フリマアプリ「メルカリ」では、さまざまなブランドの商品が売られていますが、衣料品の中で特に人気を集めるのがユニクロの限定品です

 全国に店舗があるため、多くのユーザーが品質やサイズ感などに慣れており、信頼性が高かったり、人気ブランドとの限定コラボ商品がしばしば発売される、といったことがその背景にあります。

 一方で、ユニクロの限定商品は、メルカリで価格が高騰する傾向にあります。例えば、昨年夏に発売された、「鬼滅の刃」コラボUTは、発売直後にオンラインはほぼ完売し、メルカリに定価の倍ほどの価格で大量に出品されました。1人で複数出品するユーザーもいるなど、転売目的で購入したとみられる“転売ヤー”も目立ちました。

 ユニクロ側も、商品店数が少ないコラボ品については、「1人○点まで」などの購入制限を設けることで、転売対策を行ってきていますが、10月1日からは、メルカリと連携し、一歩進んだ対策を始めています

 10月1日発売の、ファッションブランド「Theory」とのコラボ商品「UNIQLO x Theory 2021年秋冬WOMENコレクション」では、店舗・オンラインともに「同一商品につき2点まで」の購入制限を設けたのに加え、メルカリと連携し、メルカリアプリ内でも、購入を考えている人に対して警告を表示し始めました。

 1日以降、メルカリアプリで「ユニクロ Theory」などで検索すると、「検索の商品は、価格が一時的に急騰している可能性があります。ブランドサイトを参照いただき、購入においては冷静なご判断をお願いいたします」と表示され、購入者に注意を促します。また、注意文書からユニクロのサイトにも遷移できます。

メルカリ側の注意喚起
メルカリ側の注意喚起

ユニクロの告知文書
ユニクロの告知文書

メルカリはこの“転売対策”を、他社とも展開しています。9月24日からは、アサヒビールと協力し、人気で品薄になっている缶ビール「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」について、検索結果に同様な警告を表示。警告内のリンクから、アサヒビールのサイトに飛び、生ジョッキ缶の出荷予定を確認することもできます。

メルカリはここ最近、高額転売の温床と批判されることが増えていました。マスクが品薄だった頃、マスクの高額転売が大量に行われるなど、悪質なものも目立っていましたが、メディアなどにさんざん批判されてから出品禁止にするなど、対策は後手後手に回っていました。

 今回始まった、“新品”を販売する企業と、発売前から手を組み、高額転売抑制を伝えるメッセージを発信するという取り組みは、メルカリが“先手を打った”転売対策に乗り出した、と言えそうです。