アン・シネがホステス・プロに…韓国で“ミニスカ規制”はどう受け止められているのか
韓国に来ている。今日から始まるKLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)ツアーの『MYムンヨン・クイーンズパークチャンピオンシップ2017』を取材するためだ。
優勝賞金1億ウォン(約1000万円)、賞金総額5億ウォン(約5000万円)の同大会の歴史は、まだ浅い。昨年から始まり、今年で2回目となる。それでもわざわざ足を運んで取材しようと思ったのは、同大会の冠スポンサーの取り組みに興味があったからだ。
アン・シネがホステス・プロに!!
というのも、大会スポンサーの『ムンヨン・グループ』は高級マンションなどを施工・建設・分譲販売している韓国の新興デベロッパーで、近年はゴルフに力を入れてきた。前出の通り、昨年にはKLPGA(韓国女子プロゴルフツアー)の大会スポンサーとなっているし、2016年3月には男女プロゴルファーたちと契約して『ムンヨン・ゴルフ団』なるものも結成している。
そんな『ムンヨン・ゴルフ団』のひとりがアン・シネであるのだ。彼女が被る帽子やウェアにも“MYムンヨン”のロゴマークが入っているので、気づいた方々もいるだろう。実はアン。シネがそれら“myムンヨン”のロゴ入りの帽子やウェアを着用しているのは、今季からだ。
昨季までは『海雲台(ヘウンデ)ビーチゴルフ&リゾート』がメインスポンサーだったが、今年1月から『ムンヨン・グループ』と2年間のメインスポンサー契約を交わしているのだ。
つまり、アン・シネは久しぶりに戻ってきた韓国ツアーにホステス・プロとして出場するわけだが、今日から始まる大会初日のペアリングに主催者側の明確な意図を感じずにはいられない。
“ミニスカ美女トリオ”の対決と注目されている
アン・シネと同組になったのは、いずれも韓国で人気急上昇中の美女ゴルファーなのだ。
ひとりはパク・キョル。アン・シネと同じく“韓国美女ゴルファー神セブン”に名を連ね、2年連続してKLPGA広報モデルも務めている。女優キム・テヒに似ており、“フィールドのバービー人形”とも呼ばれる人気者だ。
もうひとりは以前も本欄で紹介したユ・ヒョンジュ。アン・シネが日本で大きな関心を集める中、彼女に代わるように韓国女子ゴルフ界に登場した新星だ。フレッシュな新人ながら、アン・シネを超える逸材として韓国で注目を集めている。その容姿から“次世代セクシークイーン”と呼ばれているほどだ。
(参考記事:アン・シネを超える逸材!? 韓国男性を虜にする“次世代セクシークイーン”ユ・ヒョンジュとは)
3人が同じ組でラウンドするのは初めてのことだけに、韓国メディアの注目度も高い。昨日の練習日に再会した韓国の著名なスポーツカメラマンであるカン・ミョンホ氏も、「話題作りとしては最高の組み合わせ。明日は多くのカメラマンたちがアン・シネ、パク・キョル、ユ・ヒョンジュの組に集中するだろう。見出しは“ミニスカ美女トリオ対決”で決まりだな」と言っていた。
ただ、気になるのはその“ミニスカ”だ。LPGAが選手たちが着用するウェアに関するルールを厳格化するとしたニュースは、韓国でもちょっとした話題になっているのだ。
アン・シネやパク・キョル、ユ・ヒョンジュに限らず、今や韓国女子プロゴルファーたちの間で、ミニスカートは当たり前。新進気鋭の若手から成熟プロまで、ミニスカ率はかなり高い。それこそミニスカのオンパレードなのだ。
(参考記事:韓国美女ゴルファー大図鑑 in 「BMWレディース2016」)
「女性美を無視して規制するのは望ましくない」
もっとも、KLPGAでは選手が着用するウェアに特別な規制を設けてはいないという。選手規約には「端正な服装を着用すること」と記されているが、具体的な規制はなく、過去に服装で罰金などのペナルティを課せられた選手もいないらしい。
そんなこともって、KLPGAとしては今のところLPGAK服装規制を同調する必要性も感じていないという。「常識から外れるほど露出が酷ければ問題になるが、今は特に問題はない」ということだ。
とあるKLPGA関係者は、「服装規制はともすると主観が作用する側面もあり、全世界がそれに追随しなければならないほど模範的なものでもないと思う。外見ではなく実力で勝負せよという趣旨は良いが、女性美を無視して強制的に規制に乗り出すのは望ましくない」と、韓国メディアの取材に応えている。
KLPGA側も、ミニスカを着用する選手たちの事情を察知してそれなりに汲み取っている部分もあるわけだ。
(参考記事:話題のアン・シネは膝上30!! 韓国女子ゴルファーが「超ミニスカ」にこだわる理由)
いずれにしても、韓国女子ゴルフ界ではまだ論争までは発展していないようだが、今日から始まる『MYムンヨン・クイーンズパークチャンピオンシップ2017』はアン・シネなど人気ゴルファーたちが多数そろい踏みとなるだけに、新たなイシューが生まれるかもしれない。そういった部分にも注目しながら、取材を進めたいと思う。