Yahoo!ニュース

2022年コンビニスイーツ総まとめ。今年売れたスイーツはコレ!

笹木理恵フードライター
2022年、最も売れたスイーツはカヌレ! ※筆者撮影

2022年も、コンビニスイーツは売上絶好調!

コロナ禍の巣ごもり需要で売上を伸ばしているコンビニスイーツ。人々の行動が活性化した今秋以降もその傾向は変わらず、ローソンでは、継続的に取り組んでいる専門店・人気店との共同開発商品や、様々な新商品が好調で、2022年のチルド和洋菓子の合計販売高は、コロナ前(2019年)に比べて、約1割伸長。ファミリーマートでは、スイーツの売上が5年連続前年比プラスで推移、セブン‐イレブンでも、直近の10・11月はチルド洋菓子の売上が前年を上回る状況だといいます。

2022年のヒットスイーツ「カヌレ」がコンビニにも続々!

ファミリーマートの「生カヌレケーキ」 ※筆者撮影
ファミリーマートの「生カヌレケーキ」 ※筆者撮影

2021年のヒットスイーツは「マリトッツォ」でしたが、2022年はここ数年じわじわきていた「カヌレ」が本格的なブームに。コンビニでも続々と商品化され、話題になりました。

最初に注目されたのは、“進化系カヌレ”として今年5月に発売されたファミリーマートの「生カヌレケーキ」(税込158円)。ドーナツのような斬新な見た目ながら、食べるとカヌレ!という意外性も話題となり、11月末時点で690万食を売る大ヒット商品となりました。

ローソンの「濃密カヌレ」 ※筆者撮影
ローソンの「濃密カヌレ」 ※筆者撮影

一方、ローソンでは、10月に「濃密カヌレ」(税込160円)を発売。伝統的なカヌレの味わいを3年かけて追求した商品で、外側はカリッ、中はもちっとした食感と、ラム酒やバニラの香りを活かした本格的な味わいが特徴です。こちらも非常によく売れ、発売後4日間で累計販売数100万個(約126万個)を突破。この数字は、2019年3月に発売を開始した「バスチー-バスク風チーズケーキ-」の“発売3日で100万個”に次ぐ、オリジナルスイーツブランド「Uchi Café」史上2番目の速さだそう。現在までに1,000万個以上を販売するヒット商品となっています。

生地とクリームをシンプルに味わうスイーツが人気!

セブン‐イレブンの「ふんわりクリームシフォン」 ※筆者撮影
セブン‐イレブンの「ふんわりクリームシフォン」 ※筆者撮影

トレンドのスイーツが注目される一方で、コンスタントに新作が登場し売れていたのが、クリームと生地をシンプルに味わうスイーツ。例えばセブン‐イレブンでは、口どけの良いシフォンケーキに、セブン‐イレブンのこだわりのクリームを添えた「ふんわりクリームシフォン」(税込356.40円)など、カップ型のシフォンケーキが絶好調。プレーンのほか、地域により抹茶や紅茶などのバリエーションも展開しており、特に女性から好評だといいます。

ローソンの「クリームのトリコ!クリームもりもり」 ※筆者撮影
ローソンの「クリームのトリコ!クリームもりもり」 ※筆者撮影

またローソンでは、11月1日より販売している新作「トリコ」シリーズの第1弾として、クリームをたっぷり堪能できる「クリームのトリコ!クリームもりもり」(税込289円)を発売。ふわふわの生地と、もこもこした見た目のかわいらしさも魅力です。

人気の洋菓子店やスイーツブランドとのコラボスイーツも根強い人気!

ローソン×猿田彦珈琲の初コラボスイーツ ※筆者撮影
ローソン×猿田彦珈琲の初コラボスイーツ ※筆者撮影

昨年に引き続き、2022年も人気の洋菓子店やスイーツブランドとのコラボ商品が多数発売され、SNSを中心に話題を集めました。ローソンでは、毎回人気の「GODIVA」や、コラボ3年目を迎えた生クリーム専門店「Milk」などの顔ぶれに加え、「猿田彦珈琲」や「いちびこ」など2022年に初コラボが実現したブランドも登場。セブン‐イレブンでは、北海道・札幌「札幌ろまん亭」監修のチョコモンブランや、兵庫・西宮「エイジニッタ」監修のロールケーキなど、地方の人気店が監修したスイーツを各エリアのフェアで展開して評判を呼んでいました。人気ブランドとのコラボレーションは、来年以降も続きそうです。

カスタードにこだわったスイーツも続々

10月に発売されたローソンの「生カスタードのエッグタルト」 ※筆者撮影
10月に発売されたローソンの「生カスタードのエッグタルト」 ※筆者撮影

ローソンでは3月より、こだわりの卵「プレミアムエッグ」を使ったカスタードスイーツを展開。これまでシュークリーム、プリン、エクレア、エッグタルトなどを展開しています。カスタードを使ったスイーツは定番商品でもあるので、トレンドとしてやや見えにくいですが、近年、卵スイーツ専門店が増えていることもあり、今後もカスタードのおいしさにこだわった商品開発が続きそうです。

SDGsへの取り組みも顕在化

「販売期限切れ」のデザート10品は、店舗内に設置されている「マートステーション」に格納され、アプリを使ってお客が購入し受け取る ※画像提供/ローソン
「販売期限切れ」のデザート10品は、店舗内に設置されている「マートステーション」に格納され、アプリを使ってお客が購入し受け取る ※画像提供/ローソン

今や企業責任ともなっている、SDGsへの取り組み。コンビニでは、4月より施行された「プラスチック新法」の影響でとりわけ減プラスチックへの動きが顕著となっており、ファミリーマートではプラスチック製フォークの無償提供を原則停止すると発表しました。

また、ローソンでは食品ロスのさらなる削減を目指し、「販売期限切れ」のデザート10品を値引き販売する実証実験を「ナチュラルローソン芝浦海岸通店」にて12月13日よりスタート。消費期限内ではあるものの通常店頭から撤去する「販売期限切れ」のデザート10品を店頭から撤去後、「クックパッドマート」の生鮮宅配ボックスを活用して値引き販売する実証実験を開始しています。ローソンでは現在、約9割の店舗で販売期限内の商品の値引きを行っていますが、今回の実証実験の結果をふまえ、他店舗・他カテゴリーにも拡大できるか検証していくといいます。

2023年度、コンビニスイーツはどう動く?

最後に、2023年度のスイーツの動向について、各社から寄せられたコメントを紹介します。

●セブン‐イレブン

シュークリームやシフォンケーキなど、“生地とクリーム”などの素材そのものをお楽しみいただける定番商品を強化してまいりました。来年以降も、『スイーツと言えばセブン‐イレブン』と仰っていただけるよう、定番の商品を見直してまいります。

また、セブン‐イレブンの洋生菓子をイトーヨーカドー内でも販売するなど、今後も共通のイベントなどを通じて販促分野以外でも連携を強化してまいります。

●ファミリーマート

ひと手間加えた「手作り」感のあるデザートで新しさやなつかしさ、安心感のある商品を開発し、お客様にとって家族のような存在として寄り添える商品をお届けしてまいりたいと思います。最近は、欧米の伝統スイーツやニューレトロスイーツ(昔ながらのスイーツをアレンジしたものなど)に注目しています。年配の方には懐かしく、若年層にはなにか新しい、といったイメージで幅広いお客様に注目していただけるのではないかと考えています。

●ローソン

コロナ禍で人気が高まっている定番商品(「生カスタードシュークリーム」など)と、トレンドスイーツ(「濃密カヌレ」など)に注力してきました。2023年も同様に、定番商品の強化と、ワクワク感を感じられるトレンドスイーツに力を入れていきたいと思います。

※紹介している商品は、すでに販売終了しているものもあります

フードライター

飲食業界専門誌の編集を経て、2007年にフードライターとして独立。専門誌編集で培った経験を活かし、和・洋・中・スイーツ・パン・ラーメンなど業種業態を問わず、食のプロたちを取材し続けています。共著に「まんぷく横浜」(メディアファクトリー)。

笹木理恵の最近の記事