【バイクブーム再来の予兆】希望が見えた今年のモーターサイクルショー
今年も日本最大のバイクイベントである大阪、東京でのモーターサイクルショーが大盛況のうちに幕を閉じました。
先に開催された大阪ショー(3/20~3/22)の入場者数は3日間の合計で5万7754人となり、前年比104.97%。一方の東京ショー(3/27~3/29)は同じく13万2249人で、前年比116%と大幅アップとなりました。ここ数年、毎年のように前年比を上回るペースで伸びていますから、一過性のものではありませんね。これはもう本格的なバイクブームの再来と見てもいいでしょう。
要因としては、天候に恵まれたこともあるでしょう。東京では雨が心配された最終日も夕方までなんとかもってくれたこともあり、出足にはほとんど影響しませんでした。また、元AKB48の大島優子が登場した土曜日のステージでは、ほとんど身動きがとれないほどの賑わいでした。実際その日は最多となる5万5千人超を記録するなど、タレント効果はやはり侮れないものですね。
3日間を通して現場にいた私の肌感覚としても、ここ数年来の盛り上がりを実感していて、特に今年は若い人や女性、家族連れなどの姿がより目立つようになりました。来場者の属性にも変化が見られます。筋金入りのライダー風貌の人はめっきり減った一方で、ファッショナブルでライト感覚の雰囲気を持った人が多く訪れるようになった気がします。
各メーカーのブースでも市販モデルやコンセプト展示も含めて、クールなカスタム系やお洒落なスクランブラ―系など、ストリートの香りがするものが明らかに増えました。モーターサイクルもいよいよファッションと結びついたカルチャーとして語られる時代になった気がします。
この熱気、勢いにブレーキにかけることなく、さらに盛り上げることで次世代へとつなげていくことがバイク業界や我々バイクを愛するライダーの使命ではないでしょうか。将来に明るい希望を見た気がする、今年のモーターサイクルショーでした。
出典:Webikeバイクニュース