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ホノルル警察、交通違反の取締り強化を発表:ホノルルで「歩きスマホ」は禁止、違反は罰金

佐藤仁学術研究員・著述家
(写真:ロイター/アフロ)

ホノルル市警が交通違反の取締りを強化

 在ホノルル日本国総領事館は2018年10月5日に、ホノルル市警察が最近オアフ島内で歩行者の交通死亡事故が急増していることを踏まえて、交通法令に違反する歩行者の処罰を含め、交通違反の取締りを強化すると発表したことを明らかにした。

 ホノルル市警察は、歩行者の交通違反に対して、これまでは警告書の交付を行うなどの措置に留めていたが、今後は罰金を伴う交通違反切符の交付に重点を置く。そのため、在ホノルル日本国総領事館では、ハワイ在住の日本人とハワイへ旅行に来る日本人に対して、道路を歩行する際にはハワイ州の交通法規をしっかり遵守するように呼びかけた。以下の点が在ホノルル日本国総領事館が提示している注意するポイント。

●歩行者は、歩行者用信号が点滅している場合は横断を開始してはいけない。横断を開始した後に、歩行者用信号が点滅した場合は、表示される時間内に横断を終了する必要がある(違反した場合の罰金は130ドル)

●横断歩道等で、スマホなどの電子機器を見ながら横断すること(「歩きスマホ」)は禁止されている(罰金は15ドル~90ドル)。

●歩行者は、横断歩道がない場所での横断は禁止されている(罰金は130ドル)。

●車両を運転している際、交差点や横断歩道で、歩行者が横断中の場合は、歩行者が横断を終了するまで停車する必要がある。これに違反した場合は裁判所への出廷が求められる。

●交通違反取締りには制服警察官だけでなく私服警察官も配置されている。

●日本人など外国人であっても、米国人と全く同様に交通違反の取締りを受けることになる。

ホノルルでは「歩きスマホ」禁止、違反は罰金

 ホノルル市では2017年10月25日、道路横断中のスマホのチェックやゲームなどの行為を禁止する条例が施行された。違反すると罰金を科される。いわゆる「歩きスマホ」禁止だ。スマホだけでなく、タブレット、ノートパソコン、ゲーム機器、デジタルカメラも罰則の対象となる。緊急連絡番号(911)は罰金の対象外。「歩きスマホ」による罰金はアメリカの主要都市では初めてだった。

日本人も罰金の対象なので要注意

 日本だけでなく、世界中で「歩きスマホ」による事故やトラブルは問題になっている。在ホノルル日本国総領事館も指摘しているように、ホノルルでの「歩きスマホ」の罰金の対象はアメリカ人だけではなく、日本人を含めあらゆる人々が対象になる。日本人が年間に148万人訪問するハワイ。「歩きスマホ」の罰金も決して他人事ではない。レストランや店舗をスマホで探したり、撮影した写真をSNSにアップするのも要注意。

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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