非常に強い台風第10号（ハイシェン）が、日本列島に近づいています。予想進路によると、沖縄や奄美、九州を直撃する見通しです。記録的な大雨や暴風をもたらす可能性があると予報されており、気象庁は強い警戒を呼び掛けています。

　台風の予想進路に住む人たちは、防災グッズを購入するなどして台風への備えを急いでおり、ここ数日、現地のホームセンターなどは非常に混雑しているようです。

　台風の暴風から家を守る対策として、「養生テープ」を購入する人も多いようです。

　養生テープはもともと、工事現場や引っ越し作業などで、周囲にキズがつかないよう保護するために使うもので、貼りやすく、はがしやすいのが特徴です。

　台風接近時には、養生テープを窓に「×」や「米」の字で貼ることで、暴風で屋外の物が飛散して窓ガラスが割れた際に、破片が飛散しないよいうにする目的で購入費とが増えます。

　養生テープによる台風対策は、昨年10月、“過去最強クラス”とされた台風10号接近の際に、SNSで広がり、ネット通販や店舗などで売り切れが続出しました。

　今回の台風でも、予想進路に当たる九州・沖縄地区を中心とした店舗で、養生テープや布テープの売り切れが相次いでいるようです。台風の上陸予想日の4日前、9月3日ごろから、「ホームセンター何軒か行ったけど、養生テープは売り切れていた」といったツイートが、Twitterに多数投稿されています。

　フリマアプリ「メルカリ」でもここ数日、養生テープの取引が急増しています。台風の進路外で、養生テープが店舗などで購入しやすいの地域の人が出品し、進路内の人が購入するケースが多いようです。

　送料込み価格は、2巻で800円～1500円、6巻で2500～3000円など、出品者によってまちまち。特に、「即日発送する」とうたう商品に人気が集まっており、今回の台風に間に合うように購入したいというニーズが高いようです。9月4日までに出品された即日発送の商品は、よく売れています。