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「自分なんてクソ」からのスタート。“日本一エロすぎるグラビアイドル”を背負う森咲智美の覚悟

中西正男芸能記者
“日本一エロすぎるグラビアアイドル”の肩書を持つ森咲智美

 2018年、19年と「グラビア・オブ・ザ・イヤー」で連続グランプリに選出され、トップグラビアアイドルとなった森咲智美さん(28)。インスタグラムのフォロワーは300万人を超え“日本一エロすぎるグラビアアイドル”の肩書も持ちますが、その根底にある覚悟を語りました。

「自分なんてクソ」

 高校時代、友達に誘ってもらってエキストラのアルバイトに行ったのが今のお仕事をするきっかけでした。そこの社長さんから機会をいただき、レースクイーンのお仕事をやらせてもらう流れになったんです。

 小さな頃から芸能界への憧れがあったわけではなく、むしろ、コンプレックスの塊で、変ないい方ですけど「自分なんてクソ」というか。「芸能界はすごくキラキラしたところで、自分なんかが行く世界ではない」という感覚でした。とにかく自分に自信がなくて。その思いは今でもなんですけど。

 ただ、レースクイーンなんて思ってもみなかったお仕事をいただいて、自分なんかが写真を撮ってもらうこと。そして、その写真の中で、表現というと烏滸がましいですけど、いろいろ工夫すること。その楽しさを知ったんです。

 そこから名古屋でアイドル活動をすることになったんです。アイドルをやって3年目くらいの時に、グラビアのお仕事をさせてもらうようになりまして。東京に出てきたのが今から4年前の2016年。今の事務所の社長さんが声をかけてくださって、そこからはグラビアのお仕事が軸になり、今に至るという感じなんです。

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“愛人キャラ”の限界点

 私が今のお仕事をやる上で、とても大きいのがSNSだなと。本当にありがたいことに、インスタグラムをフォローしてくださっている数が300万人にまでなって。

 最初は「今日は、こんなランチを食べました」みたいに食事をアップしたりもしてたんですけど、私のことを見に来てくださる方は、それでは喜んでもらいにくいんじゃないか。だったら、エロというものに特化して写真をアップする。それをやってみようと決めたんです。

 上京して、最初につけていただいたのが、橋本マナミさんがかつてやってらっしゃったような“愛人キャラ”だったんです。ただ、ちょうどその頃から芸能界での不倫スキャンダルがより一層大きく扱われる時期にもなってきて、そのキャラクターが難しくなりました。

 テレビにそのキャラで出してもらって、例えば「本当に愛人の経験があるの?」といった話をふられても、キャラを守ったらいいのか、世の中の流れを考えた方がいいのか、否定も肯定もできない自分がいたんです。その時に「これは違うな」と感覚的に思ったと言いますか。

 そんな中、少しずつ積み重ねてきたSNSでの発信などが浸透してきたのか、スポーツ紙や雑誌の記者さんらが見出しで“日本一エロすぎる”みたいな言葉をつけてくださったりもして、だったら、もうそれをキャッチフレーズにしてしまおうと。

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肩書を背負う覚悟

 「日本一エロすぎるグラビアアイドル」の肩書を背負う。じゃ、そこで今一度考えたのが「何がエロいのか」ということでした。とにかく露出を高くするのか。それもエロの一つではあると思うんですけど、それだけでもないし。

 明るいエロ、暗いエロ、面白いエロとか、ドキドキするエロ…。いろいろなエロがあると思いますし、その肩書を背負う以上、そこをサボっちゃダメだと思いまして。

 一つ、皆さんからたくさん反響をいただけたのは芸人さんのアキラ100%さんのパロディーで“ともみ100パーセント”とハッシュタグをつけて投稿した写真でした。お風呂で、風呂桶だけで大切なところを隠した写真だったんですけど、露出の高さもあるんですけど、その全体的な明るさみたいなものを皆さんがすごく楽しんでくださって、こういう形もアリなんだなと思ったんです。

 あとは“これがこう”というシリーズ。これは他のグラビアの方も取り入れてやってくださるくらい、皆さんに喜んでもらえたと言いますか。内容としては、写真を2枚アップするんですけど、1枚目は普通にご飯を食べているような写真で、2枚目はすごくセクシーな写真。「普通にご飯を食べていたところから、こうなりました」というストーリーが写真によって想像できる形にしたんです。

 いろいろとやってはいるんですけど、今でも「エロってなんだろう」と明確な答えは出ていないのが本当のところです。正直な話、エロでいうと、セクシー女優さんの方がもっとエロいんじゃないか。グラビアの範囲で“日本一”を名乗れるものなのか。いろいろな思いも頭に浮かんできます。

 でも、それがあるからこそ、もっとエロを追求しようとも思えるんだろうし、まだ答えが見つかっていないからこそ、次を探せるんだろうなと…。

 そして、これも正直な話、グラビはいつまでもできるお仕事ではないです。どこかで引き際を考えないといけない。でも、できるところまで全力でやりたいと思いますし、もし、次の道があるならば、グラビアと全力で向き合った向こうに、例えば、体のラインがきれいに見える下着をプロデュースするとか、自分がやってきたことを軸に今後が作られるんだろうなとも思っています。

 もちろん、バラエティーだったり、女優業というお仕事も、今後、いただけるならば、それも本当にありがたいお話なので、一つ一つ全力であたらせてもらいたいという思いもあります。

 先日、実際に映画のお話もいただきまして。大泉洋さん主演の映画「新解釈 三國志」(12月11日公開)の撮影に、本当に、本当に、少しだけ出していただいたんです。

 すごくミーハーな話になっちゃいますけど、私、前から大泉さんが大好きで。撮影の時にあまりに嬉しすぎて、大泉さんと写真を撮ってもらったんです。その写真を待ち受けにしてるんですけど、その時の大泉さんが微妙にですけど、少し不安そうな顔をされていて。「これ『フライデー』とかに出されるんじゃないか…」みたいな(笑)。あくまでも、私の感想ですけど。

 その写真を見るたびに、もっと、もっといい女になって、お仕事も頑張るぞと思えるんです。もし、次また撮ってもらえる機会をいただけたら、その時は大泉さんがリラックスした表情で写ってくださるくらいの自分になっていたいなと思っています(笑)。

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(撮影・中西正男)

■森咲智美(もりさき・ともみ)

1992年8月12日生まれ。愛知県出身。高校時代、友人に誘われて行ったエキストラのアルバイトをきっかけにレースクイーンとして活動。その後、グラビアアイドルに転身し、2017年に発売したDVD「Virginal」はDMM.comの「アイドル動画 2017年年間作品ランキングベスト100」で1位を獲得した。さらに、18年、19年と「グラビア・オブ・ザ・イヤー」で2年連続グランプリに選出される。今年1月、YouTube「森咲智美チャンネル」を開設。インスタグラムのフォロワーは300万人を超える。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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