ロシアの軍事企業、米軍よりも小型で軽量・極寒地でも飛行できる偵察ドローン開発・南極で飛行試験
ロシアの軍事企業のZala Aeroは小型・軽量の偵察ドローン「Zala 421-08」を開発し、南極で飛行試験を実施した。
Zala Aeroのニキータ・カミトフ氏は「ロシア製のドローンのみが北極と南極の両方の極寒地域でも飛行することが確認できています。摂氏マイナス52度の極寒まで飛行が可能です」と語っている。80センチで1.7キログラムで15キロ飛行できる。同社によるとロシアの「Zala 421-08」は敵国アメリカの対抗機である偵察ドローン「RQ-11 Raven」よりも小型で軽量とのこと。
以前は偵察ドローンも大型のものが多かったが、小型・軽量化は年々進んでいる。小型だからといって探知されにくいということはないが、小さく目立たない偵察ドローンが主流になりつつある。「Zala 421-08」の具体的な価格は公開されていないが、今後は低価格化も進んでいくだろう。
そして、今回のロシアの「Zala 421-08」は南極での試験飛行も実施しており、極寒地域でも飛行に耐えられるのも強みの1つである。アメリカや中国の軍事企業も対抗してさらに小型・軽量かつ極寒地でも飛行可能な偵察ドローンを開発してくるだろう。