新型コロナウイルスの感染拡大に備え、企業がすべきこと

(写真:ロイター/アフロ)

中国・武漢で発生した新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。WHO西太平洋地域事務所(マニラ)も21日、ついにツイッターで「持続的な人から人への感染があるとみられる」と発表した。日本でも感染者が発生しており、東京2020大会を間近に控えて、今後さらなる感染拡大も懸念される。企業の総務や人事、BCP(事業継続計画)担当者らが今考えておくべき対策をまとめた。

1、感染地域や、感染拡大など情報収集

・外務省海外安全ホームページ

 https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2020C013.html

・【感染症危険情報】中国における新型コロナウイルスの発生

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2020T011.html

・厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

・国立感染症研究所 

 https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus.html

・CDC アメリカ疾病予防管理センター(英語)

 https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-nCoV/summary.html

・WHO 世界保健機関(英語)

 https://www.who.int/health-topics/coronavirus

・その他、信頼できるメディア

2、従業員への注意喚起・教育

・特に海外(武漢など)への渡航者、海外(武漢など)現地従業員

 感染予防、感染時の対応(下記参照)

・海外ではあらかじめ受診医療機関なども検討

・不要不急の外出自粛

・在宅勤務の検討

3、海外出張(武漢など)の自粛・禁止、駐在員の帰国、などの検討

4、感染予防の徹底(手洗い、マスク着用)

5、感染疑い者が出た場合の対応の検討

・武漢市から帰国し、咳や発熱等の症状がある場合には、必ずマスクなどを着用し、事前に医療機関に連絡したうえで受診。武漢市の滞在歴があることを申告

・会社への報告ルール

・風評対策、広報対応、など

6、感染者が出た場合の対応の検討

・顧客が感染した(していた)場合の対応:感染拡大の防止(濃厚接触者への対応)、事業継続の方策、風評対策、メディア対応

・社員が感染した場合の対応:感染拡大の防止(濃厚接触者への対応)、事業継続の方策、風評対策、メディア対応

・社員の家族が感染した場合の対応:報告や自宅待機のルール化(その際の給与支払い)など

7、BCPの検証・見直し

・現状のBCPが感染症で機能するかの検証、訓練・演習

2009年の新型インフルエンザの流行時には、毎日のように状況が変化し、感染力やウイルスの毒性についても判明するまでに時間を要し、多くの企業が対応に苦慮した。当初はマスクや消毒液も売り切れ手に入らない状況になった。

あらかじめ計画を策定しておいて状況に応じて書き換えるのと、新たに計画を作るのでは全く労力が異なる。今の段階から計画の策定や備蓄、訓練など、できる対策は進めておくことが重要だ。また、今後ウイルスが変化することなども考えられるため、固定した計画を作るのではなく、まずは社員一人一人の感染予防を徹底するとともに、健康への影響が著しく大きい場合、それほどでもない場合など幅を持たせた対策を考えておくことも大切だ。

2020年1月21日現在まとめ