元テレビ東京・亀井京子アナウンサーが吉本興業を選んだ理由
6月10日から吉本興業所属となった元テレビ東京でフリーアナウンサーの亀井京子さん(39)。これまで夫で元巨人の林昌範さんのサポートや一男一女の子育てに奔走してきましたが、人生の新たなフィールドとして吉本を選んだ理由とは。
天才集団
もともと主人が野球選手だったので、遠征中とかキャンプ中とかだけ仕事をする感じだったんです。
ただ、主人が4年ほど前に引退して、子供たちも大きくなってきた。そして、気づけば私自身も今年で40歳になります。それを考えた時に、ここで心機一転、環境を変えてみようか。そう思ったんです。
いろいろな人に相談する中で、自分が主になるというよりも、何かをサポートする。商品だったら、それが売れるように力を尽くす。そういう方向が自分には向いているのかなと。
何かのPRをする記者会見の司会。それがこれまでの経験と新たなチャレンジが重なるところといいますか、そう思いまして。そんな場がたくさんあるところはないか。その結果、出てきた答えがたくさんタレントさんがいらっしゃって、毎日のように何かしら記者会見をされている吉本興業だったんです。
あと、私は関西の出身なので、小さな頃からテレビに出ている人はほとんど吉本の芸人さんという環境で育ちました。そのの親しみもあったとは思います。
ただ、テレビ東京でアナウンサーとして番組に出演させてもらうようになり、芸人さんとご一緒する中で芸人さんへの印象が一つの単語に集約していきました。本当に「天才」だなと。
「いったい何がどうなっているの?」と思うくらいその場の空気をコントロールされる。そして、とんでもない才能を持っている方々がさらに努力をされる。その姿も見せてもらいました。
そういった方々が集まっているのが吉本だと思っていますし、プレッシャーも大きいんですけど、その中に入った自分への興味。それもあったと思います。
ただ、義理の母からは「京子ちゃんの人生だから、そういう方向でも応援するけど…、相方はもう決まったの?」と(笑)。他の友人からも吉本ということで、これでもかと反響がありまして。改めて吉本興業のパワーを感じもしました。
今の自分の意味
25歳でテレビ東京を退社したんですけど、ちょうど仕事が面白くなってきた時期でもありました。仕事が分かってきて、後輩もできてきて。
そこから、今は結婚して子供もできて、主婦目線だったり、母親目線だったり、まだキャリアは浅いものの自身のアイスクリームの会社を作ってみたり。いろいろ経ての自分がどこまでできるのか。その楽しみも今はすごく感じています。
一方で主人を見ていると、自分の好きな野球を一日でも長く続けるために、本当に命がけで自分の体をケアして、必死にやってましたから。
それを間近で見ているので、いい加減な気持ちではもちろんできないし、子どもたちにも「何をやってもいいけど、やるなら本気でやりなさい」とは伝えています。
ただ、やっぱり40歳に差し掛かってくると、若い頃とは確実に体が変わってますもんね。無理をしたらもう何日か疲れが取れないですし(笑)。
今はキレイにいようというよりも、子どもや主人のためにも倒れないように元気にいる。それが何よりになりましたね。なんとか、その心意気で頑張りたいと思っています。
(撮影・中西正男)
■亀井京子(かめい・きょうこ)
1982年8月23日生まれ。兵庫県出身。聖心女子大文学部卒業後、2005年にテレビ東京に入社。「ワールドビジネスサテライト」「スポーツ魂」など多くの人気番組に出演。07年にプロ野球・巨人の投手だった林昌範さんと結婚し08年にテレビ東京を退社した。一男一女に恵まれる。昨年、機能性ジェラート「Karadaneeds(カラダニーズ)」をプロデュ―ス。アスリートフードマイスターやフラワーアレンジメントの資格を持つ。今年6月から吉本興業に所属している。