【BMW並列6気筒アメリカン、ドゥカティ待望のV4登場】2018年のバイク業界を大胆予測!輸入車編
前回に続いて2018年のバイク業界を大胆に予想してみたいと思います。
先の「国産車編」に続いて今回は「輸入車編」です。
王者ハーレーは向こう10年で100モデルを投入
▲Harley-Davidson / FATBOB 114
昨年も排気量400cc以上の大型クラスで年間販売ランキングトップ10の中に3モデルを入れてくるなど、安定した強さを見せるハーレーダビッドソン。
昨年、2018モデルとして発売された新型ソフテイルシリーズは近年のハーレーにおける歴史上の転換点ともいえる劇的なフルモデルチェンジだったが、昨年末にシリーズ9番目のモデルである「SPORT GLIDE(スポーツ グライド)」が加わった。
▲Harley-Davidson / SPORT GLIDE
ハーレーでは向こう10年で計100モデルを出す計画を発表するなど、今年も多くのモデルラッシュがあるはずなので期待したい。
BMWは並列6気筒グランドツアラーを投入
▲BMW / K 1600 Grand America
BMWは昨年モデルチェンジした並列6気筒搭載のラグジュアリー・ツアラーモデルであるK 1600 GTLと新たに投入されたバガースタイルのK1600Bに加え、「K 1600 Grand America」が春にも投入される予定。
続いて、排気量を拡大し、よりパワフルになった並列2気筒搭載のアドベンチャーモデルである「F 750 GS」とさらにハイパワーなオフロード仕様の「F 850 GS」が登場。
▲BMW / F 750 GS
▲BMW / F 850 GS
また、R nineT、K 1600 GT / GTL、R 1200 RTに「Spezial」という特別仕様が設定され、この春にデビューする予定。そしてBMW初のミッドサイズスクーター「C 400 X」もいよいよ投入される予定だ。
▲BMW / C 400 X
昨年もG310R/GSなどスモールモデルに本格参入したBMWの今後のブランド戦略にも注目が集まりそうだ。
ドゥカティはMotoGP直系のV4パニガーレが誕生!
▲DUCATI / Panigale V4
8年連続で販売台数が向上するなど世界中でセールスが好調なドゥカティは2018年、待望のV型4気筒エンジンを搭載した「パニガーレV4」を投入。MotoGPを戦うデスモセディッチから直接派生したモデルであり、単一製品としてはドゥカティ史上最大の投資が行われたという気合の入り様。
2008年にMotoGPマシンのリアルレプリカであるデスモセディッチRRが台数限定モデルだったのに対し、今度の「パニガーレV4」は4気筒エンジンを搭載したドゥカティ初の量産バイクであり、高価なプレミアムモデルであることは疑いようもないが価格もこなれたものになりそうだ。
また、スクランブラ―シリーズに新たに排気量を拡大した新型モデルの「Scrambler 1100」が登場。大型バイクに相応しいサイズ感と快適性を備えつつ、優れたパフォーマンスとよりグレード感を増したモデルになりそうだ。
▲DUCATI / Scrambler 1100
さらに新型「ムルティストラーダ1260」シリーズは高解像度のメーターパネルや電子制御式ギアシフトなどを搭載するなど大幅にバージョンアップ。これ以外にも大幅マイナーチェンジを受けた「モンスター821」と「959パニガーレ・コルセ」が導入されることがアナウンスされている。
▲DUCATI / Multistrada 1260
▲DUCATI / Monster821
▲DUCATI / 959 Panigale Corse
トライアンフは新型タイガーシリーズがデビュー!
▲TRIUMPH / TIGER 1200 XR
昨年は国内でも 2年連続で過去最高の年間登録台数を達成、「新型ストリート・トリプル」の発売とともに搭載される並列3気筒エンジンが2019年より新レギュレーションとなるMoto2チャンピオンシップに供給されるなど話題を集めたトライアンフ。
2018年もスタートから多数の新型モデルを投入する予定で、まずはアドベンチャーモデルの「タイガー」シリーズを全面刷新し、排気量800ccと1200ccの2モデルを同時に発表。
また、伝統のモダンクラシック、ボンネビルシリーズの中でも今や中核を成す「ボンネビル・ボバー」にカスタムの魅力をさらに強化した「ボンネビル・ボバー・ブラック」を発売する他、その2シーター版とも言える「ボンネビル・スピードマスター」を追加するなど、さらなるブランド強化を図る予定だ。
▲TRIUMPH / BONNEVILLE BOBBER BLACK
KTM初の並列2気筒スポーツが登場!
▲KTM / 790DUKE
KTMからは2018モデルとして昨年のEICMAで発表された「790DUKE」がいよいよ発売になる。完全新設計のスポーツネイキッドモデルで、KTM初の水冷並列2気筒を搭載しているのが特徴。
新型フレームにWP製前後サスペンションや電子制御を導入するなど、KTMらしいアグレッシブな走りのモデルとして期待できそうだ。
モトグッツィ新型アドベンチャーは来年以降か!?
▲MOTO GUZZI / Concept V85
ピアッジオグループは欧州で「ベスパ」のEVモデルがデビュー。
EICMA2017でモトグッツィが意表を突いて発表した、新設計の縦置き空冷90度V型2気筒850cc搭載のアドベンチャーツアラー「Concept V85」はやはり来年以降に持ち越しのようだが、同エンジンを搭載したロードスターモデルやスポーツモデルも開発中ということで続報に期待したい。