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高級チョコブランド「ゴディバ」が「つけてみそかけてみそ」とコラボ! 名古屋・タカシマヤで限定販売

大竹敏之名古屋ネタライター
世界的チョコレートブランドと名古屋の味噌調味料との異色のコラボ。その味わいは…?

「えっ、うちでいいの?」と「つけてみそかけてみそ」側はびっくり

ベルギー発の「ゴディバ」。チョコレート好きでなくても名前を聞いたことがある、食べたことがあるという人も多い世界的な高級チョコレートブランドです。

多彩なコラボ商品も人気を博しているゴディバですが、名古屋で白羽の矢を立てたのは何と「つけてみそかけてみそ」! 名古屋では“かけるだけで何でも名古屋めしになる”と多くの家庭で重宝されているチューブ入り調理味噌です。名古屋人の味噌愛を象徴する万能調味料であり、いわばこてこてのなごやんテイスト。まさかあのゴディバからマリアージュのパートナーに選ばれるとは…!

そんな驚きは当の「つけてみそかけてみそ」が何より感じたことでした。

「『えっ!うちでいいの?』というのが最初の正直な感想でした」

とは製造元であるナカモ(本社/愛知県清須市)社長の杉本達哉さん。「そもそも洋菓子に使用されることがこれまでほとんどなく、ゴディバ様のような著名なブランド様から声をかけていただくとは想像もしていませんでした」といまだに驚きを隠せない様子です。

ナカモ7代目の杉本達哉さんとゴディバ ジャパン、ヤニック・シュヴォローさん。「つけてみそかけてみそ」は1994年発売で、当時大学生だった杉本さんが名づけ親。近年は地元消費以外のお土産需要も伸びている
ナカモ7代目の杉本達哉さんとゴディバ ジャパン、ヤニック・シュヴォローさん。「つけてみそかけてみそ」は1994年発売で、当時大学生だった杉本さんが名づけ親。近年は地元消費以外のお土産需要も伸びている

世界的ショコラティエも納得の相乗効果

ゴディバはなぜ「つけてみそかけてみそ」に着目したのでしょうか?

「これまでにも味噌を使ったことは何度かありますが、『つけてみそかけてみそ』は初めてです。名古屋で人気のある食材を使ってチョコレートをつくることは面白い挑戦になると思ったのです」とはゴディバ ジャパンのエグゼクティブショコラティエ/パティシエ、ヤニック・シュヴォローさん。今回は通販でも大人気の「おいもや」(静岡県)の安納芋を合わせての商品開発。味噌とさつまいもとチョコレートのかけ合わせは、難しさもあった反面、意外な相乗効果も生み出したといいます。

名古屋の味噌の甘じょっぱさと香りが、キャラメルガナッシュにぴったりでその味を引き立ててくれる。『つけてみそかけてみそ』と『おいもや』の安納芋パウダーの相性もよく、一緒に使うことでそれぞれの素材の風味が豊かになりました」(シュヴォローさん)

世界のショコラティエが真剣な表情でしぼり出しているのはチョコレートではなく「つけてみそかけてみそ」!「チョコレートとつけてみそかけてみそ、安納芋の絶妙なバランスを見つけるのが難しく何度も試作した」そう
世界のショコラティエが真剣な表情でしぼり出しているのはチョコレートではなく「つけてみそかけてみそ」!「チョコレートとつけてみそかけてみそ、安納芋の絶妙なバランスを見つけるのが難しく何度も試作した」そう

筆者が実食! そのお味は…?

世界的チョコレートブランドと名古屋が誇る味噌テイストとの夢の(?)共演。出来上がった商品はその名も「みそキャラメル&さつまいもムースショコラ」。筆者はひと足お先に実食させていただきました。

口に含んだ瞬間、ふわっと味噌の香りが鼻をくすぐり、ムースの口どけとともにさらに味噌の甘じょっぱさが広がります。キャラメル風味ですが確かにこれは「つけてみそかけてみそ」の味! 味噌の塩味と安納芋の甘み、ダークチョコレートのほろ苦さが一体となり、さらにはムースのクリーミーさとフィユティーヌのシャリッとした食感のコントラストも。ひと粒の中に奥深い味わいが秘められています。控えめに言って、これはかなり美味いです!

「みそキャラメル&さつまいもムースショコラ」3粒+ハート形チョコ「クール」1粒入りの「ゴディバカカオジャーニー 名古屋オリジナルアソートメント 4粒入」2700円
「みそキャラメル&さつまいもムースショコラ」3粒+ハート形チョコ「クール」1粒入りの「ゴディバカカオジャーニー 名古屋オリジナルアソートメント 4粒入」2700円

「つけてみそかけてみそ」のナカモも、この仕上がりにまたもびっくり!

「どんな味になるかまったく想像できなかったのですが、チョコとお芋、そこに味噌の塩味と風味が重なってキャラメルっぽくなっていて、当社の商品がこんなにチョコとマッチさせられるんだと驚きました」(ナカモ・杉本さん)

そしてこの新しい組み合わせは味噌の可能性をも広げるものだといいます。

「常々、味噌の可能性を追究して未来につなげることを意識していたので、今回のような新しい商品開発で味噌の新たな需要につなげられたり、お客様に驚きや新鮮さを与えられたら。これまでのコラボはお酒や煎り餅など和風のものが中心でしたが、今後まったく異なる分野ともコラボできたらと思います」

名古屋の冬の風物詩、日本最大級のチョコの祭典で限定販売

今回の「みそキャラメル&さつまいもムースショコラ」が入った「ゴディバカカオジャーニー 名古屋オリジナルアソートメント 4粒入」はジェイアール名古屋タカシマヤ限定商品。1月18日から開催されるバレンタイン催事「2024 アムール・デュ・ショコラ~ショコラ大好き!~」の会場で販売されます。

「2024 アムール・デュ・ショコラ~ショコラ大好き!~」は1月18日~2月14日、ジェイアール名古屋タカシマヤ、フードメゾン岡崎店で開催。過去最大級の約150ブランド約2500種以上が取り揃えられる
「2024 アムール・デュ・ショコラ~ショコラ大好き!~」は1月18日~2月14日、ジェイアール名古屋タカシマヤ、フードメゾン岡崎店で開催。過去最大級の約150ブランド約2500種以上が取り揃えられる

「これまでも様々なブランドにご当地の食材を使った限定商品をつくっていただいています。地元のものということでお客様の関心も高くご購入される方が多い。今回は味噌×チョコという食のジャンルを超えた素材の組み合わせで“どんな味なんだろう?”と想像をかきたてるはず。名古屋人が誇る万能調味料『つけてみそかけてみそ』がゴディバのチョコと合わさってどんなおいしいハーモニーを奏でるのか、多くの方に盛り上がっていただきたいですし、反応が楽しみです!」とはジェイアール名古屋タカシマヤ販売促進部・江口有美子さん。

2023年の「アムール・デュ・ショコラ」の会場風景。2001年に始まった百貨店のバレンタイン催事の先駆け的存在で、地元の人だけでなく全国からチョコレートファンが集まる
2023年の「アムール・デュ・ショコラ」の会場風景。2001年に始まった百貨店のバレンタイン催事の先駆け的存在で、地元の人だけでなく全国からチョコレートファンが集まる

「“名古屋の味”と同時に“日本の味”」とゴディバのシェフも太鼓判

ゴディバのシュヴォローさんは、今回の商品のおいしさが分かるのは名古屋人だけではない、と胸を張ります。

「このチョコレートはジェイアール名古屋タカシマヤのために特別につくったものなので、間違いなく“名古屋の味”であり、名古屋の人には気に入ってもらえるはず。でも、同時に“日本の味”でもあるので、全国の人たちにも気に入っていただけると自信を持っています!

ゴディバのシュヴォローさん。「今回はベルギーでは販売しませんが、この斬新なチョコレートはベルギーの人たちにもきっと気に入っていただけると思います」ともいう
ゴディバのシュヴォローさん。「今回はベルギーでは販売しませんが、この斬新なチョコレートはベルギーの人たちにもきっと気に入っていただけると思います」ともいう

国内ではとかく風変わりと思われがちな名古屋の味ですが、実は味噌のうま味を基調とする日本らしい味わい。世界的チョコレートブランドがその魅力を引き出し、表現してくれたことで、名古屋グルメの真の持ち味があらためて正しく、全国さらには世界に伝わるかもしれません。

世界へ羽ばたくなごやんテイストのチョコレートの美味。是非名古屋でゲットし、味わってみてください!

(写真/ゴディバ・シュヴォローさんの写真はゴディバ ジャパン提供。「2024 アムール・デュ・ショコラ~ショコラ大好き!~」メインビジュアルはジェイアール名古屋タカシマヤ提供、その他は筆者撮影)

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名古屋ネタライター

名古屋在住のフリーライター。名古屋メシと中日ドラゴンズをこよなく愛する。最新刊は『間違いだらけの名古屋めし』。2017年発行の『なごやじまん』は、当サイトに寄稿した「なぜ週刊ポスト『名古屋ぎらい』特集は組まれたのか?」をきっかけに書籍化したもの。著書は他に『サンデージャーナルのデータで解析!名古屋・愛知』『名古屋の酒場』『名古屋の喫茶店 完全版』『名古屋めし』『名古屋メン』『名古屋の商店街』『東海の和菓子名店』等がある。コンクリート造型師、浅野祥雲の研究をライフワークとし、“日本唯一の浅野祥雲研究家”を自称。作品の修復活動も主宰する。『コンクリート魂 浅野祥雲大全』はその研究の集大成的1冊。

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