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日本は逆行!? 韓国の“ポスト”イ・ボミたちのSNSがスゴい!!

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
日本でも人気バツグンのイ・ボミ。“ポスト”イ・ボミを狙うのは・・・(写真:アフロスポーツ)

「ヨコハマタイヤPRGRレディスカップ」で早くも今季初勝利をあげた昨季賞金女王のイ・ボミ。今週は鹿児島で行われる「Tポイントレディス」に出場するが、注目は「誰がイ・ボミの快進撃をストップさせるか」だろう。多くの日本人プロはもちろん、イ・ボミと同じ韓国勢もタイトルを虎視眈々と狙っているに違いないのだ。

例えばキム・ハヌルだ。先週の「ヨコハマタイヤPRGRレディスカップ」では2日目まで首位に立っていたが、最終日にスコアを落とし、4位に終わった。イ・ボミとは同じ年でKLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)ツアー時代から良きライバル、良き友でもあっただけに、このまま終わるわけにはいかない。まして今季は日本本格参戦2年目。早くシーズン2勝目をあげて、イ・ボミの対抗馬として名乗りを上げたいところだろう。彼女は韓国メディアにもその心境をこう語っている。

「日本にボミのファンが多いとは聞いていましたが、まさかこんなに多いとは知りませんでした」

(参考記事:「イ・ボミとの“ミニスカ対決”でも負けていない!! 美女ゴルファー、キム・ハヌル」

韓国時代は2度の賞金女王にも輝いた実力者だけにキム・ハヌルを“ポスト”イ・ボミの有力候補に挙げる者も多いが、実は韓国には“ポスト”イ・ボミと言える美人ゴルファーが多い。アン・シネ、ヤン・スジン、ユン・チェヨン、キム・ジャヨンなどがそうだが、これら韓国美女ゴルファーたちにひとつ共通していることがあるとすれば、彼女たちがSNSを積極的に活用していることだ。

例えば韓国屈指の美女ゴルファーとして知られるアン・シネは、「私はプロ選手である前に女性です」と語っているほど美への意識が高く、フェイスブックやインスタグラムといったSNSに、練習する姿やプライベート写真を進んで公開している。見る側が思わずドキッとしてしまいそうな写真も多い彼女のSNSはかなり人気で、ゴルフに興味がない者たちもチェックしているほどだとか。

(参考記事:「韓国ゴルフ界の超絶セクシークイーン、アン・シネのSNSがスゴい!!」

ただ、SNSがキッカケで思わぬ疑惑にさらされてしまった選手もいる。韓国ゴルフ界の“ファッショニスタ”と呼ばれるヤン・スジンがそうだ。彼女もSNSにゴルフ場での姿だけではなく、ドレスアップした姿やプライベートを公開していたが、その掲載内容を巡って男性アスリートとの“二股”疑惑にさらされ、結果的にはSNSを非公開することになった。SNSが思わぬ波紋を呼んだケースだ。

(参考記事:「整形を告白!! 恋も多き韓国ゴルフ界の“おしゃれ番長”」

いずれにしても今どきの韓国女子ゴルファーたちはSNSなどで活発に情報発信しており、それが彼女たちの人気はもちろん、韓国女子ゴルフ人気にも一役買っているという意見が多い。KLPGAもそれをわかっているからこそ、自前の公式フェイスブックやYouTubeまで展開している。

日本女子プロゴルフ協会は今季から、選手はもちろん、帯同キャディーなどの関係者が試合会場で撮影することを禁止し、それらをSNSなどで配信することも強く禁じているというが、韓国でそうした規制を設けたらファンはもちろん、選手たちから猛反発を受けることだろう。アン・シネやヤン・スジンの名がゴルフファン以外にも知られるキッカケになった一因はSNS効果にもあるだけに、おそらく韓国で同じような規制が設けたら、ファンもメディアも黙っていないはずだ。

実力だけではなく、SNSも積極活用してその美と人気をも競う韓国の“ポスト”イ・ボミたち。

(参考記事:「実力だけでなく美も競う韓国女子ゴルファーたち」

もちろん、諸事情もあるだろうし、前述した通り、その使い方次第では疑惑や炎上も降りかかるのがSNSの怖いところだが、ソーシャル活用術でも日本は韓国に遅れをとってはいけないと思うのだが・・・・・・。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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