速度120キロ、距離130kmの都市狙い

2月16日、都内でBMWの2輪と4輪の新型電動モデルが発表された。

注目の「CE 04」は昨年末の「EVバイクコレクション in TOKYO 2021」にも展示されていたフル電動の都市型コミューターだ。最高出力32kW(42ps)を発生する電動モーターにより最高速度は120km/h、航続距離は130kmを実現。発売時期は4月22日から。全国のBMWモトラッドの取り扱いディーラーにて取り扱う。なお国内仕様には

ETC2.0車載器とグリップ&シートヒーター、デイタイムランニングライトを標準装備。価格は161万円(消費税込み)となっている。

家庭で4時間フル充電、さらに急速充電も

未来からやってきたバイク、あるいはSF映画に出てくる宇宙船のような姿、従来のガソリン車にはないデザインが目を惹く。エンジンやマフラーなどがない水平基調のすっきりとしたフォルムが印象的だ。

ロー&ロングなボディ内部には48個のセルからなるトータル60.6Ah(8.9kWh)の大容量リチウムイオンバッテリーを搭載し、その後方に永久磁石式モーターを搭載。ベルト駆動方式で電動パワーを後輪へと伝える。気になる充電はボディ右側のラゲッジスペース(ヘルメットも収まる)に収納したモード2充電器により家庭用交流200V電源から約4時間でフル充電可能。また、日本仕様はモード3充電器により約1時間の急速充電にも対応とのこと。なお、4輪で普及している直流急速充電方式「GHAdeMO」には対応していない。

車体について、メインフレームは鋼管タイプでサスペンションはフロントがφ35mm正立フォーク、リアが片持ち式スイングアーム&リンクレスのモノショックを採用。ブレーキは前2枚、後1枚のトリプルディスクブレーキで、車体はほぼフルカバードで中身は見えないのだが、足まわりは比較的オーソドックスにまとめられている印象だ。ちなみにタイヤは前120/70-15、後160/60-15とビッグスクーター用が履けるサイズで、展示車両にはピレリ「DIABLO ROSSO SCOOTER」が装着されるなどスポーティな走りを予感させるものだった。

走りを安全に楽しむための電制も充実

電子デバイスについては標準の3つのライディングモード(ECO、Rain、Road)に加え日本仕様にはBMWモトラッドではお馴染みの「Dynamic」モードも追加され、よりエキサイティングな加速フィールを実現しているのも魅力。ABSプロとDTC(ダイナミック・トラクションコントロール)を搭載し、コーナリング中に車体が傾いた状態でのブレーキングや加速にも対しても安全性が高められている。また、クリアオレンジのバイザーに囲われたメーターはすっきりと洗練されたフルカラーTFTで、灯火類もDRLを備えたヘッドライトをはじめフルLED対応となるなどBMWらしい軽快な高級感を醸し出している。

電動サウンドに乗せた圧倒的な瞬発力

「CE 04」の実車に跨ってみたが取り回しも軽くライポジはスクーターそのもの。フローティングされたシートは軽く腰かける感じでスリムかつ低く足着きは抜群だし、足を前方に投げ出せばクルーザー的にも乗れる。傍から見てもライダー目線的にも所有感は満たされること請け合いだろう。試しにセンスタをかけたまま電源オンにして後輪を回してみたが、「キーン」という金属的にモーター音とともにメーター表示であっという間に100km/hに達する瞬発力は電動ならではだ。

すでに試乗したというBMWモトラッドのスタッフに聞いてみたが、加速力は従来の大型電動2輪「C evolution」並みで、ハンドリングの軽快さはガソリン車の「C400シリーズ」を思わせる、と大いに期待できるコメントも。

EVは環境に優しくクリーンで静かでランニングコストも安く、特に今回の「CE 04」は日本では250ccクラスに相当するため車検いらずと実質的なメリットも多い。

澄み切った電動サウンドとともに颯爽と街を駆け抜ける都市型モビリティ。モーターサイクルが新しい時代を迎えたことを実感する日も近いはずだ。

※原文より筆者自身が加筆修正しています。

出典:Webikeニュース