ハリウッドにも上陸したコロナパニック。公開延期、撮影中止、在宅勤務指示の現状況

すでにプレミアも行われた「クワイエット・プレイス」続編はコロナを受けて突如延期(写真:REX/アフロ)

 現地時間3月12日夜、突如としてアメリカにコロナパニックが上陸した。

 それまでもニュースでは必ず新型コロナが取り上げられていたし、一部のディスカウントストアでは、日本ではすでにお馴染みのトイレットペーパー買い占めがあったりしたようだが、全体的には様子見ムードだったと言える。筆者がいつも行くスーパーではあくまで普通だったし、11日午後に大型チェーンのディスカウントストアに行った時も、山積みのトイレットペーパーとペーパータオルを目にした。

 しかし、トランプが生中継でコロナについて語り、直後にトム・ハンクス夫妻が感染を告白、続いてNBAがこの後の試合をすべてキャンセルすると発表、さらにカリフォルニア州知事が250人以上集まるイベントをしないよう要請すると、ムードは一転。翌朝は、普通ならまだ駐車場がガラガラな早い時間にもスーパーには車がぎっしりで、午後には冷凍食品、シリアルなど保存がきく商品がごっそりと消えていた。

 同時に、筆者が週末に取材するはずだった作品も含め、メジャースタジオが映画の公開を延期したとのニュースが相次ぐ。それらの決定は1日を通して続き、3月、4月、5月のハリウッドは、前の日に思っていたのとは、かなり違うものになっていった。

 ここで、今の段階でわかっている映画の公開やイベント、撮影の延期、中止、また在宅勤務を決めたスタジオをリストアップしてみる。

公開延期

「ムーラン」当初の北米公開日は今月27日。新たな公開予定日は未定。

「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」当初の北米公開日は5月22日。新たな公開日は来年4月2日。

「クワイエット・プレイス PART II」当初の北米公開日は今月20日。新たな公開予定日は未定。

「The New Mutants」当初の北米公開日は4月3日。新たな公開予定日は未定。

「Antlers」当初の北米公開日は4月17日。新たな公開予定日は未定。

「The Artist’s Wife」当初の北米公開日は4月3日。新たな公開日は未定。

「The Lovebirds」当初の北米公開予定は4月3日。新たな公開日は未定。

アメリカ時間12日に発表された上記の作品のほかに、すでに「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」が4月から11月に、「ピーター・ラビット2/バーナバスの誘惑」が4月(一部の国は3月)から8月に延期されている。

映画祭、イベントの延期、中止

トライベッカ映画祭:当初の予定は4月15日から26日。延期。新しい日程は未定。

TCMクラシック映画祭:当初の予定は4月16日から19日。中止。

シネマコン:当初の予定は今月30日から4月2日。中止。

ワンダーコン:当初の予定は4月10日から12日。延期。新たな日程は未定。

これ以前に、すでにサウス・バイ・サウスウェストがキャンセル、コーチェラ音楽祭は10月に延期されている。

撮影一時中止

「ロシアン・ドール:謎のタイムループ」

「リトル・アメリカ」

「The Prom」

バズ・ラーマン監督のタイトル未定エルビス・プレスリー自伝映画(トム・ハンクスが出演するもの)

「ザ・モーニングショー」

「グレイズ・アナトミー」

「カーニバル・ロウ」

「Rutherford Falls」

「Late Show with Stephen Colbert」

「The Tonight Show starring Jimmy Fallon」

「Late Night with Seth Meyers」

自宅勤務要請

ネットフリックス(L.A.のオフィスで感染者が出た可能性)

アマゾン・スタジオズ

ライオンズゲート

STX

eOne

ソニー・ピクチャーズ(スタジオはオープンしているが、自宅勤務でもいい)

ほかには、ディズニーランド、ユニバーサル・スタジオが土曜日から休園する。またニューヨークでは、ブロードウェイがすべての上演を一時キャンセルした。