元「NMB48」谷川愛梨が語る35歳の自分
アイドルグループ「NMB48」を2019年12月に卒業し、女優・タレントとして活動する谷川愛梨さん(25)。6月23日に初の写真集「谷川愛梨1st写真集 愛梨」を発売しました。デビューから10年でさらなる新境地を開拓していますが、ここからの10年。そして、これまで支えてくれた先輩への思いを語りました。
たくさん悩んだ
卒業してから1年半ほど経っての写真集なので、ファンの方が喜んでくださるんだろうかという思いもあったんです。でも、10周年の記念ということで何か残せるものになればいいなと思ってチャレンジしました。
もう10年ですものね。本当に何も分からないまま15歳、高校1年で「NMB48」に入りました。私の場合、小さな頃からアイドルにあこがれていたというよりも、お父さんから提案でオーディションを受けたので、ありがたいことに合格できたんですけど、そこからが大変でした。
テレビで見るアイドルって、明るくて元気というイメージばかりがあったんですけど、当然、そのきらびやかな世界にたどり着くまでにたくさんの準備があるし、積み重ねも必要。考えてみれば当たり前なんですけど私の想像がかなり甘くて(笑)、大変ではありました。
ただ、今から思うと、そういう時間こそ、自分をたくさん成長させてくれたと思うんですけど、当時はたくさん悩んだし、くじけることもありました。だからこそ、自分でも成長を実感できる10年になったんだと思います。
トガっていた
最初はね、自分で言うのもアレなんですけど、だいぶトガっていたと思います(笑)。必死なのもあって、自分のことしか見えてなかったと思いますし。わがままでもあったと思います。
ただ、活動していくうちに、いつの間にかメンバーのメンタル面を支えるということを積極的にやるようにもなっていて、メンバーからも「愛梨ちゃんに支えてもらった」という言葉をもらえるようにもなりました。
逆に、私が支えてもらっていたところも多いんですけど、中でも、恩人というか、この人を避けては私を語れないというのが山本彩さんです。
本当にすごい人だなというのを近くで見て思っていたんですけど、最初は後輩の私からなかなか距離を詰めることはできないので、ずっと背中を見ているような状況だったんですけど、それだけでもとにかく「カッコいいな」と思う存在でした。
言葉よりも背中で引っ張っていくというか。出会ってから今に至るまでずっとカッコいいです(笑)。こちらもキャリアを積んでいくうちに、少しずつ距離が近くなっていったんですけど、尊敬する心は増すばかりです。スターだなと。
普段、しゃべっている時はふざけている感じもマンマンにあるんですけど、ライブになると全てがガラッと変わる。そのギャップも素敵だなと思います。
総選挙もそうですし、順位がつくということへの恐怖みたいな思いも正直あったんですけど、いろいろな経験をする中で、人にやさしくできるようになったとも感じています。その根っこにあるのが山本彩さんへのあこがれというか、そんな部分だとも思っています。
35歳の自分
15歳の時、25歳の自分なんて想像もできなかったし、うっすら思っていた姿よりも、まだまだ子どもだなと思います(笑)。
でも、そうやって思い通りにならないのも面白いところだと思いますし、今から10年後、自分がどうなっているのかも楽しみです。
結婚しているのか。バリバリ仕事をしているのか。どんな35歳になっているのかわかりませんけど、キラキラ輝いている自分ではありたいなと思っています。
(撮影・中西正男)
■谷川愛梨(たにがわ・あいり)
1995年12月5日生まれ。大阪府出身。2011年に「NMB48」第2期生オーディンョンに合格。12年に4枚目のシングル「ナギイチ」から選抜メンバーに選出され、19作品で選抜メンバーとして活動する。19年12月に「NMB48」を卒業後は、女優タレントとして活動している。初の写真集「谷川愛梨1st写真集 愛梨」を6月23日に発売した。