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クエンティン・タランティーノ、54歳にして婚約。ほかにもいる、結婚歴のないセレブたち

猿渡由紀L.A.在住映画ジャーナリスト
クエンティン・タランティーノと婚約者ダニエラ・ピック(写真:Shutterstock/アフロ)

クエンティン・タランティーノが、トゥルー・ロマンスを見つけた。54歳にして、一度も結婚したことがない彼が、ついに婚約したのだ。

お相手は21歳年下のイスラエル人シンガー、ダニエラ・ピック。ふたりは、タランティーノが「イングロリアス・バスターズ」のプロモーションツアーに出た2009年に知り合い、一緒にレッドカーペットを歩くこともしたが、まもなく破局している。だが、関係は昨年復活。タランティーノは先週金曜日、L.A.でプロポーズしたそうだ。

タランティーノは、過去のインタビューで、映画を作っている時はそれだけに専念したいと語っている。しかし、10本映画を作ったらやめると宣言した彼にとって、引退は遠くなく、それも決断の後押しになったのかもしれない。 「結婚したくないわけでも、60歳までに子供が欲しいと思っていないわけでもない」とも語ったことがある彼のこと、そのうち、パパになるとのニュースも期待できるのではないだろうか。

美男美女と金持ちが集まるハリウッドには、色恋沙汰がたくさんある。だが、むしろそのせいか、意外にも、晩婚や、一生結婚しなかったセレブも少なくない。

プレイボーイで名を馳せたウォーレン・ベイティは55歳でアネット・ベニングと結婚、4人の子供に恵まれた。バツイチだが、再婚にも子供にも興味がないとの姿勢を貫き、若い女性を取っ替え引っ替えしてきたジョージ・クルーニーも、53歳で再婚し、先月、双子のパパになっている。一方で、ふたりの女性との間に3人の子供をもつアル・パチーノは、77歳の今も、結婚歴ゼロだ。パチーノの過去の交際相手のひとりであるダイアン・キートン(71)も同様。結婚したことがないセレブには、ほかにこんな人たちがいる。

ヒュー・グラント(56)

かつてロマンチックコメディのプリンスとも呼ばれたイケメンで、オックスフォード卒のエリートでもある彼は、13年にわたって、当時絶世の美女と呼ばれたエリザベス・ハーレイと交際した。破局後は3年ほど大富豪の娘ジェマイマ・カーンとつきあい、2011年にはロンドンの中華料理店の受付嬢との間に娘を授かる。翌年にはスウェーデンのTVプロデューサーとの間に彼の第二子が誕生。第三子は同じ中国人女性、第四子はそのスウェーデン人プロデューサーとの間に授かったが、どちらとも結婚しないままである。

ベニチオ・デル・トロ(50)

プエルトリコ生まれのオスカー俳優には、2011年、ひとり娘が生まれている。母親はロッド・スチュワートの娘キンバリー・スチュワート。過去にはアリシア・シルバーストーン、ヘザー・グラハムなどと交際し、スカーレット・ヨハンソンとも関係をもったと噂されるが、結婚願望はないようで、 「どうして結婚しないといけないんだ?どうせ離婚するのに」とコメントしたこともある。

マット・ディロン(53)

「アウトサイダー」「ランブルフィッシュ」「ドラッグストア・カウボーイ」で世界中の若い女性のハートをつかんだディロンは、「メリーに首ったけ」で共演したキャメロン・ディアスと3年交際の末、破局。2009年には、30歳近く年下の女優ヘイリー・ケイト・アイゼンバーグとつきあったようだが、長くは続かなかった。

ディアスは、2015年に42歳でベンジャミン・マッデンと初めての結婚をしている。

ウィノナ・ライダー(45)

10代の時にジョニー・デップにプロポーズされたが破局。その後はマット・デイモンともつきあった。2011年からはファッションデザイナーのスコット・マッキンレー・ハーンと交際しているようだ。昨年、彼女はテレビのインタビューで、「2回も3回も離婚するくらいなら、ずっと結婚しないままのほうがいい」と語っている。

ジョン・キューザック(51)

「セイ・エニシング」「ハイ・フィデリティ」など恋愛映画に主演したが、本人には婚約歴もなければ、子供もいない。だが、90年代末にはネーヴ・キャンベルと4年間つきあっていた。ほかに、ミニー・ドライバー、レベッカ・ローミンらと交際歴があり、メグ・ライアンと噂が出たこともある。

マリサ・トメイ(52)

公開が待たれる「スパイダーマン:ホームカミング」でメイおばさんを演じるトメイは、20年ほど前に、同作品にアイアンマン役で出演するロバート・ダウニー・Jr.とつきあっていた。やはりこの映画に小さい役で出演する12歳年下のローガン・マーシャル=グリーンとも、2008年から2013年にかけて、くっついたり離れたりしている。過去の恋人には、ほかに、クリスチャン・スレーターなどがいる。

ここには挙げなかったが、もちろんレオナルド・ディカプリオも、結婚歴ゼロだ。だが彼はまだ42歳。クルーニーやベイティが年貢を納めた年齢になってもまだシングルだったら、その時にあらためて記事にすることにしよう。

L.A.在住映画ジャーナリスト

神戸市出身。上智大学文学部新聞学科卒。女性誌編集者(映画担当)を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事や、撮影現場レポート記事、ハリウッド事情のコラムを、「シュプール」「ハーパース・バザー日本版」「週刊文春」「キネマ旬報」他の雑誌や新聞、Yahoo、東洋経済オンライン、文春オンライン、ぴあ、シネマトゥデイなどのウェブサイトに寄稿。米放送映画批評家協会(CCA)、米女性映画批評家サークル(WFCC)会員。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。著書に「ウディ・アレン 追放」(文藝春秋社)。

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