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なぜ「魔法のiらんど」が今トレンドに? 「懐かしすぎ」「黒歴史」「ウッ、頭が」

岡田有花フリーランス記者
現在の「魔法のiらんど」トップページ。小説投稿サイトになっている

 9月22日朝、Twitterのトレンドに、「魔法のiらんど」というワードが入っている。

 魔法のiらんどは、ガラケー用ホームページ作成サイトとして1999年にスタートし、00年代前半に中高生を中心に一大ブームを起こしたサービス。小説投稿機能もあり、2005年に連載された「恋空」は映画化されるなどブームになった。

 それが令和2年のTwitterに突如トレンド入りし、「懐かしすぎる」「黒歴史が……」と振り返る声とともに、「なんでトレンドなの?」といぶかる声も出ている。

 なぜ魔法のiらんどがトレンド入りしたのだろうか?

「ホムペ機能がなくなって、日記が全消失」とANNで

 魔法のiらんどが急に話題になった理由は、22日未明に放送されたラジオ番組「オールナイトニッポン0(ゼロ)」(ニッポン放送)にある。オールナイトニッポン0は、パーソナリティーが週ごとに替わるトーク番組だ。

 22日は、「R-1ぐらんぶり2020」チャンピオンの野田クリスタルさんとその相方・村上さんのコンビ・マヂカルラブリーがMCを担当。2人のトークの中で飛び出したのが「魔法のiらんど」だ。

 野田さんは、「魔法のiらんど」で長年、日記を書き続けてきたという。だが、「魔法のiらんど」の日記機能を含むホームページ関連機能は今年3月に終了してしまい、これまで書きためた日記など全データが消えてしまったという。

 そのため、番組の投稿テーマは「ありがとう魔法のiらんど」に。これがきっかけで、「魔法のiらんど」がトレンドに入り、Twitterには、若いころ魔法のiらんどを利用していた世代から、なつかしむ声が次々に投稿された。

 魔法のiらんどは現在、小説投稿に特化したサービスとして運営を続けている。

現在の魔法のiらんど
現在の魔法のiらんど
フリーランス記者

1978年生まれ。京都大学卒。IT系ニュースサイト記者、Webベンチャーを経て、IT・Web分野を軸に幅広く取材、執筆するフリーランス記者。著書に「ネットで人生、変わりましたか」(ソフトバンククリエイティブ)。

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