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イ・ボミ、キム・ハヌルに続け!! 韓国美女ゴルファー、アン・シネ独占インタビューその1

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
韓国では絶大な人気を誇るアン・シネ(写真提供=Galaxia SM)

昨季の日本女子ゴルフツアー賞金女王に輝いたイ・ボミや、今季の賞金ランキング3位につけているキム・ハヌルらの活躍もあって、日本でも注目が集まっている韓国女子プロゴルファーたち。そんななかで日本ツアー本格参戦はないものの、大きな関心を集めている選手がいる。

その名はアン・シネ。群雄割拠の韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)にあって長くトップ選手として活躍してきた。2009年にKLPGA新人王に輝き、イ・ボミがKLPGA賞金王に輝いた2010年には2勝をあげて賞金ランク3位にもなっている実力者だ。しかも、その美貌から“韓国ゴルフ界の超絶セクシークイーン”と呼ばれている人気者だ。

そんなアン・シネのマネージメントを担当する「Galaxia SM」の協力で、今回、彼女をインタビューすることができた。

日本の取材を本格的に受けるのは初めてという彼女に最初にぶつけたのは、競争熾烈なKLPGAについてだ。2008年に高校生ながらプロデビューして以来、かれこれ10年近く活躍できている秘訣はどこにあるのだろうか。

「私は飛距離がよく出る飛ばし屋でもありませんし、ショーマンシップが強いプレーヤーでもありません。ただ、アプローチやグリーン回りでのショートゲームが私の長所だと思っています。きちんとコツコツ、精巧なプレーを心がけてきたことが、KLPGAの熾烈な競争を生き残る要因になっているのではないかと思います」

たしかにドライバー平均飛距離は229.75ヤードでKLPGAのトップ100位以内にも入らない。だが、そのハンディキャップを覆す技術がアン・シネにはある。アプローチの技術は“芸術的”と言われ、“ショートゲームの達人”との異名も持つほどでもある。韓国人選手のショートゲームのうまさにはついて、日韓女子ゴルフ比較をしてくれたゴルフ雑誌記者も絶賛していたが、アン・シネもその例に漏れることはない。

(参考記事:女子ゴルファーたちが見て、感じて、語った!! 日韓女子ゴルフ比較)

そんな技術力の高さに加えて彼女が注目の的となっているのは、ルックスの良さにもある。韓国ゴルフ界の人気と実力を推し量るバロメーターといも言うべきKLPGA広報モデルにも5回年連続で選ばれている。これは最多選出の“8頭身の元祖美女ゴルファー”ユン・チェヨンに次ぐ回数だ。

しかも、彼女の美しさは同業者たちも認めている。昨年11月に『朝鮮日報』が韓国の女子プロゴルファー59人を対象に実施したアンケート調査でも、「外見が優れた選手」の上位に選ばれているのだ。

「KLPGAの熾烈な競争のなかでアン・シネ選手だけが持つ長所や魅力があるとするなら?」という問いに彼女も言った。

「ファンのみなさんたちが私を好きになってくれる理由があるとするならなんでしょうか…。例えば女性アスリートというと“タフで強い”というイメージも先行しがちですが、多くのファンの方々が私には女性らしいイメージを持ってくださっていることでしょうか」

タフで強いことも大事だが、女性である以上、女性らしさも追及したい。アン・シネはそう考える選手のようだ。彼女の韓国メディアとの過去のインタビューを見てみると、「私はプロ選手である前に女性です」と語っているほど、美への意識が高い。ラウンド中の彼女の姿を追いかけるカメラマンたちも「最高のフォトジェニックだ」と語っていた。

(参考記事:激撮15連発!! ゴルフ界のセクシークイーン、アン・シネの魅力)

もちろん、肝心のゴルフにもこだわりがある。「ゴルフでこれだけは譲れないものは?」と問うと、こんな答えが返ってきた。

「パッティングですね。パットがうまいという評価をいただきたいと常に思っています。私たち選手にとって、試合中にパットがうまくいくときほど大きな喜びはないんですよ(笑)」

「ついに日本のQTに挑戦することになりました!!」

そう笑ったアン・シネはこの夏、重大な決断を下したことを教えてくれた。なんと8月17日から始まる日本女子プロゴルフのクォリファイングトーナメント(QT)への参戦を決めたというのだ。

「日本女子ゴルフツアーへの出場資格を得るために、ついに今年、日本のQTに挑戦することになりました。先輩たちの話によると、日本ツアーは選手がツアーに集中できるように、とてもよく整備されていると聞きました。必ずQTを通過したいですね」

先輩たちとはイ・ボミやキム・ハヌルのことだ。実はアン・シネはふたりと同じ建国大学出身で、現在もふたりが籍を置く建国大学大学院ゴルフ産業経営専攻の修士課程を専攻している。イ・ボミとキム・ハヌルが同級生であり、ともに日本のファンからも愛されているが、おそらくアン・シネも来日すれば、先輩たち同様に日本でも“愛されるゴルファー”になれるのではないだろうか。

(参考記事:現場密着のゴルフ記者が明かす!! イ・ボミ&キム・ハヌルの素顔

ただ、そのためには先輩たちがそうだったように、日本を理解し日本文化に馴染む必要がある。アン・シネは日本についてどんな印象を持っているのだろうか。次回はアン・シネが語った日本について紹介したい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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