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元「ラッツ&スター」山崎廣明が見すえる3つの目標

中西正男芸能記者
仕事への思いを語る山崎廣明

 「シャネルズ」「ラッツ&スター」のメンバーとして活動した山崎廣明さん(61)。2010年からはガールズドゥワップグループ「Oh!Sharels(オシャレルズ)」を立ち上げ、スペインやイギリスなど海外で高い評価を得ています。6月12日にはスペインのレーベル「El Toro Records(エル・トロ・レコーズ)」から「Oh!Sharels」の最新シングル「Silhouettes / The Woo Woo Train」の配信がスタート。立ち上げから10年で、着々と国際的な基盤を固めつつありますが、ここから先を見据え、3つの目標を掲げました。

“客寄せパンダ”から一転

 「Oh!Sharels 」を立ち上げて、今年6月で丸10年が経ちました。ドゥアップというジャンルで「シャネルズ」として世に出て、いろいろなジャンルも経験しつつ、やっぱり自分が追い求めたいドゥアップを形を変えつつもやり続けてきた。それがここ数年で海外の方々からもありがたいお声をいただけるようになりまして、純粋にうれしいことだなと思っています。

 ファンの方がSNSにアップしてくださった動画がきっかけになって、2017年に初めてスペイン・バルセロナで開催された「Screamin' Festival」という大きなイベントに呼んでいただいたんです。

 ただ、言葉が悪いですけど、女性がドゥアップをやるというのは珍しいですし“客寄せパンダ”的なところで呼ばれた感じも正直あったんです。でも、実際にステージに出たら、ドカンとウケた。「何年もこのイベントをやってるけど、お前らが一番盛り上がった」とまで現地で言っていただいて、そこから翌年もスペインやイギリスからお呼びがかかりまして。

 そして、今年、そのスペインのイベントを開催しているレコード会社から新曲も出すことになったんです。新型コロナウイルスがなければ、6月に新曲イベントをスペインでやるお話もいただいていて。ありがたいばかりです。

「毎日が修学旅行」

 こうやって、また次の世代の人と一緒に音楽ができていること。そして、それが海外でも聞いてもらえていることはうれしいは限りです。そして、そもそも、僕が皆さんに知っていただく大きなきっかけは「シャネルズ」だったと思うんですけど、その時はその時で、それはそれは楽しかったです(笑)。

 本当にね、ツアーなんかやると、毎日が修学旅行の延長みたいな感じで、楽しくて仕方なかった。「こんなに楽しくて、しかも、お金までもらっていいの?」という感覚で。

 今でもリーダーの鈴木(雅之)君を始め、第一線でやられている人もいるし、必要以上に連絡はしないですけど、近況を聞いたりして励みにしています。

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 「Oh!Sharels」も丸10年を迎えて、ここから11年目、そして20周年に向けていろいろ考えていかないといけないなと。まずは、やっぱり日本で知名度を上げることが必要だと思っています。例えば、スペインで僕らのことを好きになってくださった方が日本に来て、日本人に「Oh!Sharelsって、いいよな!」と言ってもらった時に「知らない」となったらカッコつかないですもんね(笑)。

 もともと、ドゥアップというジャンルがニューヨークのアポロシアターなんかで育ってきたものなので、大きなドームとか、野外でやるのはトーンが違うのかもしれませんけど、例えば、武道館でライブをやるというのはすごく素敵なことなのかなと。

 あとは、本当に皆さんに知っていただき、愛していただくということで言うと、NHK紅白歌合戦にドゥアップのグループが出場する。これも何とか目指したいです。そうなったら、あとはレコード大賞も(笑)。

 何とかこの3つを現実にできるくらい、頑張っていきたいと思っています!

(撮影・中西正男)

■山崎廣明(やまざき・ひろあき)

1959年6月6日生まれ。神奈川県出身。アマチュア時代はバンド「ダックテイルズ」のリーダーとして活動。「ダックテイルズ」解散後、キーボード(ピアノ)担当として「シャネルズ」に加入。「ラッツ&スター」を84年に脱退後は横山剣らと活動。オリジナルファッションブランド「SALUD」も立ち上げる。 2010年、ガールズドゥワップグループ「Oh!Sharels(オシャレルズ)」を結成。17年にはスペインで開催されたオールディーズイベント「Screamin' Festival」に参加。18年にはイギリスで開催された「Rhythm Riot」にも招かれる。先月には、スペインのレーベル「El Toro Records(エル・トロ・レコーズ)」から最新シングル「Silhouettes / The Woo Woo Train」が配信された。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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