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進化した最新冷凍食品がすごい 活性化する市場の今

笹木理恵フードライター
群馬発の冷凍天然酵母パン「パンド」

高齢者や過疎化エリアの買い物難民や、共働き世帯や単身生活者の増加、フードロス、飲食業界の人手不足など、現代の様々な問題を解決する手段として需要が高まっている「冷凍食品」。日本冷凍食品協会が2019年4月に公表した調査結果によると、2018年の冷凍食品の国内消費量は289万3,299t(前年比+1.3%)、国民1人当たりの消費量は22.9kg(前年比+0.4kg)で、いずれも過去最高を記録。金額ベースでは 1 兆 746 億円と、 2 年連続 1 兆円を上回っている。

また、同協会の「”冷凍食品の利用状況”実態調査」(2019年2月実施)によると、「冷凍食品をほとんど(またはまったく)使わない」という人は、年々減少傾向にあり、逆に「1年前に比べて増えた」と答えた人は、3年連続で増加。冷凍食品を購入する場所については、「スーパーマーケット」が男女とも9割台であるものの、「ドラッグストア」や「コンビニ」などが増加し、購入場所が多様化している現状もうかがえる。

また、冷凍食品を購入している目的に関しては、「自宅で食べる夕食」が男女ともに最も多く(女性56.5%、男性66.7%)、次いで「自宅で食べる昼食」、「お弁当用」などと続き、毎日の3食の食事から、間食・夜食などまで、幅広いシーンで冷凍食品が利用されていることがわかる。こうした時代背景を受け、近年は様々な冷凍食品の専門店が登場するほか、冷凍食品のカテゴリーを強化する企業も増えている。

【無印良品】新事業の冷凍食品部門が好調

無印良品の冷凍食品売り場【画像提供/株式会社良品計画】
無印良品の冷凍食品売り場【画像提供/株式会社良品計画】

1980年、株式会社西友のPB商品として誕生した無印良品。創業時は、家庭用品9品、食品31品からスタートし、現在は、生活雑貨、衣類、ビューティーなどさまざまなジャンルの商品を扱っている。なかでも食品部門は、2012年頃から急成長を遂げ、現在は400アイテムほどを販売。レトルトのバターチキンカレーや、1本入りの「不揃いバウム」などのヒット商品も多数生まれている。

「冷凍食品は、毎日の食事のサポートとして、より日常の生活シーンでご利用いただけるような商品を作りたいと考えました。従来のレトルトやフリーズドライの商品ではできることの限界も感じていたので、冷凍食品だからこそ使える素材や調理法にも可能性を感じました」と説明するのは、株式会社良品計画・食品部・調味加工担当の日向桃子さん。2018年9月より、冷凍食品の販売を直営店4店舗とネット通販でスタート。人気の商品は一時期品切れになるなど好調な売れ行きを見せており、店舗数も36店舗まで拡大している。「従来の売り場にはもともと冷凍庫がなく、バックヤードも含めて改装が必要ですので、なかなか一気に店舗数を増やすのは難しいのですが……新規出店やリニューアル店を中心に、随時導入店舗を増やしています」(日向さん)。

日本の伝統・世界の食文化を、日常の食卓に

和のお惣菜も種類豊富に揃う【画像提供/株式会社良品計画】
和のお惣菜も種類豊富に揃う【画像提供/株式会社良品計画】

無印良品では、「魚のお惣菜」、「世界のごはん・麺」、「日本の飲茶」、「世界の煮込み」、「素材を生かしたお惣菜」「焼きたての美味しさ」の6カテゴリーで、全64アイテムを販売。

日常の食卓にもう1品、という使い方を想定した和のお惣菜や魚のお惣菜だけでなく、自宅ではあまり作ることのない外国の料理も多くラインアップされているのが特徴だ。「これまで常温の食品でも展開してきた『世界の食文化を紹介する』ということを、冷凍食品でもテーマの一つにしています。現在、一番人気の「キンパ(韓国風のりまき)1本(8切れ)」(税込490円)も、ごはんカテゴリーの中で世界の料理を考える中で生まれた商品。麺カテゴリーでは、うどんよりもチキンのフォーの方が売れているというのも、弊社ならではかもしれません」(日向さん)。

一番人気の「キンパ(韓国風のりまき)1本(8切れ)」(税込490円)(画像提供/株式会社良品計画)
一番人気の「キンパ(韓国風のりまき)1本(8切れ)」(税込490円)(画像提供/株式会社良品計画)

また、全体的な傾向でいうと、キンパやおにぎりなど、単品で食事として食べられる商品がよく売れているという。おにぎりは、「五穀米ごはんの鮭おにぎり」や、「もち麦ごはんの枝豆塩昆布おにぎり」(いずれも各5個入り490円)など5種類。いずれも栄養価が高いといわれる雑穀米を使い、食感を楽しめる商品に仕立てている。また、「日本の飲茶」のカテゴリーでは、国産素材にこだわった餃子やシュウマイに加え、「餡入りわらびもち」や「草だんご」など、冷凍食品では珍しい和のスイーツも揃えており、オリジナリティのあるラインアップとなっている。

化学調味料無添加・無色透明のパッケージは、無印良品の「やさしさ」

一目で内容量がわかる、透明のパッケージ【画像提供/株式会社良品計画】
一目で内容量がわかる、透明のパッケージ【画像提供/株式会社良品計画】

無印良品の冷凍食品は、化学調味料や着色料といった添加物は不使用。自然なおいしさを大事にするとともに、中身が見える透明なパッケージにもこだわった。「売り場のほかの商品との統一感に加えて、一目見て、何がどれくらい入っているかがわかりやすく伝わるようにしました」と日向さん。一般的な冷凍食品では、開けてみたらパッケージとのギャップにがっかりすることも少なくないが、これだとサイズ感や量が一目でわかるので、利用シーンも想像しやすい。「おにぎりは、1個をお茶碗約半膳分の量にして、個包装にしたのもこだわりです。気軽に食べられる量で、おやつやランチ、夜食など幅広いシーンでお使いいただいています」(日向さん)。

今後は、お肉の惣菜を充実させるほか、現在キッシュやフレンチトーストなどをラインアップしている「焼きたての美味しさ」シリーズもアイテムが拡大予定。冷凍食品の販売店も順次増やしていく方針だ。

無印良品

【Pan&(パンド)】プロ向けの天然酵母パンが、自宅で気軽に楽しめる

天然酵母を使った国産小麦100%のパンを、自宅までお届け【画像提供/スタイルブレッド】
天然酵母を使った国産小麦100%のパンを、自宅までお届け【画像提供/スタイルブレッド】

一方、自宅で焼きたての本格的なパンを味わえると話題なのが、冷凍天然酵母パンを販売する「Pan&(パンド)」だ。ネットショップのほか、一部スーパーやグロサリーでも販売されており、ネットで注文すれば自宅まで届けてくれる便利さは、働くママや高齢者、買い物が不便な地方など、現代ならではの多様なニーズの受け皿となっている。

「Pan&(パンド)」を展開するのは、群馬・桐生市に拠点をおく「STYLE BREAD(スタイルブレッド)」。大正時代から続く老舗のパン店を、4代目の田中知社長が刷新。ホテルやレストラン向けに、高品質な焼成済み冷凍パンの販売に舵を切り、現在は星付きレストランや一流ホテル等々全国2500軒にパンを卸している。

「プロが選んでいる高品質のパンを、一般のご家庭でも体験していただきたい」。そんな思いから誕生した「Pan&(パンド)」。使用する小麦は、国産100%。自家製酵母「桐生酵母」やゲランドの塩など厳選した素材を使い、低温で16~18時間熟成。旨味をじっくりと引き出したのち焼成し、焼きたてを瞬間冷凍するため、保存のための余計な添加物は不要だ。

「焼きたてのパンならではの香りや味わいを楽しめるのはほんの一瞬。せっかくベーカリーで焼きたてのパンを買ってきても、食べる頃にはかなり時間が経ってしまう。その点、『Pan&(パンド)』の冷凍パンは、焼きたて直後の美味しさをそのまま冷凍で閉じ込めているので、冷凍のままトースターに入れるだけで、 一気に食感と風味が蘇ります」(スタイルブレッド コミュニケーショングループ・マネージャー鈴木さん)

食事に合わせて選べる、60種類のパン

季節感を感じられるラインナップも魅力【画像提供/スタイルブレッド】
季節感を感じられるラインナップも魅力【画像提供/スタイルブレッド】

「Pan&(パンド)」の自家製天然酵母パンは、公式オンラインストアでは常時60種類以上製造販売している。街場のパン店と比べても遜色ない品揃えで、食べるシチュエーションに合わせて選ぶ楽しみもある。代表的な商品は、一番人気の「ハニーソイ/はちみつ豆乳パン(2個入り)」(税込216円)をはじめ、「ナチュール/国産小麦パン(2個入り)」(税込216円)、「ミルク/ミルクパン(2個入り)」(税込248円)、「グラハム/全粒粉パン(2個入り)」(税込248円)などの食事パン。これらは、レストラン同様、「食事を楽しむための合うパン」をコンセプトにしており、やや小ぶりで、毎日食べても飽きない味わいを目指している。

一方、季節限定の「Pan&バラエティ」のカテゴリーでは、素材にこだわったオンラインストア限定のバラエティパンを販売。「濃厚3種のチーズクッペ」(税込320円)や、「発酵バタークロワッサンprime(プリム)」(税込340円)などが人気で、販売後すぐに売り切れになる商品もあるという。「冷凍パンは製造から120日もつので、冷凍庫でストックして使う分だけリベイクすれば、 食べきれずに捨ててしまう心配もありません。「Pan&(パンド)」では、将来的にはさらに1年間の賞味期限をめざして、開発を進めています」(スタイルブレッド クオリティアシュアランスチーム・キャプテン西倉さん)。

これまで冷凍パンというと、非常用というイメージが強く、選べる種類も少ない印象がある。しかし「Pan&(パンド)」のパンは、レストランで「パンかごはんか」を選ぶように、日常の様々なシーンで「冷凍パンのある暮らし」を積極的に提案している。今年9月からは、「#おうちでパンド」のハッシュタグで、購入者の投稿を募集。朝食、休日のブランチ、手軽なランチやホームパーティーなど、よりリアルな冷凍パンの利用方法が紹介されており、参考になる。「今後は、『Pan&バラエティ』の商品開発により力入れるとともに、バターやミール類などお取り寄せの冷凍商品も増やしていく予定です。従来の冷凍食品のイメージを打ち破るような、国内のさまざまな食材との出会いを、冷凍パンを通じて提案していきます」(スタイルブレッド コミュニケーショングループ・マネージャー鈴木さん)。

Pan&(パンド)公式オンラインストア

Pan&(パンド)ブランドサイト

日本国内に14店舗。出店を続けるフランス発の冷凍食品専門店

2019年3月にオープンした「ピカール 横浜ベイクォーター店」では、イートインスペースも用意【画像提供/ピカール】
2019年3月にオープンした「ピカール 横浜ベイクォーター店」では、イートインスペースも用意【画像提供/ピカール】

「冷凍食品専門店」という市場を日本で開拓し好調なのが、フランス生まれの冷凍食品スーパー「Picard(ピカール)」だ。フランスを中心に、イタリア、ベルギー、スウェーデンなど世界10か国で1,000店舗以上を展開。遺伝子組み換え生物原料や硬化油脂を使わず、塩分も控えるなど原料や製法にもこだわり、健康的なライフスタイルを支える商品を展開している。

日本で「Picard(ピカール)」の展開を手がけるのは、イオン子会社のイオンサヴール株式会社。2014年11月、「イオン多摩平の森」店内に日本で初めて「Picard(ピカール)」のコーナーを展開し、2016年11月には、日本1号店となる「Picard 青山骨董通り店」を出店。その後、中目黒店、麻布十番店など都内を中心に店舗を拡大し、現在は14店舗を展開する。

「日本での展開を始めた当初は、『外国の食文化』や『外食』、『質の高い食』に対して関心の高い人が集うエリアを中心に、まだ日本で知名度のなかったピカールが受け入れられやすい環境からスタートしました」と語るのは、イオンサヴール株式会社 代表取締役社長 の小野倫子(おの・みちこ)さん。

「冷凍食品は、温度の変化に弱くデリケートな性質があるため、フランスではお客様の帰り道、ご自宅の近くにお店を構えています。日本でも同様に、ピカールの商品を美味しくお召し上がりいただくために、そして毎日の食事で気軽にご利用いただくことを目標に、お客様のお住いの近くで出店を検討しており、武蔵小杉や南町田やなどの住宅密度が高いエリアへの出店を進めました」(小野さん)。

フランス惣菜やデザート、冷凍野菜など豊富な品揃え

一番人気は、サクサクのクロワッサン【画像提供/ピカール】
一番人気は、サクサクのクロワッサン【画像提供/ピカール】

フランスの「Picard(ピカール)」のアイテム数は、約1000品。平均的な店舗で約800品程度を揃えるかたわら、年間約200品の新商品またはリニューアル商品を開発しており、豊富なラインナップも魅力だ。日本の「Picard(ピカール)」は、約160品からスタートし、現在は約350品を販売。なかでも、オープン当初から現在まで全店で一番人気を誇るのが「クロワッサン(55g×10個入り)」(税込843円)で、ミニクロワッサンと併せて1日に約3,000個を販売している。

「南仏野菜の角切り」(450g・税込430円)は、6種類の野菜の角切りが入って彩りも鮮やか【画像提供/ピカール】
「南仏野菜の角切り」(450g・税込430円)は、6種類の野菜の角切りが入って彩りも鮮やか【画像提供/ピカール】

その他、「エスカルゴのブルゴーニュ風」(12個入・税込1059円)などの前菜・アペリティフや、「4種類のマカロン(チョコレート、フランボワーズ、バニラ、ピスタチオ)」(16個入・税込1383円)など、フランスらしい料理やデザートが目立つが、意外に重宝されているのが、冷凍野菜。「グリーンアスパラガス」(600g・税込1275円)や、「芽キャベツ」(600g・税込430円)、「7種類の野菜ミックス(スープ用)」(1kg・税込430円)など、家庭に取り入れるだけで食卓が華やぐ内容で、リピーターも多い。「好きな量だけ使えるのでロスも出ませんし、野菜が高騰したときにも便利です」(小野さん)

特別な日の料理から、日常の食卓へ

「バスク風チキンとライス」(627円)。トレー入りの個食タイプで、ランチにも最適【画像提供/ピカール】
「バスク風チキンとライス」(627円)。トレー入りの個食タイプで、ランチにも最適【画像提供/ピカール】

日本で展開し始めた当初は、「ホームパーティーで使うお店」「高級な冷凍食品のお店」といった“特別なもの”というイメージを抱く人が多く、華やかな料理やデザートが人気を集めていたという。一方でフランスでは、「365日、どんな食事シーンでも頼れる存在」として日常に浸透しており、冷凍野菜をストックしたり、職場近くの店舗でランチをテイクアウトしたりする人も少なくない。「日本でも、実はリーズナブルで日常的に使える商品をラインナップしているということを知っていただくために、野菜をお得に購入できるキャンペーンを実施したり、フランスのようにイートインコーナーのある店舗を作るなどして、より身近に感じていただくためのきっかけづくりを行っています」(小野さん)。また、店舗によっては、単身世帯向けの簡単に調理できる商品を集めたコーナーや、家族・大人数向けのオードブルを集めたコーナーを設置するなどして、立地ごとに幅広いニーズに応える店づくりを打ち出している。「『何でも揃う便利な冷凍食品専門店』を目指し、今後は商品数を約600品まで増やす計画です。日本のお客様の毎日の生活で使っていただけるよう、販売チャネルの開発を含め、より気軽にご利用いただける環境を作っていきたいと考えています」(小野さん)

ピカール

【ファミリーマート】冷凍食品売り場を拡大。「お母さん食堂」ブランドで攻める

温めてそのまま食べられる、トレー付きの個食タイプが登場【画像提供/ファミリーマート】
温めてそのまま食べられる、トレー付きの個食タイプが登場【画像提供/ファミリーマート】

ファミリーマートでは2018年度より、オリジナルブランド「お母さん食堂」にて冷凍食品のラインアップ強化を進めている。「お母さん食堂」は、どこか懐かしく温かみのある料理を、手軽で便利な商品として提供することをコンセプトに、2017年9月にスタート。チルド温度帯の惣菜から始まり、その後おつまみや冷凍食品などにもカテゴリーを広げ、現在は約180品を販売。そのうち約60品を冷凍食品が占めている。さらに売り場においても、2019年度から全国約4,000店において冷凍食品の販売ケースの増設を進めており、売場を拡大した店舗においては、売上前年比が約140%伸長するなど好調に推移しているという。

1人分のおかずやおつまみに最適なサイズも人気の理由【画像提供/ファミリーマート】
1人分のおかずやおつまみに最適なサイズも人気の理由【画像提供/ファミリーマート】

そんなファミリーマートの冷凍食品でとくに注目したいのが、9月24日(火)に発売したトレー入りの冷凍食品だ。「ピリ旨!スパイシージャンバラヤ」(403円+税)や、「濃厚肉味噌ジャージャー麺」(369円+税)などの麺飯系と、「牛カルビ焼き」(276円+税)、「野菜とチキンのアヒージョ風」(288円+税)などのおつまみ系の全8品。トレーごと電子レンジで温めることができるのでより手軽に食べることができ、冷凍庫で長期保存が可能なことからフードロスの軽減にも繋がると期待されている。

気になるのはその味だが、瞬間冷凍することでチルド帯の商品とは違う強みを発揮できる商品もある。「現時点では、チルドと冷凍、それぞれの持つ優位性を考慮しながら、メニュー開発を進めています。例えば麺類などは、冷凍技術が得意とするところで、茹でたてを急速に凍結することができるため、解凍するといつでも茹でたての食感を楽しむことができます」と説明するのは、ファミリーマート広報部の担当者。「冷凍食品全体でみると、女性の方が構成比は高いものの、その差はわずか数%です。ジャンバラヤ、牛カルビなどは男性に好まれ、ジャージャー麺やアヒージョなどは女性比率が高くなっています」(ファミリーマート)。

【ローソン】朝食ニーズに焦点を絞った冷凍食品を販売

おしゃれな朝食を意識した、ローソンの冷凍食品【画像提供/ローソン】
おしゃれな朝食を意識した、ローソンの冷凍食品【画像提供/ローソン】

ローソンでは、10月29日(火)より、朝食向けの冷凍食品4品を全国のローソン店舗(13,899店:2019年9月末時点、「ローソンストア100」除く)で販売している。内容は、「セレクト 厚焼きスフレパンケーキ」(税込340円)、「セレクト ふわとろフレンチトースト」(税込320円)、「セレクト ミックスベリー」(税込198円)、「泡立ていらずホイップ」(税込214円)の4品。パンケーキやフレンチトーストは、カフェなどの外食でも人気が高く、女性に好まれているメニュー。自分で朝食用に作るにはやや手間がかかるこれらのメニューを、電子レンジで簡単に調理できることに加え、ホイップクリームやフルーツで自分好みの味を作れる楽しみも提案する。

手軽に楽しめる「セレクト ふわとろフレンチトースト」(税込320円)【画像提供/ローソン】
手軽に楽しめる「セレクト ふわとろフレンチトースト」(税込320円)【画像提供/ローソン】

例えば、「セレクト 厚焼きスフレパンケーキ」の場合は、袋からトレーごと取り出し、電子レンジで40秒(600wの場合)加熱するだけ。メープル風味のシロップとマーガリンもついているので親切だ。またパッケージには、「グッドモーニングプロジェクト」というキャッチコピーを記載。今後も、食品ロス削減につながる冷凍食品を中心に、忙しい朝でも時間をかけずにちょっと贅沢な朝食が楽しめる商品を開発していく方針だ。

フードライター

飲食業界専門誌の編集を経て、2007年にフードライターとして独立。専門誌編集で培った経験を活かし、和・洋・中・スイーツ・パン・ラーメンなど業種業態を問わず、食のプロたちを取材し続けています。共著に「まんぷく横浜」(メディアファクトリー)。

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