Yahoo!ニュース

メーガン妃の“出産”は嘘だった?新たなドキュメンタリー企画のニュースに代理母説が再燃

猿渡由紀L.A.在住映画ジャーナリスト
(写真:ロイター/アフロ)

 昨年末、自分たちについてのドキュメンタリーシリーズ「ハリー&メーガン」で話題を集めたメーガン妃とハリー王子が、次の企画を決めたようだ。今回も、夫妻の会社アーチウェル・プロダクションズとNetflixの共同製作。2社は複数作品の製作契約を結んでおり、「ハリー&メーガン」は、その1本目だった。

「Daily Mail」が報じるところによれば、今度もまたドキュメンタリーで、夫妻の慈善活動を追うものになるようだ。具体的には、夫妻が南アフリカの複数の村を訪ね、現地の人たちに安全な出産について教えていく様子をカメラでとらえるとのこと。ある関係者は、「Daily Mail」に対し、「メーガンは、自分が出会う女性たちに、安全に出産するための情報を教えてあげたいと強く願っています」と語っている。夫妻は2019年、長男アーチー君を連れて、ロイヤルツアーで南アフリカを訪れている。

 このニュースを受けて、ソーシャルメディアには多くの反応が寄せられた。そのほとんどはネガティブだ。「なぜこのふたりは他人にああしろこうしろと言える権利があると思っているわけ?」「メーガンはいつから産婦人科医になったの?」など、そもそもこのふたりにその資格があるのかと疑問を投げかけるものや、「1日訪問してちょっとお金をもらって、1年間のPRに使う」というような皮肉、また「南アフリカは複雑な国。これはすごくズレた、上から目線の行動だ。ほかの国に行くなら、自分たちがそこから学ぶようにするべき」「白人の救世主ってやつか」などという冷静な批判もある。

 だが、一番目立つのは「自分で産んだこともないのに」「一番安全なのは代理母を使うことだよね」というコメントだ。ソーシャルメディアでは以前から、妊婦だった頃のメーガン妃の様子が不自然だとの指摘があったのである。たとえば、お腹がとても大きいのにハイヒールを履いてしゃがんだ写真や動画は、その代表的なもの。また、あるイベントに到着した時と帰る時の写真を並べ、微妙に違うお腹の大きさを比べる投稿もあった。それらの“証拠”から、メーガン妃は代理母を使って出産しており、あのお腹は偽物だったという説が、まことしやかに語られてきているのだ。

「代理母を使ったことがバレそうになっているから、彼女は状況をコントロールしようとしているんだよ。でも、これで余計に悪化すると思う。彼女がやるべきなのは、真実を告白して、それについての番組を作ること。でも彼女はそうしない。最終的にバレたら王室のせいにするんでしょう」と、ある人は投稿。もちろんそれは憶測に過ぎないが、全体的に見て、このドキュメンタリーが歓迎されていないのは明らかだ。だが、「ハリー&メーガン」もとことん批判されながらアクセス数だけは大きく稼げたことを思えば、ビジネス的には意味をなすのだろう。そして今回も結局、人はけなしたいがために見るのかもしれない。

メーガン妃は大手タレントエージェンシーと新たに契約

 ところで、メーガン妃は先週、ハリウッドの大手タレントエージェンシー、ウィリアム・モリス・エンデヴァー(WME)と契約を結んでいる。しかも、CEOのアリ・エマニュエルが直接彼女の担当をするという力の入れようだ。WMEのツイートによれば、映画やテレビの製作、ブランドのパートナーシップなど、あらゆる側面からメーガン妃のビジネスのお手伝いをするとのこと。ただし、女優としての活動には力を入れないという。

 このニュースはあちこちのメディアに取り上げられ、かなり話題を集めた。しかし、チャールズ国王の戴冠式の前というタイミングで発表されたことには、疑問の声が聞かれる。戴冠式はハリー王子がひとりで出席することになり、メーガン妃はふたりの子供たちとカリフォルニアに残ると決めたが、彼女は自分に注目が集まるようにして邪魔をしたかったのではないかというのだ。

 一方で、ハリー王子は、ネタ集めが必要なこと、また王室とつながっていることがブランドにとって重要であることから、ひとりでも出席するのではないかとささやかれている。だが、戴冠式が終わればすぐにまた飛行機に乗ってカリフォルニアに戻り、アーチー君の誕生日パーティに参加する予定とのことで、果たしてどれだけのネタを集められるものかは不明だ。その限られた時間に、父子、あるいは兄弟の間には、何かドラマが起こるのか、あるいは起こらないのか。カリフォルニアで留守番をするメーガン妃は、どちらを期待しているのか。

 いずれにせよ、チャールズ国王の重要な日は、やはりなんだかんだとこのふたりにかき乱されそうである。

L.A.在住映画ジャーナリスト

神戸市出身。上智大学文学部新聞学科卒。女性誌編集者(映画担当)を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事や、撮影現場レポート記事、ハリウッド事情のコラムを、「シュプール」「ハーパース・バザー日本版」「週刊文春」「キネマ旬報」他の雑誌や新聞、Yahoo、東洋経済オンライン、文春オンライン、ぴあ、シネマトゥデイなどのウェブサイトに寄稿。米放送映画批評家協会(CCA)、米女性映画批評家サークル(WFCC)会員。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。著書に「ウディ・アレン 追放」(文藝春秋社)。

猿渡由紀の最近の記事