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地価公示「地方でも上昇」の牽引役 札仙広福で今、起こっていること

櫻井幸雄住宅評論家
福岡の中心地となる天神エリア。再開発計画が多く、将来有望とも思えるが……。(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

 3月18日、国土交通省が2020年の公示地価を発表した。

 今年の公示地価を一言で表せば、「全国的な上昇」ということになるだろう。東京、大阪、名古屋で地価が上昇していることは広く知られている。それに続く、地方の拠点都市と位置づけられる札幌、仙台、広島、福岡(以下、札仙広福)でも、数年前から地価上昇が顕著だった。 

 以上に加え、今年は地価上昇を示す県庁所在地がさらに増え、全国的な地価上昇が明らか、というわけだ。

 新型コロナウィルスの影響がなければ、東京五輪の年に全国的な地価上昇で景気も上昇しそうと、威勢のよい発表となったはず。しかし、実際には、「ここまで上がったかもしれないが、今後は新型コロナウィルスの影響でどうなるか分からない」というとらえ方がされている。

 景気のよい数字を発表した国土交通省には、ちょっと残念な結果かもしれない。

 そして、地方の地価上昇を牽引してきた札仙広福では、地価上昇を喜んでばかりはいられない状況も生まれている。

 今回は、札仙広福における不動産の実状についてレポートしたい。

札仙広福の苦悩とは

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住宅評論家

年間200物件以上の物件取材を行い、全国の住宅事情に精通。正確な市況分析、わかりやすい解説で定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞に連載コラムを持ち、テレビ出演も多い。著書多数。

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