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韓国芸能界の事件・事故・ハプニングがまるわかり。2017年は何があったのか

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
少女時代は日韓で大きな波紋を呼んだ(写真:Lee Jae-Won/アフロ)

安室奈美恵の引退発表に、武井咲とEXILE・TAKAHIROの結婚、『君の名は。』の新海監督の不倫疑惑、清水富美加の出家騒動などなど。振り返ればこの1年間、日本の芸能界ではざまざまなな出来事があった。

それは韓国も同じ。数多くの芸能人が時には叩かれ、心配され、祝福されたりしながら、世の中にさまざまな話題を振りまいた。

アイドル“7年目の呪い”ふたたび

日本のファンたちをもっとも驚かせたのは今年10月に少女時代のメンバー・スヨン、ティファニー、ソヒョンが所属していたSMエンターテインメントを離れ、「事実上の解散」と騒がれたことではないだろうか。

日本でも高い人気を誇っていた少女時代だけに、日本でも大きく取り上げられた。先日発表になった 「世界で最も美しい顔100人」にも少女時代の元メンバーが選ばれていることでもわかる通り、少女時代はワールドワイドなネームバリューを誇るだけに大きなニュースだった。

(参考記事:【画像あり】「世界で最も美しい顔100人」に選ばれた韓国美女を一挙公開!!)

幸いなことに、少女時代はグループとしての存続を表明したわけだが、今年はWonder Girls、missA、SISTARといった人気ガールズグループが、メンバーの脱退などで解散宣言、もしくは事実上の解散に追い込まれている。韓国芸能界に言い伝わる“7年目の呪い”は今年もあったわけだ。

韓国でも“ゲス不倫”はあった!!

また、日本では今年も芸能人たちの“不倫”が何かとワイドショーを賑わせたが、韓国でも世間の非難を浴びた“ゲス不倫”があった。

ベルリン映画祭主演女優賞を受賞したキム・ミニと、映画監督ホン・サンスの“禁断の恋”である。二人は今年3月、ホン監督の新作『夜の浜辺で一人』のメディア試写会に出席した際、「本気で愛し合っている」と不倫関係を認め、世間を驚かせた。

“国民の不倫女”と呼ばれる女優ミン・ジヨンのように、ドラマで不倫女性役を演じて話題になった女優もいるが、映画監督と主演女優が現実に不倫に落ちてしまったのだからスキャンダラスだ。

22歳の年の差もさることながら、ホン監督の妻とキム・ミニの間で揉め事があったことも知らされ、世の主婦たちが激怒。ホン監督は現在、妻との離婚裁判中というが、はたして“ゲス不倫”カップルの行方がどうなるか、注目が集まっている。

一方で、万人の祝福を浴びながら10月31日に結婚式を挙げたのは、ソン・ジュンギ、ソン・ヘギョ夫婦だ。

ドラマ『太陽の末裔』の出演がきっかけで交際に発展し、結婚にたどり着いた二人は、「世紀のカップル」と呼ばれ、韓国だけでなく中国でも関心を集めた。

(参考記事:映画『軍艦島』試写会で爆弾発言!ソン・ジュンギ&ソン・ヘギョは「最強反日カップル」?)

また、今年1月に結婚式を挙げた歌手RAINとキム・テヒ夫婦は、10月に第1子となる女児が誕生したことが知られ、祝福を受けた。スターたちの結婚・おめでたは、日本同様に韓国でも人々の心を和ませるものなのだ。

兵役もニュース。誰が入隊し、誰が除隊した?

こういった部分では日本も韓国も共通していると言えるが、韓国には日本では馴染み薄いというか、まったく話題にならないであろう“韓国ならでは”の芸能ニュースがある。

スターやアイドルたちの入隊・除隊のニュースである。

今年は、俳優イ・ミンホをはじめ、キム・スヒョン、イム・シワン、イ・ジュン、カン・ハヌルなど、スターたちの入隊ラッシュが続いた。

中には人気グループ“2PM”のテギョンのようにアメリカ永住権を放棄して自ら現役兵としての入隊を志願して注目を集めた人もいれば、俳優ユ・アインのように入隊免除判定を受け、複雑な心境を吐露したスターもいる。

(参考記事:「えっ、そんな理由で?」兵役を免除された20人の韓国芸能人を一挙紹介!!)

一方で、4月にユンホ、8月にチャンミンが兵役を終え、ようやく“完全体”となった東方神起も大きな話題を呼んだ。2人の除隊式には、その最後の制服姿を見守ろうと日本からも数多くのファンが駆けつけたものである。

東方神起の他にもスーパージュニアのシウォン、ドンへ、ウニョク、俳優イ・スンギなどが除隊と共に芸能活動を再開。一層凛々しくなった彼らの姿に多くのファンが喜んだはずだ。

除隊とともに新たなスタートを切った彼らとは対照的に、過ちを犯して今後の活動に暗雲が垂れ込んだのは、BIGBANGのT.O.P。

6月に大麻吸引容疑で起訴され、懲役10カ月、執行猶予2年を宣告されたT.O.Pの大麻騒動は、芸能人たちの兵役の受け皿だった義務警察制度廃止への引き金にもなるほど大きな波紋を呼んだ。

T.O.Pのほかにも俳優チャ・ジュヒョク、チェ・チャンヨプなどが薬物使用の容疑で起訴され、チャ・ジュヒョクの場合は1年6カ月の懲役を求刑されている。

ただ、何よりもショッキングだったのは、12月18日に飛び込んできた人気グループSHINeeのメンバーであるジョンヒョンの自殺だろう。これについては多くのメディアで取り上げられているので、この欄で詳しく紹介することは控える。ジョンヒョンのご冥福をお祈りする。

いずれにしても、このように今年もさまざまな事件・出来事があった韓国芸能界。2018年はどんなニュースが生まれるのか。

隣国の芸能ニュースとはいえ、今や“韓流”や“K-POP”が日本でもひとつのエンターテインメント・ジャンルとして定着しているだけに、興味は尽きそうにない。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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