不妊治療で傷付く言葉の数々。子どもが欲しいことを諦める勇気、自身の経験から支援団体を運営する思いとは

取材時に筆者撮影/松本亜樹子さん

産休・育休制度を利用する女性がいる一方で、制度の利用をフォローする女性のなかには、子どもが欲しくても授からなかった女性、人知れず不妊治療を続けている女性、死産や流産を経験している女性がいたりする。制度の利用者にばかりスポットライトが当たり、目にする記事もワーママ対象のものが多いが、時にはそうではない女性にも思いを馳せてもらえたらと思う。

不妊に悩む女性はどんな言葉に傷付いているのか。数多くの不妊に悩む女性に寄り添い、不妊当事者の支援団体NPO法人Fineを立ち上げた松本亜樹子理事長にお話を伺った。

松本さん自らも不妊治療の経験をされ、そのネガティブな面を公表して治療への理解を社会に広めている。どんな思いから団体を立ち上げたのか。お子さんを諦めた時の気持ちは。ネガティブな面を公表する勇気とは。

関連記事:

不妊治療中に行われるプレ・マタハラの実態や対策を専門家に聞いた。優良事例JALの不妊治療休職制度とは

●体外受精…、変な子ができるんじゃないの?

2015年に行われた体外受精は42万4151件で、赤ちゃんの約20人に1人が体外受精で生まれているとの調査結果を日本産科婦人科学会がまとめ、2017年秋に発表した。件数は過去最多。それでもまだ、不妊治療に対する偏見や、知らないがゆえに言ってしまい相手を傷付けてしまう言葉がある。

まずは、NPO法人Fineに寄せられた不妊治療中の女性が傷ついた言葉・悔しかった言葉を以下にご紹介したい。

そんな体外受精だ、排卵誘発剤だって、変な子ができるんじゃないの?

不妊治療のことを何も知らない人に言われて傷付いた。無知からの偏見はなくなって欲しい。

不妊治療…、他人事だから分からなかったわ

切迫流産で入院中にお見舞いに来てくれた義母に言われた言葉。入院を機に不妊治療をしていたことを打ち明けたのだが、経験したことがない人にとってはやはり「他人事」だった。

体外受精をしないの?体外受精したらできるかも

強引な治療方法のアドバイスはやめて欲しい。人それぞれ原因も違うし、先生の治療方法も違う。夫婦の考えも違うわけだし。

おばちゃんは子どもいないって

私が言われて一番傷ついた言葉は、いとこの3歳になる子どもが言ったこの言葉。私のことをいつも「子なし」と言っていた、いとこの母(子どもの祖母)がその子に何度も言って聞かせていた証拠。

頑張って

治療に失敗し妊娠の陽性反応がでないときに、知人から「頑張って」と言われた。簡単な言葉だが、当時の私には一番辛かった。治療の方法も見つからず、旦那の病気も発覚し、思わず「どう頑張ればいいのよ。簡単に言わないで」と心の中で叫んでしまった。

もう充分頑張っている。それでもどうしようもなく思っている時に、「頑張って、頑張って…」という言葉は本当に辛い。自分が言われて嫌だったので、「頑張って」という言葉は使わなくなってしまった。

子どもを諦めるなんて、私には無理だわ

治療をやめて今は夫婦二人の生活を送っている。けれど、それは望んだことではない。子どもを欲しい気持ち、子どもがいないことで傷つくことは、今でもある。それなのに「子どもがいなくて、あなたは平気なのね」みたいに言われると、とても傷付く。病気や費用の問題など、自分の意思ではなく、仕方なく諦めた人だって多いのに…。

子どもができたらできたで大変なんだよ

子どもができたら大変なのは分かる。でも、それは子どものいる別の友人に愚痴って欲しい。

取材時に筆者撮影/松本亜樹子さん
取材時に筆者撮影/松本亜樹子さん

●不妊治療者に子育ての愚痴はほどほどに。二人目不妊には遠慮ない傷付く言葉が降ってくる。

―私自身も不妊治療を経験しています。「なんで子どもを作らないの?」「お子さんは?」と治療をしているにも関わらず、お天気の話ように何気なく聞かれることがありますよね。傷付く言葉には、どのようなものが多いですか?

松本:もちろん、関係性やその人の性格にもよるのですが、子どもの自慢話や逆に子育ての愚痴は、あまりにも続くと「聞くのがつらい」という方が多いですね。たしかに子育ては大変だろうと想像はできるのですが、お子さんがいるだけでいいなと思ってしまうから、子育ての愚痴には治療中の女性は共感しづらいケースが多いんですよね。

また意外と知られていないのが、二人目不妊についての言葉に傷ついている方が多いです。「ご兄弟はまだ作らないの?」「一人っ子はかわいそうよ」「一人っ子はワガママになるわよ」などですね。もちろん、相手に悪気がないのはわかるんです。こちらに一人子どもがいたらまさか「この人は不妊だ」とは思わないから、てっきり次の子どもを作らないでいるのかなと思って、遠慮なくストレートに言って来られる方が多い。

二人目不妊はそれもまた深刻で辛い。さらに二人目不妊の方のほうが余計に周囲に話しづらいということもあります。かといって、一人子どもを授かっているので、一人目不妊の人にも相談しづらい。だから孤独になりがちなんです。

―二人目不妊が言いづらいのは、どうしてですか?

松本:「上の子も治療で産まれたの?」と聞かれるのが嫌だという声が多いですね。

―不妊治療で授かったというのは、隠したいことなのですか?

松本:そうですね。日本はまだそれがあると思います。治療で授かったことを、周囲に言ってない人のほうが圧倒的に多い。もちろん、敢えてこちらから「この子は不妊治療で生まれた」と言う必要はないわけですが、たとえ話すきっかけがあったとしても、やっぱり頑なに隠す人が多いと感じています。

●不妊治療のやめどきを見据えながら、治療に向き合った

―不妊治療を隠したい方が多いなか、松本さんが支援団体であるNPO法人Fineを立ち上げたのはどうしてですか?きっかけを教えてください。

松本:2004年1月に任意団体として発足し、法人化をしたのが2005年1月です。きっかけは、友人から「不妊支援の団体を作りたいから、手伝ってくれない?」と声をかけられたことでした。「不妊当事者のコミュニティは色々あるけれど、ちゃんとした形の団体を作って活動したいから」と。そしたら、その言い出しっぺの友人がすぐ切迫流産で入院してしまって。それで、「どうする?誰がやる?」と言っているうちに、私が代表になっちゃったみたいな(笑)

―松本さんご自身の不妊治療の経験は?

松本:生理不順を治そうと思ってクリニックにちょこちょこ通い出したのは、結婚の直前くらいから。30歳で結婚して「早く子供を授かりたい」と思ってから、ちゃんと通い出しました。

タイミング指導(※1)、人工授精(※2)、体外受精(※3)、顕微受精(※4)までやって、足掛け10年くらいは病院に通っていました。けれど、結局は妊娠しないで、今はずっと夫婦二人の生活を送っています。

※1 タイミング指導とは、

超音波検査による卵胞の直径の計測や尿中LH検査などを行うことで、排卵日をより正確に予測し、夫婦生活を持つのに最適なタイミングを医師がアドバイスするもので、もっとも自然な妊娠に近く、夫婦お二人にとって負担の少ない不妊治療の方法です。

※2 人工授精(AIH)とは、

排卵直前のタイミングで、マスターベーションで採取してもらった精子を洗浄濃縮して元気な精子たちを選び、カテーテルを用いて子宮内に注入します。夫婦生活の場合の精子のスタート地点は腟内ですが、人工授精では子宮の奥になりますので、卵子を目指す旅の距離は、およそ半分になります。「体内受精」とも呼ばれます。

※3 体外受精・胚移植(IVF-ET)とは、

体外に女性の卵子を取り出し、パートナーの精子と一緒にして受精させ、できた受精卵を子宮に戻して着床を促す治療です。受精卵(胚)は、体外で培養し、ある程度成長させてから、子宮のなかに戻します。

※4 顕微受精とは、

体外受精が多くの精子から卵子をめぐり合わせる方法であるのに対し、顕微授精は1匹の精子を卵子に送り込む方法です。顕微授精は、体外に取り出した卵子に、極細の針で人為的に精子1匹を注入します。

―10年通院するほどお子さんを願っていたのに、治療をやめようと決断するのも一つの勇気ですよね。いつ頃どんなきっかけでその決断をされたのですか?

松本:「やめよう」と思ったというか、「いつかはやめなきゃな」とずっと思っていて。どこかで区切りをつけないと、ずるずるといつまでもやってしまう。きりがないなと周りを見て思っていたんです。

Fineを立ち上げる前に集まっていたネットの掲示板があって、そこに色々な人が様々な治療体験を書き込んでいました。ある日そこに「治療やめました」という書き込みがあって。その方は長年治療を続けたけれども、結局子どもができなくてやめたそうです。「これだけのお金を使って、でも授からなくて、今はもう何にも残ってないです」という書き込みだった。彼女は最後に「皆さんはどうか私のようにならないでくださいね」というコメントを残して去っていかれた。そのあと、掲示板はひとしきり荒れたんですけど…。

私はすごく身に染みたというか、すごく考えさせられたんです。なぜなら、私はその方のその書き込みを見るまでは、「いつかは子どもができる」としか思ってなかったから。

―「必ずいつかは子どもができる」と信じていなければ、不妊治療は続けられないですよね。

松本:ですよね。「必ずいつかはできる!だから頑張る。そのいつかは、いつなんだろう?わからないけれど、でも必ずいつかはやってくる!」としか考えていなかった。でもそれが、「治療をどれだけ頑張っても、子どもができない人がいる」と知って、はっと思って。それは私にとって、すごく衝撃でした。私もそうなる可能性があると、そこで初めて思った。

掲示板の女性は、お金も無くなって気力も体力も続かなくなって、いよいよ治療ができなくてやめたそうです。最後の「皆さんは、どうか私のようにならないでくださいね」という言葉は、彼女の心からのメッセージだと思いました。

皆が励まし合いながら、前向きに頑張っている書き込みばかりのその掲示板に、その言葉を書き込むのは大きな勇気が必要だったと思います。私はそのアドバイスが、切なくて、悲しくて、ありがたくて…。画面を見ながらポロポロ涙がこぼれました。そして、その言葉を無駄にしないようにしなくちゃと思った。

ある程度の期間頑張っても妊娠できなかったら、まだ余力のある時に「やめる」という選択を自分でしなきゃいけないと、その時初めて考えたんです。では、自分の中ではいつまでなのか。年齢を考えて夫と話して、「その時が来たらやめなきゃ、やめようね、最後だね」という心積もりをして治療に向かったっていうことがありました。

―「不妊治療は三重苦」と言われています。精神的苦痛、身体的苦痛、それから金銭的苦痛。多くの方は、そのどれかがきっかけでやめようと決意されるのですか?

松本:Fineでは治療の課題はもう一つ、時間の負担も提唱しています。不妊治療をやめるきっかけが何かというと、恐らく複合的なものも多いのではないかと思います。

ただ最近の傾向として、年齢が高い方の一番多いやめどきのきっかけは、物理的に治療ができなくなること。例えば、卵子が取れなくなるなどです。そういうのは、やめるというより、もう諦めざるを得なくなったということですが、それはひとつの課題だと思います。

そうした方たちは、そもそも不妊治療の開始が遅かったという方が多いです。年齢による妊娠のしにくさ、そのリスクの上昇が、まだ理解されていない。こうした「不妊」の知識が広まっていないのは本当に深刻な問題です。

Fineではこれは教育に関わる問題だと思っており、できれば中学校に入ったら必ず、妊娠・出産だけでなく「不妊」のことも知っておいてほしい。そのうえで結婚する・しない、出産する・しないを自分らしく選択するための材料にしてほしい。そう願って、教育への啓蒙活動もしています。

取材時に筆者撮影/松本亜樹子さん
取材時に筆者撮影/松本亜樹子さん

●自分の悲しみより、誰かがパイプ役をしなければ、社会は変わらないと思った

―私は「マタハラ」という言葉を広め、マタハラ防止を牽引していくために、自分が2回の流産を経験するなかでマタハラを受けたと公表したわけですが…。自分のネガティブな部分、私の場合は流産という、出来れば誰にも知られたくない情報を公開して、それで社会を牽引していくのは、なかなか辛いものがありました。

松本さんの場合は、お子さんを授からなかったことを公開して活動するわけで…。どうして公開しようと思われたのですか?

松本:不妊の経験を公表する抵抗感よりも、「誰かがやらなきゃ」という気持ちの方が大きかった気がします。あまりにもネガティブに隠すような方向でいくのでは、世の中変わらない、と思ったからです。私だけでなく、私の友人、仲間たちも、子どもが授からないことで多くの苦労をしました。でもそれは、誰かが伝えないと、どこにも伝わらないわけです。知られないままでは、すべてが苦悩だけで終わってしまう。それでは何にもならないな、と思ったんですよね。

吐き出すところが他にないから、さきほどの掲示板にみんなが悩みや辛いこと、様々な思いを書き込んでいく。そうすると、だいたい年中行事のように「同じ悩み」が掲示板に上がってくるんです。

たとえば、「お正月になると友人の赤ちゃんの年賀状が届いて辛い」「一緒に治療していたのに、先に妊娠した途端に赤ちゃんの年賀状送ってくるのは、酷いよね」と怒る人がいる。それに対し「そんなネガティブなこと言っちゃだめだよ」「そんなんじゃ妊娠できないよ」とコメントする人がいて、今度はそれに対して「なによ、いい人ぶって!」と反論する人がいて、ひとしきり炎上する。

ひな祭り、こどもの日、ゴールデンウィーク、盆暮れ正月…。1年の行事のたびに同じような話題が挙がって、同じような問題でみんな悩んで。それが繰り返されるのを見て、ある日「あれ、この会話、前にもみたことある。これはデジャブ?」と思った。

書いている人は入れ替わっているのに、みんなが何年も同じ話題を言っている。この悩みは、ある意味恒久的なもので、ずっと続いていくんだなと思った時に、やっぱりどうにかしないといけない!と思った。

―ご自分のネガティブな面を公開する辛さより、どうにかしたい!という気持ちの方が勝ったのですね。

松本:ある日、気が付いたんです。掲示板に「これが嫌だ」「これが困る」「これが辛い」「こんな言葉は傷つく」など、不妊当事者が抱える悩みや課題が何度も繰り返し書かれているのに、なんで世の中はいつまでも変わらないんだろうと思った時に、あ、そうかこの掲示板は不妊の人しか見ていない。それじゃあ、世の中が変わらなくても当然だ。私たちの声は、どこにも届いていないんだから、って。

誰かがパイプ役になる必要があると思ったんです。誰かが声を上げないと、いつまでたっても同じことが繰り返される。その誰かって誰?と思った時に、もし私がそのために何かできるのなら、私でもいいかと思えた。それで何かをなくすわけでもないし、自分が社会を変えられるとは思わなかったけれど、とにかくこのループは良くないから、声を伝える必要はある、と思いました。

―こんな言い方は酷かもしれませんが、松本さんはお子さんを授からなかったから、松本さんが代表になられた方が、治療の結果、授からない女性たちにとっても、いいですよね。

松本:そうかもしれないですね(笑) それはあると思います。

―松本さんは、ご自身がお子さんを授からなかった故の代表というか…。松本さんの悲しみの上に成り立っている支援団体と言いますか…。

松本:私が授かっていたら、「あなたは子どもが出来たからいいわよね」と絶対言われますものね。けれど、実は逆もあってね。「あなたはできなかったからって開き直っている」と言われたことも何回もあったんですよ。

―それは酷い。子どもを授かっても授からなくても、代表として前に立てば、心無い言葉を言われるのですね。

松本:不妊治療をすごく頑張っている人たちに、私は経験し終わったことだから、自分の経験から何か役に立ったらいいなと思って、アドバイスはしないのですがサジェスチョン(提言)をする場合があって。そうすると、ごくたまにですが「なんかすっかり悟っている感じですよね~」とか言われて…。

―負のオーラを背負っている人たちを支援するので、大変な部分がありますよね。本人もそんなこと言いたくなくても、どこかにぶつけたいと、同じ立場や味方である人に甘えて、言葉が過ぎたり辛辣なことを言ってしまったりするのかもしれませんね。

●治療を始める前に、夫婦の本当の幸せを考えて欲しい

―支援団体を14年運営されてきて、社会の変化はありましたか?

松本:社会はちょっとずつだけど確実に変化していると思います。国が体外受精に対して、条件はありますが支援(助成金)をしてくれるようになりました。また仕事と不妊治療の両立について調査をしようという動きもありました。

治療関係だと、薬を少しずつグローバルのものも使えるようにしたり。日本は「ドラッグラグ」と言って薬の分野が遅れていると言われていますが、新薬も認可されたり、自己注射なども少しずつ進んできました。

―最後に不妊治療をされている方々にメッセージはありますか?

松本:「治療をしようと自分たちで話し合って選択した」というよりも、「検査のつもりで病院にいったら、そのままなんとなく治療が始まった」という話をよく聞きます。そうすると、自分たちで選択したという認識がないため、後から「しなければよかった」という方も多くて、それはよくないなと思っています。

その時その時できちんと立ち止まって考えるということをやってもらいたい。そして、始める前にまず「夫婦の本当の幸せ」というものを考えて欲しいなと思います。子どもが出来るかどうかは誰にも分かりません。だったら、子どもの有無にかかわらず「どんな人生を生きたいですか?」という視点ももってもらえたらなと思っています。

自分の経験もあって『不妊治療のやめどき』という本を出したのですが、これはやめるときではなくて、本当は治療を始める時、あるいは始めようか迷っている時に読んでもらいたいと思って書きました。子どもを産むことだけが幸せじゃない。他にも様々な幸せのかたちがあることを知ってもらいたくて。その上でやはり治療をするとしたら、それは治療を選んだということなので、納得感が高いと感じています。また、もしかしたら治療しない、養子を迎えるという選択を取ることだってあり得ます。

「子どもは持つべきもの」という刷り込み、治療しなければならない、みたいな社会通念や先入観からまずは見直して欲しいですね。

―不妊治療者だけでなく、社会が「子どもがいて当たり前」「妊娠はだれでもできるもの」という思い込みをなくすことが、まず第一歩ですね。

松本:結局これは、不妊というよりも、ダイバーシティ&インクルージョン(※5)の問題だと私は思っています。自分が当事者で支援団体を運営しているからといって、不妊の人だけの権利を振りかざそうとは全く思っていません。それよりもっと、多様性を本当の意味で腹から納得して受け入れる大人の社会になって欲しいなと思っているんです。

闘病で不自由している人もいれば、育児で困っている人もいれば、介護の問題だってある。どんな人の人生にも、一人の努力では乗り越えられないことは、たくさんあると思います。何かしらお互いで支え合う時が必ず来ます。誰が得だ損だではなくて、みんながそれぞれお互い様、おかげさまでいいじゃん!…そんなことを思いながら、多様性のなかの1つとしてNPO法人Fineの運営をやっています。

―松本さん、ありがとうございました。

※5ダイバーシティ&インクルージョンとは

(Diversity)とは「多様性」を意味し、シンプルな定義としては「人と人との違い(difference between people)」のことです。

インクルージョン(Inclusion)とは「包括、包含、一体性」を意味し、ダイバーシティ&インクルージョンとは、多様な人々が対等に関わり合いながら一体化している状態を指す用語です。

松本さん提供写真
松本さん提供写真

松本亜樹子(まつもと あきこ)

NPO法人Fine理事長/一般社団法人 日本支援対話学会理事

長崎市生まれ。不妊の経験を活かして友人と共著で本を出版。それをきっかけにNPO法人Fine(~現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会~)を立ち上げる。Fineは厚生労働省への各種要望書の提出⇒認可を多数実現しているほか「不妊ピア・カウンセラー養成講座」や「医療施設の認定審査」、「不妊治療の経済的負担軽減のための国会請願」など、日本初のさまざまな活動を実施。また患者の体験を踏まえた講演・講義や、患者のニーズを広く集める調査を継続的に実施、広報するなど、不妊や妊活の啓発に努めている。

自身はNPO法人設立当初より理事長として法人の事業に従事しながら、人材育成トレーナー/コーチ(国際コーチ連盟認定プロフェッショナルサーティファイドコーチ、米国Gallup社認定ストレングス・コーチ、アンガーマネジメントコンサルタント)として活動している。

著書に『不妊治療のやめどき』(WAVE出版)『ひとりじゃないよ!不妊治療』(角川書店)など。