1976年東京都生まれ。98年、東京大学文学部卒。読売新聞東京本社を経て2001年、朝日新聞社入社。経済部記者として流通業界などの取材を担当した後、AERA編集部在籍中の08年に犬の殺処分問題の取材を始めた。15年、朝日新聞のペット面「ペットとともに」(朝刊に毎月掲載)およびペット情報発信サイト「sippo」の立ち上げに携わった。著書に『犬を殺すのは誰か ペット流通の闇』『「奴隷」になった犬、そして猫』(いずれも朝日新聞出版)などがある。
記事一覧
- 犬1000匹劣悪飼育の業者、なぜ営業を続けてこられたのか 「暗部」隠す生体販売ビジネス
犬約1千匹を飼育していた繁殖業者が11月、動愛法違反(虐待)容疑で逮捕された。なぜこのような業者が長く営業を続けてこられたのか。背景には、ペットショップを中心として成長した、生体販売ビジネスがあった。
- 8週齢規制ついに施行 忘れてはならない「誕生日偽装」問題と「日本犬除外」規定
生後56日以下の子犬・子猫の販売を禁じる8週齢規制が施行された。だが、血統書の誕生日は偽装可能であり、日本犬6種には除外規定が設けられた。この状況は犬のためにも、飼い主のためにもならず、改善が必要だ。
- 犬猫の繁殖・販売業者への「数値規制」 環境省案に残る二つの問題
悪質な繁殖業者やペットショップを確実に排除できるよう、環境省が示した数値規制案。小泉進次郎環境相が「業者の状況を着実に改善する」と自負するように踏み込んだ内容になっているが、大きな問題が二つ残された。
- 「小遣い稼ぎ」で猫の繁殖始めました 猫ブームの行き着く先は?
犬猫などの繁殖・販売業者への規制強化を図る改正動愛法が6月、成立した。背景に劣悪な飼育環境で営業を続ける業者の存在がある。主に犬を扱う業者が問題視されてきたが、ブームにわく猫でも問題が起き始めていた。
- 犬猫にマイクロチップ義務化、問題ないの?
ペットショップなどで売られる犬や猫に、マイクロチップの装着が義務づけられることになった。迷子になっても飼い主の元に戻れるようにしたり、遺棄を防いだりするためという。義務化に、問題はないのだろうか。
- 悪質業者に教育機会を ペットパーク流通協会長 上原勝三さん
朝日新聞のフォーラム面で展開した「ペットとどう出会う?」ではペット業界の関係者にもインタビューをしました。その中からペットオークション(競り市)の業界団体トップを務める上原勝三さんの談話を紹介します。
- 保護犬・保護猫 自分を成長させてくれる存在 俳優・坂上忍さん
朝日新聞のフォーラム面で展開した「ペットとどう出会う?」には皆さまからたくさんの声を寄せていただきました。取材した関係者や著名人の話のうち、俳優・坂上忍さんが語った保護犬・保護猫への思いを紹介します。
- 繁殖の環境、想像して 俳優・浅田美代子さん
朝日新聞のフォーラム面で展開した「ペットとどう出会う?」には皆さまからたくさんの声を寄せていただきました。紙面では、関係者や著名人にも話を聞きました。その中から俳優・浅田美代子さんの談話を紹介します。
- ペットとどう出会う? 一緒に考えませんか
いまや家族の一員になった犬や猫。かつてはもらったり、ひろったり。それが次第にペットショップで買うようになり、最近は動物愛護団体から迎える人も。「ペットとの出会い方」を考えたく、アンケートを始めました。
- ペットと平成 「うちの子」になった犬猫たち
平成に入り少子高齢化が進む中、犬や猫は新たな「家族」になった。犬の飼育数は平成当初に比べて一時2倍になり、猫は最近20年で3割近く増えた。犬猫たちの存在が徐々に暮らしに根付いていった30年を振り返る。
- ペット業界が求める「規制緩和」の中身 犬の飼育頭数減少は動愛法改正のせい?
2012年の動愛法改正の際、ペット業界は規制強化に強く反対した。それから5年あまり、今回の法改正では「規制緩和」にまで踏み込みたいようだ。ペットフード協会のトップによる記者会見の模様を紹介する。
- ペット業界の「ホビーブリーダー大幅減」という主張に根拠はあるか 「ホビーブリーダーの定義」とは?
ペット関連の業界団体が「ホビーブリーダーが大幅に減った」と主張し、第1種動物取扱業の登録要件について緩和を求めている。だが主張の根拠はどうもあいまいだ。JKC幹部が出席した会合での質疑応答を紹介する。
- 子犬・子猫、流通にひそむ闇 死亡リストを獣医師が分析
日本では繁殖から小売りまでの流通過程で毎年2万匹以上の犬猫が死んでいる。なぜこれほどの数の犬猫が死ぬのか。あるペットショップチェーンの内部資料を分析すると、ペット流通にひそむ問題が浮かび上がってきた。
- ペット業界の「犬が減っている」という主張は本当か 犬猫2万5千匹が死ぬペット流通
犬69万匹、猫15万匹。独自調査で犬猫の年間流通量がわかった。繁殖から小売までの流通過程で犬猫2万5千匹が死んでいることも判明。ペット業界は「犬の飼育数が減っている」と危機感を募らせるが実態は……。
- 「犬の引き取り屋」で生き、死んでいく犬たち 「不幸」の再生産を止めるため、求められる二つの施策
「犬の引き取り屋」というビジネスが活発化している。ペットショップや繁殖業者から、売れ残った子犬や繁殖能力が衰えた繁殖犬を有料で引き取るビジネスだ。そこで生き、死んでいく犬たちが送る時間は過酷なものだ。
- 高齢者の健康寿命を口実に「子犬を売りたい」業界の倫理観
犬の飼育頭数減少に危機感を抱くペット業界は、高齢者に犬を飼わせる(買わせる)施策を推し進めようとしている。業界団体主催のセミナーでは、業界トップらによる前のめりな発言が相次いでいる。
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