「歩きスマホ」で電車に接触して遅延:線路への落下物の2割以上がスマホ

(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

2016年6月25日に神奈川県藤沢市にある小田急江ノ島線の鵠沼海岸駅のホームで高校3年生の女子生徒が「歩きスマホ」をしていたらホームに入ってきた電車と接触し、頭を打つ軽いけがをしたそうだ。NHKが以下のように報じているので、以下に一部を引用しておく。

ホームで高校生が電車に接触 「歩きスマホ」か

(前略)

25日午後1時40分ごろ、藤沢市にある小田急江ノ島線の鵠沼海岸駅の上りホームで、高校3年生の女子生徒がホームに入ってきた電車と接触し、頭を打つ軽いけがをしました。

警察は、防犯カメラや目撃者などの話から、女子生徒は電車と接触するまで、下を向き、歩きながらスマートフォンを使用していた可能性が高いとみて、詳しい状況について調べています。この事故の影響で、小田急江ノ島線は一部の区間の上下線でおよそ40分間にわたって運転を一時見合わせました。

(後略)

出典:NHK (2016年6月25日)

何もいいことのない駅での「歩きスマホ」

あらゆる駅のホームで多くの人がスマホを見つめながら歩いている。駅では鉄道各社や携帯電話会社などが注意喚起のポスターや放送を行っているが、一向に減らない。今回の高校生は軽いけがだけだったようだが、過去には「歩きスマホ」が原因でホームから転落して死亡した事故もある。常にスマホが気になって仕方がないのだろうが、命がけですることではない。さらに多くの人がイヤホンまでしているので電車が接近していることに気が付かないことが多い。

「歩きスマホ」での事故やトラブルが後を絶たないが、このように自分が犠牲になってしまうだけでなく、電車遅延で多くの人に迷惑をかけることになるし、ぶつかって相手を怪我させてしまい加害者になることもある。視聴覚障碍者の方は目の前から来る人が「歩きスマホ」をしているかどうかなんてわからない。

電車に乗る時も降りる時にもスマホを見つめながら乗降するので、電車の遅延につながりかねない。「歩きスマホ」をしながら電車に乗ろう、降りようとしている人はスマホを見ているから、歩くのが遅く後ろの人はイライラする。「歩きスマホ」は接触事故による遅延だけでなく、一人ひとりの「歩きスマホ」の積み重ねも遅延の要因になっている。

そして「歩きスマホ」をしている人は自己中心的思考に陥っているので、自分だけは大丈夫と思い込んでしまう。だからまさか自分が「歩きスマホ」で事故やトラブルに巻き込まれたり、加害者になってしまうとは思っていない。自分はスマホの画面の先のLINEやFacebook、ゲームや動画に集中しているのだから、ぶつかりそうになると、その相手が邪魔で悪いと勝手に思い込んでいる。だから事故やトラブルに巻き込まれたり、加害者になってしまうまで「歩きスマホ」はやめられないのだろう。決して「歩きスマホ」では自分だけは大丈夫ということはない。

線路への落下物の2割以上がスマホ

さらにNHKの報道では、2016年4月から5月の首都圏での線路への落下物が原因で電車が遅延した原因のうち23.5%がスマホや携帯電話だったそうだ。

スマートフォンを巡るトラブルについて、JR東日本の調査では、ことし4月から先月にかけて首都圏のエリアで線路への落下物が原因で列車の運行が遅れたケースのうち、落下物がスマートフォンなどの携帯電話だったのが23.5%を占めていました。

警察では、ホームを歩きながらスマートフォンなどを操作をしないよう注意を呼びかけています。

出典:NHK(2016年6月25日)

駅では電車乗降時にも、常にスマホを手に持っている人が多いから、落としてしまう可能性も高くなるだろう。スマホは生活必需品になってしまった現在、スマホがないと生きていけない人が多いから、スマホを線路に落として諦める人はいない。駅員さんを呼んで拾ってもらうことになり、それが原因で電車が遅延してしまう。

線路にスマホが落下して、たとえスマホが壊れてしまったとしても、多くの人が携帯電話事業者が提供している有料の補償サービスに加入しているので、それで急いで新しいスマホに交換している。そして線路にスマホを落としただけでは、スマホは壊れたとしても自分の体は平気なので「歩きスマホ」を辞める人はほとんどいない。