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ケニー佐川が勝手に決める「2018モーターサイクル トップ10」輸入車編(6位~10位)

佐川健太郎モーターサイクルジャーナリスト
「2018モーターサイクル トップ10」輸入車編(6位~10位)

いよいよ年の瀬。今年もいろいろな出来事があったバイク業界ですが、2018年を締めくくる意味で本年度に発売されたニューモデルについて、Webikeニュース編集長のケニー佐川が独断で勝手にランキングしてみました。

話題性や注目度、社会に与えたインパクトやユーザビリティなどを総合的に評価したものですが、あくまでも感覚的なものですので、楽しみながらご参考にしていただければ幸いです。

まずは輸入車編の6位~10位までをご紹介しましょう。

第6位 「HUSQVANA SVARTPILEN401」

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北欧デザインが魅了する都会派アドベンチャー

オフロードモデルで有名なスウェーデンの古豪、ハスクバーナがリリースした最新モデルはなんとロードスターだった。

白い矢の意味を持つVITPILEN(ヴィットピレン)が都会的な雰囲気とすると、 黒い矢と名付けられたSVARTPILEN(スヴァルトピレン)は土の香りがする道具的なデザインが魅力だ。聞きなれない発音や、ドイツともイタリアとも異なる異国情緒たっぷりカタチ。その奇抜とも言える存在感に惹きつけられていく。

エンジンとシャーシは基本的にKTM 390DUKEと共通で、軽量コンパクトな車体にパワフルな水冷単気筒を搭載し、鼓動あふれる走りと俊敏なフットワークが魅力だ。前後140/150mmの豊富なストローク量を持つWP製サスペンションを活かして、林道にも入っていける機動力も併せ持つ。まさにアーバンアドベンチャーと呼ぶに相応しい新鮮味溢れるモデルだ。

第7位 「BMW F750/850 GS」

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▲F750GS

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▲F850GS

全方位的に進化した走りのGSに見える本気度

同じGSの名を持つR1200GSシリーズがBMW伝統のフラットツインを搭載するのに対し、F750GS/F850GSは軽量な並列2気筒エンジンとひと回りコンパクトな車体による扱いやすさ、オフロード性能の高さが魅力となっている。

ベーシックモデルのF750GSは低いシート高と扱いやすい出力特性、オールラウンド性能を兼ね備えたトラベル・エンデューロであるのに対し、F850GSはよりパワフルなエンジンと本格的なオフロード走行に適した車体と足まわりが与えられた上級版という位置付け。

新型では10年ぶりのフルチェンジですべてを一新し、270度クランクの採用や電子制御も一層進化させるなど、全方位的に走行性能や快適性が高められているのが特徴だ。最近盛り上がりつつある新世代ミドルアドベンチャー戦線における台風の目となることは間違いないモデルだ。

第8位 「TRIUMPH STREET SCRAMBLER」

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60年代を再現した正統派スクランブラーの誇り

トライアンフのモダンクラシックラインの中核を成すボンネビルシリーズの中でも、最もモダンかつ最も売れているスタンダードモデルが「ストリートツイン」。

これをベースに右2本出しハイマフラーやフロント19インチのワイヤースポークホイール、アドベンチャータイプのライポジなど、オフロードでの走破性を高める専用装備が与えられたのが「ストリートスクランブラー」である。

新型は最高出力が10psアップされ、ブレンボ製ブレーキを装備しサスペンションも強化。新たに3種類のライディングモードを採用するなど、オフロードを含めた走りのパフォーマンスを強化しているが特徴だ。

60年代にスクランブラーを世に広めた元祖トライアンフならではの正統派スタイルとバーチカルツインの弾けるサウンドなど、ファン心を捉えた地味だがツボを押さえたプロダクトが渋い。

第9位 「APRILIA RX125」

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見た目だけではない本格派スモールオフローダー

イタリアのアプリリアはRSV4に代表されるようにMotoGPをはじめとする最高峰ロードレース直系マシンのイメージが強いが、実はかつてオフロード全盛時代もあった。それを思い起こさせてくれる一台がコレ。RX125は最近では珍しい4スト125ccクラスのフルスケールのオフロードモデルだ。

レーサーレプリカ、RS4 125に搭載される水冷単気筒エンジンはクラス最強レベルの15ps/10,500rpmを実現。前後21/18インチホイールに倒立フォークを備えモトクロッサー並みの前後ストロークが与えられるなど、本格的な足まわりを持ったモデルに仕上がっている。

デジタル多機能メーターやLEDテールランプなどハイクオリティなパーツが奢られたグレード感あふれる外観や、人目を惹くイタリアンデザインも魅力。街を流しても絵になるスタイリッシュで最新感があるイタリアンデザインも良い。125ccクラスとはいえ手抜きのない豪華な作りと、モトクロスコースにも挑める走りの性能にも納得の1台だ。

第10位「ADIVA AD1 200」

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バイクでもクルマでもない独自の発想がユニーク

ADIVAは90年代にイタリア人の発明家、ニコラ・ポッジオ氏が創業した比較的新しいブランドだ。コンセプトはバイクの楽しさと手軽さ、クルマの安全性と快適性を併せ持った天候に左右されることがないモビリティ。その最新作が水冷4サイクル単気筒190ccエンジンを搭載した3輪スクーターのAD1 200である。

ADIVAがユニークなのは発想の原点が「バイクではない」ことだ。ルーフにワイパー付きのウインドや大型トランクを備え、フロントには4輪のダブルウィッシュボーンから着想を得た独自のシステムが採用されるなど、機能的にはバイクよりもむしろ軽自動車に近いかもしれない。

一方でコーナリングでは車体を傾けて曲がっていくが、2輪よりもどっしりとした安定感があって転ぶ気がしない。特に雨の日は安心で快適だ。既成概念にとらわれない発想の独自性が素晴らしい。

出典:Webikeバイクニュース

モーターサイクルジャーナリスト

63年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、RECRUITグループ、販促コンサルタント会社を経て独立。趣味が高じてモータージャーナルの世界へ。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。㈱モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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