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2019年ハリウッドの結婚、離婚、婚約、婚約破棄

猿渡由紀L.A.在住映画ジャーナリスト
スカーレット・ヨハンソンは、今年、コメディアンのコリン・ジョストと婚約した(写真:REX/アフロ)

 2019年も、あと2週間半を残すばかり。今年もまた、ハリウッドセレブは、スクリーンの外でも劇的な恋バナを展開してくれた。代表的な10組を振り返ってみよう。

ジェニファー・ローレンスとクック・マロニー:結婚

 20代最後のこの年、ハリウッドの超売れっ子女優が、ついに既婚者になった。ダーレン・アロノフスキー(50)やクリス・マーティン(42)など、かなり年上の業界人とつきあってきたローレンス(29)だが、一生を共にすると決めた相手は、5つ年上のアートディーラー。昨年6月に交際が発覚、今年2月には彼女の指に婚約指輪が目撃されていた。結婚式は、10月、エマ・ストーン、キャメロン・ディアスら150人を呼んで行っている。

スカーレット・ヨハンソンとコリン・ジョスト:婚約

「Saturday Night Live」にレギュラー出演するジョスト(36)とヨハンソン(35)の出会いは、ジョストが同番組のライターのひとりとして働いていた2006年。2017年、ヨハンソンが2番目の夫ロマン・ドリアックと離婚した直後から交際が噂され始め、同年末にはカップルとして公の場に出席するようになった。

 プロポーズは5月。ジョストはこれが初婚、ヨハンソンは3度目だ。最初の夫はライアン・レイノルズ。ジョストは、ハーバード大時代、現在、民主党から次期大統領選に出馬しているピート・ブティジャッジの同級生だった。ドリアックはフランス人ジャーナリストだったし、彼女の男の趣味はかなり幅広いほうかもしれない。

ジェニファー・ロペスとアレックス・ロドリゲス:婚約

 恋多き女ではヨハンソンの上を行くロペス(50)。バツ3ながら、今年は6つ年下の元ヤンキースのスター選手にプロポーズさせてみせたのだから、さすがだ。プロポーズは3月。婚約指輪は20カラットで、450万ドル(約5億円)前後と推定されている。

 ロペスは3番目の夫マーク・アンソニーとの間に双子の男女を授かっている。ロドリゲスは、前妻との間に15歳と11歳の娘をもつ。ウエディングがいつになるのかは明らかでないが、ロペスはスーパーボウルのハーフタイムショーに出演することが決まっている上、出演作「ハスラーズ」(2月日本公開)でいくつかの賞にひっかかってくる可能性もあり、それらのイベントがすべて終わってからになるかと思われる。

ニコラス・ケイジとエリカ・コイケ:離婚

 正確に言うと、離婚というより結婚の取り消し。ケイジ(55)は、ラスベガスで電撃結婚をした4日後に、早くも結婚の無効を申請しているのだ。取り消しを求める理由として、ケイジは、ふたりとも完全に酔っ払っており、何をやっているのかわかっていなかったことを挙げている。また、彼女の過去の犯罪歴についても知らなかったと述べた。

 その2ヶ月後、コイケは「Daily Mail」に対し、「ニックは公に私を侮辱するのでなく、私に直接話してくれるべきだった。私はとても傷ついた。これはフェアじゃない」と語っている。結婚取り消しには同意するものの、名誉を毀損されたことから、彼女はケイジに元配偶者サポートと弁護士代の支払いを要求。ケイジにとって、これは4度目の離婚となる。

メグ・ライアンとジョン・メレンキャンプ:婚約破棄

 90年代のラブコメ女王ライアン(57)とミュージシャンのメレンキャンプ(68)は、2011年からくっついたり離れたりを繰り返してきた。晴れて婚約したのは、昨年11月。だが、その1年後、ふたりは婚約を破棄。バツ3のメレンキャンプが、本音では4度目の結婚を望んでいなかったことが理由ではないかと憶測されている。

 ライアンはバツイチで、元夫デニス・クエイドとの間に授かった息子と、離婚後に中国から養女に取った娘をもつ。メレンキャンプは5人の子供の父。

デニス・クエイドとローラ・サヴォア:婚約

 2度目の妻メグ・ライアンが婚約破棄するのとほぼ時を同じくして、クエイド(65)は、4度目の妻となる女性にプロポーズをしている。お相手は一般人で、まだ学生。ライアンとの間に生まれた息子ジャック(27)より歳下の26歳だ。プロポーズは、彼が最新作「ミッドウェイ」のプレミアのために来ていたハワイ。スタジオのお金で彼女をこのロマンチックなロケーションに連れてきたとは、なかなかちゃっかりしている。

プロポーズの後「ミッドウェイ」のプレミアに出席したクエイドと婚約者(Lionsgate)
プロポーズの後「ミッドウェイ」のプレミアに出席したクエイドと婚約者(Lionsgate)

クリス・プラットとキャサリン・シュワルツェネッガー:結婚

 新世代のアクションスターが、その道の大先輩と義理の父子になった。プラット(40)が6月に再婚したお相手は、ラストネームからも明らかなように、アーノルド・シュワルツェネッガーの長女。彼女の母はマリア・シュライバーで、プラットはケネディ一家とも親族になったことになる。29歳の彼女にとっては初婚、プラットにとっては2度目の結婚。プラットの元妻アンナ・ファリス(43)は、彼の再婚を心から祝福しているようだ。そんなファリスもまた、11月、撮影監督の恋人と婚約した。ファリスは次が3度目の結婚。プラットとファリスの間には7歳の息子がいる。

マイリー・サイラスとリアム・ヘムズワース:離婚

「ラスト・ソング」(2010)で共演して交際を始め、くっついたり離れたりを繰り返したあげく、昨年見事ゴールインしたふたり。だが、破局は、それからたった7ヶ月でやってきた。しかも、破局からまもなく、サイラス(27)は、次の恋人ケイトリン・カーターとも破局しているのだから、すごいスピードだ。カーターも、夫と離婚したばかりだった。

 サイラスは、ヘムズワース(29)との結婚の前にも、バイセクシュアルであることを匂わせる発言をしている。この後にサイラスとヘムズワースがまたもや復縁するチャンスはほぼなさそうな雰囲気である。サイラス、ヘムズワースともに、これが初婚だった。

ローナン・ファローとジョン・ロヴェット:婚約

 ハーヴェイ・ワインスタインの長年にわたるセクハラを暴露した記者のひとりであるファロー(31)は、10月、その取材過程をつづるノンフィクション本「Catch and Kill」を出版。それと同時に、長年のボーイフレンドであるジョン・ロヴェットと婚約を発表した。ロヴェットはポッドキャストのホストで、この本の中にもよく登場する。ファローがこの危険で苦しい取材を遂行する中、心の支えになり、常に応援してくれたのが、彼だったのだ。

 ファローはミア・ファローとウディ・アレンの息子。母はもちろんウエディングに喜んで参加するだろうが、彼は姉が幼かった時に性的虐待を加えた父を公に激しく非難しており、アレンの出席は、絶対にない。

ドウェイン・ジョンソンとローレン・ハシアン:結婚

 ザ・ロック様が、再び結婚した。お相手のハシアンは、10年もつきあい、彼の子供をふたりも生んでいる。プロポーズは結婚式の3日前で、式には9人しか出席しなかった。これほど長く再婚を悩んだのは、元妻との離婚が非常に辛かったからとのこと。しかし元妻との関係は良好で、ジョンソン(47)は常に彼女のことを褒め讃えている。元妻との間に授かった娘は、今年19歳になった。

 このほかにも、エマ・ストーンとデイブ・マッカリーが婚約、ソフィー・ターナーとジョー・ジョナスが結婚、ミシェル・ウィリアムズとフィル・エルヴァーラムが結婚後わずか1年で離婚、マイルズ・テラーが7年来の恋人ケリー・スペリーと結婚している。また、昨年電撃婚約を経て極秘結婚をしたジャスティン・ビーバーとヘイリー・ボールドウィンが、セレブの招待客に囲まれて、正式に結婚式を挙げた。

L.A.在住映画ジャーナリスト

神戸市出身。上智大学文学部新聞学科卒。女性誌編集者(映画担当)を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事や、撮影現場レポート記事、ハリウッド事情のコラムを、「シュプール」「ハーパース・バザー日本版」「週刊文春」「キネマ旬報」他の雑誌や新聞、Yahoo、東洋経済オンライン、文春オンライン、ぴあ、シネマトゥデイなどのウェブサイトに寄稿。米放送映画批評家協会(CCA)、米女性映画批評家サークル(WFCC)会員。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。著書に「ウディ・アレン 追放」(文藝春秋社)。

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