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韓国女性初の国際的美女コンテスト優勝者が誕生…実は以前に“あの騒動”に巻き込まれていた!!

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
(写真:Shutterstock/アフロ)

ポーランド発のニュースが最近、韓国でちょっとした話題になったことがある。日本でポーランドと言えば、最近ではロシア・ワールドカップ本大会抽選会でハリルホジッチ監督率いるサッカー日本代表と同じH組になったことで話題だが、韓国ではサッカーのことではない。

 ポーランドで行なわれた『ミス・スプラナショナル世界大会』が話題になったのだ。12月1日にポーランドのクリニツァ=ズドルイ市で行なわれた『第9回ミス・スプラナショナル世界大会』で韓国から出場していたキム・ジェニさんが優勝したのである。

(参考記事:韓国史上初めて“世界3大美人大会”で優勝したキム・ジェニのSNSがスゴい!!)

「キム・ジェニは誰?梨花(イファ)女子大出身の反転セクシー美で話題急浮上」(『市民日報』)、「表情明るい自然美人キム・ジェニ、『第9回ミス・スプラナショナル世界大会』で期待感アップ」(『イーデイリー』)と各種メディアでも取り上げられており、通信社・聯合ニュースも「韓国人キム・ジェニ、国際美人大会で優勝」と報じたほど。

彼女がその知名度を一気に高めたのは、聯合ニュースが報じたように『第9回ミス・スプラナショナル世界大会』で優勝したからだ。

ミス・スプラナショナルは2009年から行なわれている美女コンテストで、2016年からは日本でも『ミス・スプラナショナルジャパン』が行なわれているが、その世界大会で韓国人女性が優勝するのは今回が初。それどころか韓国人女性が国際的な美女コンテストで優勝したのも初めてだという。

そもそも韓国で有名な美女コンテストと言えば、『ミス・コリア選抜大会』が有名だろう。

全国各地で地区予選が行なわれ、その地区別入賞者を集めた本選で、1位のミス・コリア眞(ジン)、2位となるミス・コリア善(ソン)、3位となるミス・コリア美(ミ)を決める同大会は、「韓国美女コンテストの代名詞」と言っても過言ではない。

(参考記事:一挙公開!! ミス・コリア2016選抜大会、総勢34人のプロフィール&特撮グラマラス!!)

ただ、最近のミス・コリアはその権威が低下。かつてはミス・コリア眞に選ばれた者が『ミス・ユニバース』に、ミス・コリア善に選ばれた者が『ミス・ワールド』に韓国代表として出場してきたが、ミス・コリア主催者とは異なる企画会社が『ミス・ユニバース』や『ミス・ワールド』と新たにライセンス契約を交わしたことで状況が変わった。

『ミス・ユニバース』『ミス・ワールド』『ミス・インターナショナル』『ミス・アース』といった世界の4大ミス・コンテストの韓国大会が毎年行なわれるようになった。

整形疑惑や審査員買収など“ミス・コリアの真実”といった都市伝説がある中で、国際大会出場権をはく奪されることは痛恨だったに違いないが、逆に多くの韓国人女性がさまざまな国際大会に出場できるようになったとも言えなくもない。

キム・ジェニさんが『第9回ミス・スプラナショナル世界大会』に出場できたのも、そうした韓国国内の変化があったからでもあるが、彼女が話題になるのは「韓国人初の美女コンテスト優勝者」という快挙のせいだけではないかもしれない。

というのも、実はキム・ジェニさん。今年1月にフィリピンで行なわれた『第65回ミス・インターナショナル』にも出場。優勝こそしなかったが、当時審査委員だった日本の森理世さんからの質問が韓国でちょっとした話題になった。

当時、弾劾審判を受けていた朴槿恵前大統領に関する質問と、慰安婦問題に関する質問を受けたらしく、それによってキム・ジェニさんの名がクローズアップされたこともあったのだ。

(参考記事:韓国美女が日本人に妨害を受けた!? ミス・ユニバース世界大会で起きた「慰安婦問題」)

そんな彼女が今度は『第9回ミス・スプラナショナル世界大会』で優勝。しかも、韓国人女性初の国際美女コンテスト優勝者になったということで、一躍、スポットライトを一身に浴びているわけだ。

父親の仕事の関係で幼年期はインドネシアのインターナショナルスクールで過ごし、現在は名門・梨花女子大学の英文学科などに籍を置く彼女。

梨花女子は “美女スポーツ女子アナ三大将”とされる人気女子アナ・トリオを輩出していることでも有名だが、もしかしたら彼女もそのあとに続くかもしれない!?

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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