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「初めてやりました」久住小春が今、髪をピンクにした理由

中西正男芸能記者
髪色を変え、これまでとは違う魅力を見せる久住小春

 「モーニング娘。」、ファッション誌「CanCam」の専属モデル、そして、女優とあらゆるジャンルで結果を残してきた久住小春さん(28)。先月からはディズニーチャンネル内のドラマ「エイリアンシッター ギャビー・デュラン」で主人公の声も担当し、より一層、活動の幅を広げています。さらに、取材当日、髪色を人生初のピンクに。未体験の領域へと一歩を踏み出した思いを語りました。

ネガティブな自分

 私は13歳の頃に「きらりん☆レボリューション」の主人公・月島きらり役をやらせていただいて、それがとても印象に残っているお仕事でもあったんです。なので、ずっと声のお仕事はやりたいと思っていました。

 今回オーディションを受けて、ディズニーチャンネルさんで、また声のお仕事ができるようになった。これは本当にうれしいことだと思っています。

 ただ「きらりん―」はアニメで、今回は実写。例えば、役者さんの息遣いとか、表情とか、そういう部分もリアルに、より厳密に吹き替えをしないと違和感が出てしまう。アニメとはまた違う課題があって、大変ではありますけど、奥が深いと感じています。

新型コロナウイルス禍

 吹き替え収録の最後あたりから新型コロナウイルスの影響で、スタジオに入れる人数制限が出てきて、私一人で声を吹き込むことも経験しました。周りの方とのやりとりがなく、自分だけがしゃべって収録する違和感もまた難しくもありました。

 今回のお仕事だけでなく、やっぱりコロナがあって、いろいろなところに影響も出る中で「この先どうしようかな」とかも考えましたし「何か新しく始めなきゃ」という思いにもなりました。焦りもありましたし、正直、ネガティブな自分になってしまう部分もありました。

 お仕事も止まってしまいますし、家に一人でいる時間が増えると同じような考えが頭をループして、どうしてもしんどくなっちゃいましたし。

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 ただ、そんなループにどんどん入っていくと本当に大変ですし、何かしら動こうということで、オンラインでダンスレッスンを受けたりはしてましたね。スタジオに習いに行くとなると1回3000円とかするものが、オンラインだとすごく安いんです(笑)。

 しかも、実際にスタジオに行って他の生徒の皆さんと一緒に踊るということがないので、今までやったことがなくて「できなくて恥ずかしい」と思うシチュエーションがないんです。そこも加わって、レッスンを受けるハードルがすごく低くなると言いますか。これは、今後、コロナが収束したとしても、生活に取り入れたい部分だと思いました。

髪をピンクに

 あと、人生で初めて髪をピンク色にしました。6日に「FASHION DANCE NIGHT」というダンスショーのお仕事がありまして、そこがヘアケア関連企業さんとのコラボイベントなんです。なので、髪の毛を派手にしてみるのも良いのではと思って打診したら、OKをいただきましたので、この色にしてみました。

 髪色を明るくしたりあったんですけど、これだけ色を入れたのは初めてでした。ずっと、思い切った髪色にしてみたいという思いはあったんですけど、小さな頃からこの仕事をやってきたので、自分の容姿も仕事の一環。自分の気分とか、そういったものだけで髪色を変えたりすることはできない生活を続けてきました。だから、一度はギャルみたいなルックスになってみたいなとか(笑)、そういう願望も実はあったんです。でも、それはなかなかできないことでした。

 でも、20代もあと2年だけだし、30代になったら、また自分の姿や雰囲気も変わってくるだろうし、20代のうちにやるべきことはどんどんやっていきたいなと。そんな気持ちもあって、ピンクにしたんです。その時にしかできないことも人生たくさんあると思いますし。今回、髪に関連したお仕事をいただいたのも一つの巡り合わせだし、事務所にも相談した上で、思い切って色を変えてみました。

 ピンクにした印象ですか?もちろん、自分の好きな色にしてもらったので気に入ってはいるんですけど、この取材を受ける直前に仕上がったので、現段階ではまだそんなにこの髪色と向き合ってなくて(笑)。でも、鏡に映る自分を見るたびに浮き立つ気持ちはありますし、やったことがないことに挑戦する楽しさを学べた気がしています。

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(撮影・中西正男)

■久住小春(くすみ・こはる)

1992年7月15日生まれ。新潟県出身。12歳で「モーニング娘。」メンバーオーディションを受け、応募者2万人以上の中から新メンバーに選ばれる。09年に「モーニング娘。」を卒業後はファッション誌「CanCam」の専属モデルに。17年からオスカープロモーションに所属し、女優としてテレビ朝日「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」などに出演する。今年8月からは、ディズニーチャンネル内のドラマ「エイリアンシッター ギャビー・デュラン」で主人公の声を担当している。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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