだから驚きでもあったが、5月17日には女優のキム・ミンソも結婚したというニュースが飛び込んできている。

幸せそうな2人が結婚した・結婚するというニュースは微笑ましいが、それだけにこの時期に破局を迎えたカップルの知らせはちょっとしたショッキングニュースとして波紋を呼んだりもする。

破局する韓流カップルも

例えば、日本でも人気の高いJYJのユチョンは最近、結婚まで視野に入っていた恋人ファン・ハナさんと破局。ユチョン側は交際の解消を認めたが、ファン・ハナさんの右腕のタトゥーがどうなるかなど、話題を集めている。

(参考記事:【画像あり】ユチョンは破局を認めたが恋人ファン・ハナは…右腕の“LOVEタトゥー”はどうなる?

韓国では近年、芸能人やアイドルが交際を認める“公開恋愛”の風潮があるだけに、別れたときの衝撃も少なくないといえるだろう。

また韓国芸能人の結婚で興味深いのは、スピード結婚が増えているという点だ。

キ・ソンヨン&ハン・ヘジンをはじめ、一般女性と結婚したペ・スビンなどなどが交際期間6カ月ほどでゴールインしている。

3月に電撃的な結婚発表をして、韓国はもちろん日本でもトップニュースとして扱われた“ジウ姫”ことチェ・ジウも、人知れず愛を育んてきたといはいえ、そのスピード感は意外だった。

交際からわずか1年ちょっと妊娠が結婚のきっかけというわけでもないというスピード結婚が目立つようになった。

離婚率の日韓比較は…

その反動からか、結婚から1年未満で破綻するスピード離婚も増えたと感じざるを得ない。

(参考記事:早くてもデキ婚ではない!? 増え続ける韓国芸能界のスピード結婚・離婚夫婦

そもそも韓国は、日本よりも離婚率が高いことで知られている。

厚生労働省の「平成27年(2015)人口動態統計の年間推計」によると、日本の2014年の離婚率は1000人当たり1.77件。一方で、韓国の2014年の離婚率は1000人当たり2.3件(韓国統計庁)だった。

さらに熟年離婚も問題視されており、韓国の法院行政処が発行する「2015司法年鑑」によると、結婚期間20年以上の夫婦の離婚件数は3万3140件に上り、過去最高となっている。

そんな傾向は今後、芸能界にも影響を与えていくことだろう。

だからこそ年に一度の「夫婦の日」は、お互いの関係を見つめ直すひとつのきっかけになるかもしれない。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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