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【好みは都会派「NMAX」?それとも野生派「BW’S」?】ヤマハから個性溢れるスクーター2車種が登場

佐川健太郎モーターサイクルジャーナリスト
YAMAHA NMAX

ヤマハは2016年も年初めから飛ばしている。すでにメーカーからプレスリリースが発信されているが、魅力的な新型125ccスクーター2車種が発表された。

新世代水冷エンジンを搭載するNMAX

ひとつめは「NMAX」。水冷4ストSOHC4バルブ124ccc、FIを搭載したBLUE CORE(ブルーコア)エンジンを、”MAXシリーズ”のDNAを受け継ぐボディに搭載するニューモデルだ。

YAMAHA NMAX
YAMAHA NMAX

“Global Prestige City Commuter”をコンセプトに、欧州や日本で人気の「TMAX」や欧州向け「XMAX」と同様、MAXシリーズの洗練されたスタイルと走りの良さを原付二種(125ccクラス)に展開しているのが特徴。ねじり剛性に優れる新設計フレームや専用開発の前後13インチタイヤ、前後ディスクブレーキにABSを標準装備するなど、スポーティな走りを支える安全性にも抜かりはない。LEDヘッドランプ&ストップランプや液晶マルチファンクションメーター、スプリング付きヒンジ装備のシートトランクなどハイグレードな装備もポイントだ。

ちなみにブルーコアエンジンとは、走りの楽しさと燃費・環境性能の両立を高次元で具現化する設計思想として2014年から導入され、「高効率燃焼」「高い冷却性」「ロス低減」の3点にフォーカスして性能実現を図るものだ。「NMAX」は国内モデルとして初めてそのブルーコアを搭載したモデルとして注目される。発売は3月18日より、価格は34万200円(税込)となっている。

遊び心溢れるデザインのBW’S「ビーウィズ」が国内復活!

もう一台はSUV感覚の”遊び心”溢れるボディに空冷4ストSOHC4バルブ124cc、FIエンジンを搭載した「BW’S(ビーウィズ)125」である。かつて人気を博した往年のデザインの復活にも注目したい。

YAMAHA BW'S
YAMAHA BW'S

“Street Almighty, Roadster BW’S”をコンセプトに、SUVテイストが楽しめる走行性とファッション性を高次元でバランス。中高速性能に優れるエンジン、ゆったりした居住性、オフロードテイストなブッシュガード、前後ディスクブレーキ、プロジェクターヘッドランプ(Low)、タンデムグリップ付きリアキャリア、前後ディスクブレーキに12インチの幅広オフロード風ブロックタイヤなどが特徴となっている。

また、左右非対称ヘッドランプや立体感のあるサーフェイスを調和させるなど、オンとオフが融合したクロスオーバーSUV的なアクティブ感が強調されたスタイリングが目を惹く。フルフェイスヘルメットが収納できるシート下トランクも機能的だ。発売は2月10日より、価格は31万8600円(税込)となっている。

都市部のコミューターとして人気の高い「原付2種」

125ccクラスは国内ではいわゆる原付二種と呼ばれるカテゴリー。30Km/h速度制限や2段階右折などの法規制がある50ccクラスの原付一種と比べてもより便利で、交通の流れに乗れる機動力と手軽さにより都市部でも通勤快速として人気が高い。そこに新たに投入された、スタイリッシュな都会派スクーターと遊び心溢れるSUVテイストモデル。魅力的な2つの個性が街を疾走する日が楽しみだ。

出典:Webikeバイクニュース

モーターサイクルジャーナリスト

63年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、RECRUITグループ、販促コンサルタント会社を経て独立。趣味が高じてモータージャーナルの世界へ。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。㈱モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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