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徹底調査!アン・シネ、イ・ボミ、キム・ハヌル。韓国でもっとも人気があるのは……。

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
昨年の建国大学ゴルフ部100勝達成記念式(写真提供:建国大学広報部)

最近、出版社の雑誌編集者やテレビ局・ラジオ局の関係者から、連絡をいただくことが多い。ほかでもないアン・シネのことで問い合わせをいただく。

韓国でも男性誌のグラビアを飾ったことも!!

韓国からやってきた“超絶セクシークイーン”は、膝上30センチの“ミニスカ姿”と「神対応」と言われたファンサービスで何か話題となり、今やゴルフ関係だけではなく、一般誌や情報番組でも取り上げられるほどだ。

最近も週刊誌のグラビアを飾って話題だが、アン・シネは韓国でもグラビア経験がある。セクシーすぎるイブニングドレス姿や大胆な牛革ミニスカート姿で成人男子誌『MAXIM KOREA』表紙グラビアに登場したことがあるのだ。もともとゴルフ・メディア以外でも露出が多かったが、今や日本でもざまざまな媒体に引っ張りダコだ。

そんなこともあって、筆者のもとにも彼女に関する問い合わせが多くなっているが、その中でかならず尋ねられることがある。

「アン・シネ、イ・ボミ、キム・ハヌル。韓国でもっとも人気があるのは誰ですか?」

言うまでもなくイ・ボミは日本ツアーで2年連続賞金女王に輝き、キム・ハヌルは今季すでに3勝を挙げて、目下賞金ランキング1位を走って日本でもその知名度を高めつつある。そんなふたりと比べてアン・シネはどうかいうわけだが、単純比較するのは難しい。

というのも、プレースタイルも性格も三者三様。イ・ボミとキム・ハヌルは同じ1988年生まれということもあって共通点も多いが、性格も思考もかなり異なる。甲乙つけるのは難しいと言わざるを得ない。

カメラマンから見た三人の特長と印象

韓国の著名なカメラマンで、3人の撮影経験があるカン・ミョンホさんも言っていた。

「イ・ボミはスポーツも好きな姪っ子という印象。明るくちょっぴり照れながら、撮影を楽しむタイプです。キム・ハルヌはサバサバしたボーイッシュな感じ。撮影もテキパキ進んでいく。

そんなふたりに比べると、シネはとても女性的で、ゴルファーではなく、女性を撮っている感覚になります。ポーズや笑顔なども自然といろいろとやりますし、目線もしっかりくれて笑うんですね。自分が撮られていること、どうすれば綺麗に見えるかということを意識していますし、それを自然と表現できるタイプです」

(参考記事:写真36枚!! 韓国の永遠のカメラ小僧カン・ミョンホが捉えてきた“スポーツ女神”たち)

それでもあえて比較するなら、まず実力面ではイ・ボミ、キム・ハヌル、アン・シネの順だろうか。

イ・ボミは日韓で、キム・ハヌルは韓国で2年連続の賞金女王に輝いているが、アンは賞金女王に戴冠したことが一度もない。通算優勝回数でもイ・ボミとキム・ハヌルは二桁を越えるが、アン・シネはわずか3回のみ。2010年に2勝して賞金ランク3位に入ったのが最高位だ(その年のKLPGA賞金女王がイ・ボミだった)。

ただ、人気面ではアン・シネもふたりの先輩に負けてはいない。

例えばKLPGA広報モデルの選出回数である。KLPGA広報モデルとは、韓国女子ゴルフを盛り上げるべくさまざまな広報活動を行なう、言わば“ツアーの顔”とも言える存在でもある。

それだけにその選出方法は厳正で、前年度のKLPGAツアーで賞金上位60位以内の選手(海外ツアーで活動中の選手は除外)のなかから、メディアやスポンサー関係者、KLPGA会員などの投票によって、毎年約10人しか選ばれることのない狭き門なのだが、アン・シネは2010年からKLPGA広報モデルに選ばれ、昨年2016年まで6度目も選ばれている。

これは今季から日本でプレーする“8等身美女ゴルファー”ユン・チェヨンに次ぐ回数(ユン・チェヨンは8回)で、イ・ボミ(2回)やキム・ハヌル(5回)を超える選出歴だ。

韓国のネットユーサーたちがゴルフコミュニティ内で毎週のように投票で決めている「今週のベストドレッサー賞」でも、アン・シネは常連だ。イ・ボミやキム・ハヌルはもちろん、パク・キョルら“韓国美女ゴルファー神セブン”も含めた中でも、人気という点ではアン・シネはトップクラスにある。

SNSではアン・シネが圧倒的に人気か

ファンカフェと呼ばれる本人公認ファンサイトの会員数はイ・ボミは2630人、キム・ハヌルは1615人、アン・シネは1117名となっているが(いずれも2017年5月時点)、インスタグラムのフォロワー数はアン・シネが群を抜いている。

なんとその数は74万6000人。キム・ハヌルの61万8000人、イ・ボミの12万人をはかるに凌駕している。最近は日本からのフォロワーも増えているだけに、その数はますます増えていきそうだ(いずれも2017年5月時点)。

(参考記事:韓国ゴルフ界の超絶セクシークイーン、アン・シネのSNSがスゴい!!)

このように、ゴルフだけではなく人気も競い合う三人だが、実は共通点も多い。

代表的なのが、同じ建国(コングッ)大学出身だということだ。同大学はゴルフ指導専攻コースなどのゴルフ専門学部を設立しているが3人とも4年制の大学を卒業し、大学院にも進んでいる。こういった関係性もあって、イ・ボミはアン・シネにアドバイスもしたのだろう。

(参考記事:イ・ボミからの特別アドバイスもあった!! アン・シネが韓国メディアにだけ明かした「日本初挑戦」)

いずれにしても、イ・ボミ、キム・ハヌルに続いてアン・シネまでもが日本に来るようになった事実を韓国メディアも感嘆している。スポーツ新聞『スポーツ東亜』などは以前、「イ・ボミからアン・シネまで…韓国女子ゴルフにハマッた日本」と題した特集記事まで組んでいた。

そこで気になるのは、韓国のことだろう。彼女たちの日本挑戦を、「スター選手の海外流失」と見ているのだろうか。このテーマについては、またの機会に触れたい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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