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マンション見学者の間で思わぬ設備に人気集まる 「家時間」が増えた影響か

櫻井幸雄住宅評論家
家時間が増えたことで、キッチン設備のディスポーザー人気がさらに上がった。筆者撮影

 ウィズコロナの生活が模索されるなか、販売を再開した新築分譲マンション。その売れ行きは、コロナ以前と変わらぬ水準に戻っているのだが、明らかに変化した部分もある。

 たとえば、立地に関しては「便利さ」だけではなく、「緑が身近なくつろぎ」を大事にする傾向が強まった。そして、建物のつくりに関心が高まっているのも、今回のコロナ禍で顕著になった傾向だ。

 家族そろって家で過ごす時間が増えたためだろう、生活を楽にする設備や工夫が多いと目を輝かせる検討者が増えたのである。

 多くの購入検討者に喜ばれる代表的な設備が、ディスポーザー。キッチンの流しに設置され、生ゴミを粉砕処理してくれる快適設備である。

 家族で食事する回数が増えれば、それに伴って、生ゴミの量も増える。しかし、ディスポーザーがあれば、ゴミ処理の苦労が大幅に軽減される。注目度が高まるのは当然だろう。

 加えて、24時間ゴミ出しOKの共用施設も、以前に増して好評だ。宅配物や料理をデリバリーしてもらうことが増えるので、包装や容器など家庭内に発生するゴミの量が増加しているためと考えられる。

 ディスポーザーと24時間ゴミ出しOKが人気を高めるのは、多くの家庭で家時間が増えたことから想像しやすい。が、マンション販売の現場では意外な設備が人気を高めている。そのなかには、これまでのマンション生活で馴染みのなかったものも含まれている。

一戸建てならば当たり前の設備も、マンションでは新鮮

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住宅評論家

年間200物件以上の物件取材を行い、全国の住宅事情に精通。正確な市況分析、わかりやすい解説で定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞に連載コラムを持ち、テレビ出演も多い。著書多数。

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