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「つぼみ大革命」を卒業。樋口みどりこが目指すもの

中西正男芸能記者
昨年末で「つぼみ大革命」を卒業し、俳優の道を歩み始めた樋口みどりこさん

昨年末で吉本興業のアイドルグループ「つぼみ大革命」を卒業した樋口みどりこさん(31)。今後は俳優を軸に歩んでいくことになりますが、一人の時間を過ごす中で新たな覚悟に直面しているといいます。3月20日からの舞台「ろくでなしコーラス」(東京・浅草花劇場)にも出演。着実に歩みを進めていますが、この先に見据えるものとは。

「あ、卒業したんだな…」

 12年間も「つぼみ」「つぼみ大革命」のメンバーでいるとは、正直、思ってはなかったんですけどね(笑)。でも、気づけば12年経っていました。

 グループに入った時は「3年やって、自分の中で満足したら卒業しよう」と決めていたんです。でも、3年経ってもまだまだ頑張りたい。ありがたいお話、応援してくれる人もいらっしゃるし、その方々に恩返しをしないといけない。それを考えていたら12年経っていたという感じですね。

 なので、ここまでやってきたのは自分の力ではなく、周りで支えてくださる方がいらっしゃったから。結局、行きつくところ、感謝しかないということなんですけどね(笑)。

 ただ、まだそんなに卒業から時間が経っていないので、実感があるような、ないような感じだったんですけど「あ、もう本当に外に出たんだ」と強く感じたのが、先日見に行った「つぼみ大革命」のライブでした。メンバーのライブを客席から見る。その瞬間「あ、卒業したんだな…」と実感しました。

役者としての軸

 これからはお芝居を軸に活動させてもらうつもりでいます。歌やダンス、お笑いもやってきたんですけど、その中で自分がやりたいと思ったのが芝居だったんです。

 一つ大きな体験になったのは2021年に「贋作・罪と罰」(作・野田秀樹さん)という舞台で主役の三条英という役をやらせてもらったことでした。この役は代々大竹しのぶさんとか松たか子さんがやってこられた役があって、ここで学んだことが本当に大きかった。

 自分はまだまだですけど、お二人の映像を見るとすごいパワーを感じましたし、もちろん技術もすさまじいし、いつか自分もそうなれたならとは思っています。

 それと「関西演劇祭」でキムラ緑子さんにお会いしまして、同じ名前なので以前から意識をしてましたしご挨拶したいと思っていたら、逆にキムラさんのほうから「やっと会えたね」と声をかけてくださいまして。

 第一線で活躍されている方はこんな風に気遣いもできる。それを改めて感じましたし、私も人間的にそうなりたい。そして、キムラさんと同じ舞台に立てるくらい、もっと、もっと頑張りたいとも思いました。

 映像、舞台、声優…とあらゆる可能性を模索したいとは思うんですけど、自分の軸にできたらうれしいなと思っているのが喜劇なんです。

 ずっと吉本興業にいるので、身近に芸人さんがいらっしゃる。芸人さんがこれでもかと笑いを生む場を日々見せてもらっている。その空気を吸っていることは武器だと思いますし、そこは生かすことができればと考えています。

恩返し

 これまで12年グループにいて、その時間が今の自分を作ってくれたことは間違いのないことです。なので、グループへの恩返し。これは常に頭にあります。

 卒業する時にメンバーも「このグループにいたことが恥ずかしくない。むしろ誇れるグループになるよう頑張るからね」と言ってくれました。私も「卒業したメンバーがこうやって活躍するくらい、素敵なグループなんですよ」という形が作れればと思っています。

 そのためにも、もっともっと自分を知ってもらう機会を増やしていきたいなと。見てもらえるコンテンツを増やしたいし、いつか単独公演ができるくらいにもなりたい。応援してくださっているファンの方々に一つでも良いお知らせができるようにしたいですね。

 もう、グループではなく一人なので自分が考えてやらないといけない。ただ、私はSNSにすごく疎いので…、なかなかそこがうまくできなくて(笑)。

 おしゃれにも疎いのでインスタグラムに載せるというだけで写真を撮るのにも緊張しちゃうんですけど(笑)、それでは何も進まないですしね。マネージャーさんや周りの方の力をお借りして、積み重ねを続けていきたいと思います。

(撮影・中西正男)

■樋口みどりこ(ひぐち・みどりこ)

1993年1月18日生まれ。兵庫県出身。吉本興業所属。元つぼみ大革命のメンバーで、キャッチコピーは「つぼみの爽やか担当」。緑色担当。2012年にオーディションを経てグループに加入。19年には「つぼみ大革命」として女芸人ナンバーワン決定戦「THE W」決勝に進出。23年12月28日のライブ「樋口みどりこ・恵梨華卒業コンサート〜笑わせて大革命!今日は泣かせてひぐえり大革命!〜」をもって同グループを卒業。女優として新たな道を歩んでいる。3月20日から舞台「ろくでなしコーラス」(3月20日~24日、東京・浅草花劇場)に出演する。キャストは山本裕典、イ・ウゴン(TRITOPS*)ら。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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