ハスク初の冒険ツアラー「NORDEN901」が市販化!どんなマシンなのか予想してみた

NORDEN901 CONCEPT 写真出典:Webikeバイクニュース 以下同

今月初めにハスクバーナから「NORDEN901」を発売することが正式にアナウンスされた。EICMA2019にコンセプトモデルとして公開されたものだが、メディアやユーザーからの非常に大きな反響を得て製品化に踏み切ることになったものだ。ハスクバーナ初のトラベルモデルということで期待が集まるが、今ある情報からその正体を探ってみた。

新型「890デュークR」のパラツイン搭載!?

スウェーデンに本拠を構えるハスクバーナの起源は17世紀の銃器メーカーにあると言われ、原動機付きのバイクを製造し始めたのは1903年のこと。いわば世界最古の二輪メーカーということもできる。モトクロスやエンデューロなどオフロードレース界での活躍が目覚ましく幾度も世界選手権タイトルにも輝いているが、近年は他メーカーによる買収などの紆余曲折を経て、現在はオーストリアのKTM傘下で新たな体制を築いている。

今回あらためてメーカーのリリースで紹介されたNORDEN901は、モダンかつスタイリッシュでどこか温かみを感じる北欧デザインの良さが伝わってくる姿形が印象的。丸い単眼タイプのLEDヘッドライトには、最近の「SVARTPILEN」 や「VITPILEN」 にも通じる新世代ハスクのデザインの流れを見ることができる。

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エンジンは並列2気筒889.5ccということで、おそらくは今回のEICMA2019で発表された同じグループ企業であるKTMの2020年型「890デュークR」に搭載される新型LC8cエンジンが使われているに違いない。スペック的には最高出力121psから最適化されることになるだろうが、それでも今年KTMからデビューした「790アドベンチャー」の95psを大幅に上回ってくることだろう。

790アドベンチャーをベースに最適化!?

フレームはスチール鋼管製で、前後サスペンションにはWP製の倒立フォークとリンクレスタイプのモノショックを装備。重心を低くするために車体左右に振り分けられたロワータンクやアルミ製スイングアーム形状も含め、車体のベースは790アドベンチャーであると思われる。また、フロント21インチ、リヤ18インチのフルサイズのワイヤースポークホイールが装備され、本格的にオフロードを走れることを誇示している。

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ただし、デザインの妙というか全体から受ける印象はKTMとは大きく異なっているし、おそらくはエンジンの味付けやサスペンションの設定もアレンジされているに違いない。両ブランドにおけるエンデューロモデルなどの特性の違いから察するに、NORDEN901のほうがより穏やかでソフトな乗り味に仕上げられていることだろう。電子制御についての記述はないが、左グリップ手元に備えられたスイッチレイアウトからKTM同様のシステムが採用されていると予測できる。また、注目したいのはメーターディスプレイで、フルカラーTFTのようだが上下に分割されたユニークな形状が見てとれる。おそらくは上段にはナビ機能が表示されるはずだ。

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長距離ツーリング志向の冒険マシンか!?

もうひとつ気付くのはフロントフェンダー形状がローフェンダーを採用していること。たとえば、KTM790アドベンチャーに当てはめると、よりオフロード向きの「R」仕様はモトクロッサーなどと同じハイフェンダーだが、オンロード向けのSTDモデルはローフェンダーになっている。これはオフ向けには「排泥性とストローク量」が優先され、オン向けには「空力とハンドリング向上」が重視されるためだが、ある程度NORDEN901の方向性を示していると思われる。

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ガード類の充実ぶりも特徴で、フロントカウルから車体両サイドにかけての大きな範囲をスチール製パイプで囲み、樹脂カバーでプロテクトされた前後ディスクブレーキもユニークだ。ハンドガードはアルミフレームと樹脂カバーの複合タイプを採用しているようだ。大型スクリーンや厚みのある幅広の段付きシート、オンでもオフでも行けるデュアルパーパスタイヤの設定なども含めて考えると、長距離ツーリング主体に設計されたアドベンチャーツアラーの位置づけだろう。

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もちろん、現状はコンセプトモデルなので量産市販車になったときには変更箇所も出てくるとは思うが、大枠としてはほぼ決まりだろう。発売時期などのアナウンスは未だないが、完成車としてのお披露目はたぶんEICMA2020になるかも。続報を期待したい!

Norden 901 Concept | Husqvarna Motorcycles

※原文より筆者自身が加筆修正しています。

出典:Webikeバイクニュース