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ビル・ゲイツ氏、2017年でポジティブになれた6つのTwitter「皆さんにも前向きになって欲しい」

佐藤仁学術研究員・著述家
(写真:ロイター/アフロ)

 マイクロソフトとビル&メリンダ・ゲイツ財団共同創業者のビル・ゲイツ氏が2017年でポジティブになれたTwitterの投稿を6つ選んで、自身のブログで紹介した。ゲイツ氏は4年連続でポジティブになれるTwitterの投稿を選出しているそうだ。

「皆さんにも前向きな気持ちになって欲しい」

 ゲイツ氏は「Twitterの投稿だけを見ると、2017年も酷い年だったと判断するかもしれない。Twitterの140文字(現在は280文字)のメッセージのほとんどが銃撃、戦争、政治的闘争、怒り、侮辱、心配事ばかりが世界中を駆け巡っており、世界はますます悪くなっていってしまいそうだ。だが、そのような中でも2017年も多くの希望や進歩、新たな発見、驚くべき達成、勇気や優しさに満ち溢れたポジティブな投稿もあった。これらの投稿のおかげで、2017年と新年も楽観的な気持ちになれた。皆さんにも前向きな気持ちになって欲しいのでシェアしたい」と述べている。

 それではゲイツ氏が紹介した6つのTwitterの投稿を見ていきたい。

1.#amazingfeeling(家族で初の大学卒業)

 2017年5月、 Edwardo Sanchezは家族の中で初めて大学の卒業生となった。「大学の卒業証書は、高収入と良い機会を入れるチケットだ。2018年にはもっとこのような話が聞きたい」とゲイツ氏は紹介。

2.Dear John(インドのトイレ問題)

 インドのボリウッド映画で「Toilet, a Love Story」(トイレ、愛の物語)が、インドの衛生問題について取り上げている。「衛生問題はインドにとって重要な問題。世界中で170万人以上が汚い水、不衛生な環境のせいで死亡しているが、そのうち60万人以上がインドだ。インド政府は2019年までに、全土で7500万のトイレを設置することを目標としている。この映画はインドでのトイレ問題を考える良い機会となった。是非見て欲しい」とゲイツ氏は紹介。

3.Vaccination Victory(ブータンとモルジブで麻疹撲滅)

 2017年6月にWHO(世界保健機関)がブータンとモルジブで麻疹(はしか)が撲滅されたことを明らかにした。「2000年に比べると麻疹での死亡者が80%も減少し、2000万人以上の生命が救われるようになった。このようなニュースはとても重要なのだが、見落とされがちだ」とゲイツ氏は紹介。

4.The farmer’s minister(アフリカから飢餓がなくなるまで休む暇なんてない)

 2017年の「世界食糧賞」を受賞したナイジェリア出身のAkinwumi Adesina氏。「彼は水道も電気もない家で床に寝ながら育った。それでも彼は農業経済学で博士号を取得し、ロックフェラー財団で働き、ナイジェリアの農業大臣になり、現在ではアフリカ開発銀行の総裁を務めている。彼はアフリカの小作農たちの生活の発展に注力してきた。そして同氏は『アフリカから飢餓がなくなるまで休む暇なんてない』と述べている」とゲイツ氏は紹介。

5.Doing good is good for you(良いことをすることが一番良い)

 「私は世界を変えることは何かとよく聞かれる。一番良い方法はボランティアをすることだ。ニューヨークタイムズの記事によると、ボランティアは健康にも良いとのこと」とゲイツ氏は紹介。

6.#extremereading(驚くべき読書)

 「生徒たちがどこにいようとも、何をしていようとも読書ができる『extreme reading(驚くべき読書)』の取組をしている学校のことを知って沸いた」とゲイツ氏は紹介。

ビル・ゲイツ氏のブログ

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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