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「バルス祭り」もうトレンド その歴史は10年以上! 今夜の金曜ロードショーは「ラピュタ」

岡田有花フリーランス記者
「金曜ロードショー」公式ページより筆者キャプチャ

 宮崎駿監督のアニメ映画「天空の城ラピュタ」が8月12日午後9時から、「金曜ロードショー」(日本テレビ系列)で放送されます。

 ラピュタとネットといえば「バルス祭り」でしょう。作品の終盤に、パズーとシータが一緒に唱える滅びの呪文「バルス」。これに合わせてTwitterに「バルス」と書き込む人が大量発生することが、いつからか「バルス祭り」と呼ばれるようになりました。

 過去の放送では、あまりに多くの「バルス」が同時に投稿されたため、Twitterのサーバが悲鳴を上げ、不安定になることもあったほどです。

 今回も、8月12日正午時点で「バルス祭り」がTwitterのトレンドに入っており、今夜の“祭り”を楽しみにしているユーザーの多さを物語っています。

初の「バルス祭り」はなんと10年以上前

 この「バルス祭り」ですが、実は10年以上もの歴史があります。

 記録をさかのぼると、2011年12月9日に「ラピュタ」が放送された際、Twitterの秒間ツイート数が世界新記録を達成した、という記事があります(ねとらぼの記事より)。(ちなみにTwitterが始まったのは2006年、日本でIT系のユーザーを中心に流行しはじめたのが2009年ごろです)。

 それ以降は、ラピュタが放送されるたびに、Twitterのトレンドに「バルス」などの関連ワードが浮上するようになりました。

 2013年には「Yahoo! JAPAN」のトップページ「バルス」ボタンが表示され、クリックすると画面が徐々に崩れ、最後には何もなくなってしまう――という演出がなされたこともありました(ITmedia NEWSの記事より)。

ラピュタの“バズ力”

 スタジオジブリの映画は、どの作品も人気が高く、ネットでもよく話題になりますが、ラピュタはその中でも別格。“バズり方”のレベルが突出しています。

 その背景には、「バルス」や「人がゴミのようだ」など、印象的な名言が多いこと、“バルス祭り”が定番化し、ネットユーザーの間で共通の期待感や一体感が得られる、まさに「お祭り」になったことなどが挙げられそうです。

 金曜ロードショーでは、ラピュタを皮切りに、3週連続でジブリ作品を放送する予定。8月19日は「となりのトトロ」、26日は「耳をすませば」の放送が予告されています。

フリーランス記者

1978年生まれ。京都大学卒。IT系ニュースサイト記者、Webベンチャーを経て、IT・Web分野を軸に幅広く取材、執筆するフリーランス記者。著書に「ネットで人生、変わりましたか」(ソフトバンククリエイティブ)。

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