Google「Android One」スペイン、ポルトガルとUAEで販売:欧州で求められる安価スマホ

Googleは新興国を中心にまだスマートフォンを持っていない「次の50億人(next five billion)」を対象に、低価格なスマートフォンを提供することを目指して、2014年6月に「Android One」OSを発表した。「Android One」OSを搭載したスマートフォンは2014年9月からインドでの販売を皮切りに、アジアやアフリカなどの新興国で次々と地場メーカーから約100ドル程度で販売されている。

スペインの地場メーカーBQの「Aquaris A4.5」
スペインの地場メーカーBQの「Aquaris A4.5」

その「Android One」スマートフォンが2015年9月からスペインとポルトガル、UAEでも販売開始された。トルコでは2015年5月から既に「Android One」端末が販売されていたが、今回のスペイン・ポルトガル、UAE市場への参入によって本格的に欧州市場、中東市場で販売されることになる。

スペインとポルトガルではスペインの地場メーカーBQの「Aquaris A4.5」が販売される。スペインでは169.90ユーロ(約191ドル)、ポルトガルでは179.90ユーロ(約200ドル)で販売される。またUAEではアフリカ市場で「Android One」販売の実績があるInfinixの「HOT 2」をAED299(約80ドル)で販売されている。

■欧州市場でも求められている安価なスマホ

もともと新興国でモバイル端末を所有していない「次の50億人(next five billion)」をターゲットに開発された「Android One」スマートフォンだが、欧州や中東市場に本格的に参入した。欧州では現在、シリアやイラク、アフガニスタン、アフリカ諸国から多くの難民が押し寄せている。特にシリアからの難民は、従来の移民・難民と異なり母国では日常的にスマートフォンを利用しており、欧州へ移動してくるときも既に欧州にいる親戚や友人とMessengerやソーシャルメディアを通じて情報交換をしていた。そしてスマートフォンは世界中のどこにいても生活にも仕事にも欠かせないアイテムであるが、欧州市場で販売されているようなハイエンド端末の購入が出来る人は限られている。中古端末も流通しているが電池の持ちがよくない。「Android One」のような安価な端末が欧州では求められている。

スペイン、ポルトガルで販売されたBQの「Aquaris A4.5」は、他の新興国で販売されている「Android One」と比べると、決して安価とは言えないが、それでもiPhoneやサムスンの新機種に比べると遥かに安い。移民や難民の急増により、欧州では現在、安価なスマートフォンが大量に求められている。これからスペイン、ポルトガルを皮切りに「Android One」スマートフォンはドイツやイギリスなど欧州市場で普及していく可能性が高い。

(▲主要な「Android One」スマートフォン販売国。公開資料を元に作成)
(▲主要な「Android One」スマートフォン販売国。公開資料を元に作成)