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2018年のハリウッド:パパ、ママになったセレブたち

猿渡由紀L.A.在住映画ジャーナリスト
赤ちゃんを連れたダニエル・クレイグとレイチェル・ワイズ(写真:Splash/アフロ)

 2018年もまた、たくさんの幸せなニュースがあった。初めてママになった人もいれば、10人目の子供を迎えた人、高齢にもかかわらず健康な赤ちゃんを生んだ人など、さまざまだ。

ブリジット・ニールセン:54歳で出産

 今年最も世間を沸かせたセレブの出産ニュースは、おそらくこれだろう。6月、デンマーク人女優のニールセンは、54歳にして、現在の夫との間に女の子を出産したのである。彼女の誕生日は7月なので、実際にはほぼ55歳だった。彼女にとっては5人目にして初の娘。4人の息子は30代半ばから20代前半までで、全員、成人している。今からまた子育てを始めるとは、かなりのエネルギーの持ち主だ。ところで4人いる元夫のうち2番目はシルベスタ・スタローンである。彼とは今年、「クリード 炎の宿敵」で33年ぶりの共演を果たした。

ダニエル・クレイグとレイチェル・ワイズ:結婚7年目にして娘を授かる

 ニールセンには及ばないが、こちらもかなりの高齢出産。ジェームズ・ボンドことクレイグと2011年に結婚したワイズは、9月、48歳にして、ふたりの間に初めての子供を授かった。ワイズには元婚約者ダーレン・アロノフスキーとの間に12歳の息子、クレイグ(50)には前妻との間に26歳の娘がいる。

 ワイズは現在北米公開中の「女王陛下のお気に入り」(2月日本公開)で、キャリア2度目のオスカー候補入りを果たしそうな感じだ。クレイグは、あと1本「007」映画に出演する予定だが、ダニー・ボイルが監督を降板したことから、製作は延期になっている。

エディ・マーフィ:10人目の子供が誕生

 57歳のマーフィには、先月、新たな息子が誕生した。赤ちゃんの母親は、現在の婚約者。マーフィには、前妻ひとりと3人の元恋人の間に、すでに9人の子供がいる。そのうちのひとりブリア(29)は、クリスマスの日に撮影した10人の子供全員がマーフィを取り囲む写真をインスタグラムに投稿した。

 ここのところ姿を見ないマーフィだが、来年はNetflixが配信する主演作「Dolemite Is My Name」が控える。共演はクリス・ロック、キーガン=マイケル・キーら。

ジェシカ・チャステイン:代理母を雇って出産

 妊娠しているというニュースすらなかったチャステイン(41)は、いつのまにか母親になっていた。彼女がベビーカーを押しているのをパパラッチされたのは、11月のこと。赤ちゃんは女の子で、名前はジュリエッタ。夏ごろ、代理母から生まれたとのことだ。

 チャステインの夫は、イタリアの名門一家出身のビジネスマン、ジャン・ルカ・パッシ・デ・プレポスロ。ふたりは2012年に交際を開始し、昨年結婚している。

 ハリウッドで最もワーカホリックなチャステインには珍しく、今年は北米公開作がなかったが、来年は「X-MEN: ダーク・フェニックス」と「It: Chapter Two」の話題作2本が控えている。

ケイト・ハドソン:今度はついに女の子

 ハドソン(39)には、すでに父親の違う息子がふたりいる。そして10月には、現在の恋人との間に、初めての娘を授かった。名前はロニー・ローズ。父親のダニー・フジカワは日本人とのハーフなので、彼女はクオーターということになる。

 そしてハドソンは今月、妊娠出産で増えた体重を戻すべく、アメリカの大手ダイエット会社Weight Watchersの新たなアンバサダーになると発表した。過去にWeight Watchersで体重を落としたセレブには、ジェニファー・ハドソン、ジェシカ・シンプソン、オプラ・ウィンフリーなどがいる(ウィンフリーは同社に投資もしている)。しかしハドソンはもともとアクティブで、ワークアウトアパレルのブランドFableticsを立ち上げているほど。おそらく目標体重をあっさりと達成してしまうのではないだろうか。

 ほかに今年新たな赤ちゃんを迎えたセレブには、ジョシュ・ブローリン(50:現在の妻との間の初めての子供で、彼にとっては3人目の子供)、アレック・ボールドウィン(60:現在の妻との間の4人目の子供)、ミランダ・カー(35:現在の夫との間に生まれた初めての子で、彼女にとっては次男)、ドウェイン・ジョンソン(46:現在のパートナーとの間の2人目。前妻との子供を入れると彼の3人目)、タイリース・ギブソン(39:現在の妻との初めての子供。前妻との間にも娘をもつ)などがいる。

L.A.在住映画ジャーナリスト

神戸市出身。上智大学文学部新聞学科卒。女性誌編集者(映画担当)を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事や、撮影現場レポート記事、ハリウッド事情のコラムを、「シュプール」「ハーパース・バザー日本版」「週刊文春」「キネマ旬報」他の雑誌や新聞、Yahoo、東洋経済オンライン、文春オンライン、ぴあ、シネマトゥデイなどのウェブサイトに寄稿。米放送映画批評家協会(CCA)、米女性映画批評家サークル(WFCC)会員。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。著書に「ウディ・アレン 追放」(文藝春秋社)。

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