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都会派アドベンチャースクーターが登場!『EICMA』ミラノショー【HONDA編】

佐川健太郎モーターサイクルジャーナリスト
City-Adventure-Concept

まず注目したいのは、まったく新しいコンセプトとして発表された、「City Adventure Concept」。市街地メインのコミューターに流行りのアドベンチャースタイルをミックス。本格的な足回りを備え、スクーターとスポーツバイクにオフ車的なテイストも織り込んだ今までにない方向性が斬新だ。

モデルチェンジしたCB500シリーズ、NCシリーズ

並列2気筒エンジン搭載の気軽なミドルスポーツ、CB500シリーズも進化熟成。ネイキッドスタイルのCB500Fとスポーティーさを強調したCBR500R、クロスオーバースタイルのCB500XはLEDヘッドライトとテールランプが採用され、フロントサスにプリロードアジャスターを装備。ブレーキレバー調整、容量を拡大したフューエルタンクの採用など装備の充実化を図られた。

CB500F
CB500F

並列2気筒750ccエンジンを搭載するNC750S、NC750X、インテグラの「ニューミッドコンセプト」3兄弟もスタイリングを一新。DCTは新たに「Sモード」で3段階のレベルを選択できるプログラムを搭載。鼓動感にあふれたエキゾーストサウンドを奏でる新形状マフラーを採用した。また、3車種ともLEDヘッドライトを採用、X以外はテールランプもLED化するなど質感を高めている。モデルチェンジごとにより力強くスタイルアップされていく同シリーズは、ユーザーから見ても分かりやすく安心できる存在だ。

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ヨーロッパ初公開のアフリカツイン

先の東京モーターショーでベールを脱いだ「CRF1000L Africa Twin」がミラノでも公開。ダカール・ラリーのノウハウが注ぎ込まれた現代版アフリカツインは先代譲りのオールラウンド性能に加え、本格的なオフロード性能を実現。ビッグオフの復権を予感させるモデルだ。最先端テクノロジーが投入された998cc直列2気筒エンジンのパワフルな走りが楽しみである。今回、スタンダードモデルに加え2タイプを展示。ABSモデルは「Hondaセレクタブル トルク コントロール」を搭載。DCTモデルはさらに進化したSモードや、レスポンス重視のクラッチ特性に設定できる「Gスイッチ」を搭載するなど、特にオフロード性能を強化する方向性を示している。

CRF1000L-Africa-Twin
CRF1000L-Africa-Twin

出典:Webikeバイクニュース

モーターサイクルジャーナリスト

63年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、RECRUITグループ、販促コンサルタント会社を経て独立。趣味が高じてモータージャーナルの世界へ。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。㈱モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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