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【ラグビーW杯】スコットランドがサモアに勝利、日本の決勝トーナメント進出がなくなりプールB3位が決定

斉藤健仁スポーツライター
スコットランドは意地を見せてサモアを退けた(撮影:斉藤健仁)

10月10日、イングランド・ニューキャッスルで、ラグビーワールドカップの予選プールBのサモアとスコットランドが行われた。

予選プールBはすでに南アフリカが首位で通過することが決まっており、現在、2位をスコットランドと日本が争っていた。3試合を終えて総勝点は2位のスコットランドが10、3位の日本代表が8と続いていた。

日本代表が決勝トーナメントに進出できるかどうかは、スコットランドが10日のサモア代表戦で、勝点3以上(4トライ以上の引き分けまたは勝利)得ると、現在、プール3位(勝点8)の日本代表はベスト8に進出することはできなくなる(勝点が並んだ場合は当該成績でスコットランド)。もしスコットランド代表が勝点2以下であれば、日本代表がアメリカ代表に勝てばベスト8に進出する可能性が出てくる、という状況だった。

試合は、前半からトライの応酬となり、サモアが3トライ、スコットランドが2トライを挙げてサモアが26-23とリードして前半を終えた。

後半はスコットランドがSHグレイグ・レイドロー主将のPGで26-29と逆転した後、スコットランドがPGを2本外し、残り10分まで互いに膠着した状態が続く。74分、スクラムを起点にSHレイドローがトライを決めて、26-36とした。サモアも最後にトライを挙げて33-36としたが、サモアは一歩及ばなかった(スコットランド勝点4、サモアは勝点2)。

スコットランドは勝点を14とし、日本はアメリカに4トライ以上挙げて勝利しても勝点で及ばず、3位が決定した。また予選プールBは最終戦の日本対アメリカ戦を残しているが、順位は1位:南アフリカ(総勝点16)、2位スコットランド(14)、3位:日本(8)、4位:サモア(6)、5位:アメリカ(0)と決定(勝点は10日現在)。南アフリカとスコットランドが決勝トーナメントに進出する。

スポーツライター

ラグビーとサッカーを中心に新聞、雑誌、Web等で執筆。大学(西洋史学専攻)卒業後、印刷会社を経てスポーツライターに。サッカーは「ピッチ外」、ラグビーは「ピッチ内」を中心に取材(エディージャパン全57試合を現地取材)。「高校生スポーツ」「Rugby Japan 365」の記者も務める。「ラグビー『観戦力』が高まる」「ラグビーは頭脳が9割」「高校ラグビーは頭脳が9割」「日本ラグビーの戦術・システムを教えましょう」(4冊とも東邦出版)「世界のサッカー愛称のひみつ」(光文社)「世界最強のGK論」(出版芸術社)など著書多数。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。1975年生まれ。

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