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「たんぽぽ」白鳥と結婚1年。チェリー吉武が「仕事量10倍」になった理由

中西正男芸能記者
仕事への思いを語るチェリー吉武

 昨年11月28日にお笑いコンビ「たんぽぽ」の白鳥久美子さんと結婚したピン芸人のチェリー吉武さん(39)。現在19個のギネス記録を持ち、今年4月には雑誌「ニューズウィーク日本版」の企画「世界が尊敬する日本人100」にイチローさん、草間彌生さんらとともに選ばれ、フジテレビ「ワイドナショー」などでも話題になりました。結婚から丸1年が経ち「去年に比べて、今年は仕事量が10倍になりました」と凄まじいまでのブライダル特需を明かしましたが、その裏には本人の意識の変化がありました。

仕事量10倍

 ウチは家庭を支えているのが奥さんなんで(笑)。逆に、僕は奥さんの流れで呼んでいただける仕事についていく。そんな感じが多くて、どこまでもありがたいばかりです。

 仕事量で言うと、結婚してから圧倒的に増えてますね。去年8月の「24時間テレビ」(日本テレビ)でプロポーズ、そして11月に結婚。そこで僕のことを「『たんぽぽ』白鳥の旦那さん」として知っていただいた方がたくさんいた。

 その中で「え!?そんなにたくさんギネス世界記録をもってるんですか!?じゃ、今度来てもらえませんかね?」という感じでお声がけをしてもらえるようになって、それが今年に入ってのお仕事の急増につながった。そんな流れなんです。

 2018年の仕事量と比べると10倍にはなってると思います。本当にありがたいことに。

オファーが続く理由

 以前と比べたら、たくさんお仕事をいただけるようになって、これまでもフルパワーでやっていたつもりだったんですけど、そこにさらにパワーをプラスするようになりました。

 芸人なんで、現場、現場で、少しでもつめ跡を残そうとする。それは当たり前なんですけど、そこをさらに出力高くしようと。僕の場合はスマートにしゃべってどうこうという仕事はないので(笑)、感覚で言うと“もうひと汗かく”という感じですかね。

 パーティーとかで使うクラッカーをパーンと割って、中から出てきた細い紙テープを筒を使って空中で吸い込むというネタがあるんですけど、クラッカーを吸って見せる回数を増やす。吸い込み方をさらに強くする。

 あと、お尻でクルミを割るというギネス世界記録を持っていて、デモンストレーション的にお客さまの前でやったりもするんですけど、これまで何となく自分の中のルーティンとして“ま、こんな感じで”と割っていたところを、もっと強く、もっと多く割りにかかる。

 まぁね、言ってしまえば「だから、ナニ?」というところかもしれませんけど(笑)、要は、せっかく呼んでいただいたんだから、少しでも喜んでいただきたい。少しでも笑ってもらいたい。今までの自分がやっていたことをさらに見直すというか。今年、それはさらに意識してきたところだと思います。

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 先日も、地方の「道の駅」のお祭りみたいなところでの営業に行かせてもらったんですけど、特にステージがあるとかではなく、それこそ道で、路上パフォーマンス的にネタをやるという感じだったんです。

 うれしいことにお客さんはいてくださるんですけど、場の設え的にはそんな感じで、正直、芸人のメンタルとしてはかなり厳しい場ではありました。でも、見てくださっている方がいらっしゃるんですから、全力でやらないと。なんなら、そういう時こそ、全力でやらないと。そうやって、これまでよりも強く自分のケツを叩く自分がいる気はします。

“全力”は最低限

 そもそも、最初のギネスとの接点というのは、ウチの事務所(ワハハ本舗)に「お尻でクルミを割れる芸人さんいないですか」というオファーがあったんです。結局、それは今実際に僕が記録を持っているお尻でのクルミ割りのギネス記録に挑戦する仕事だったんですけど、先輩たちはスケジュールが合わなかったりして、僕のところに話が来たんです。

 というのも、当時からお尻で割りばしを割ったり、ダーツの矢をお尻で受けたり、おっちゃんとかが宴会でやるような芸をネタでやっておりましたので(笑)、じゃ、チェリー吉武はどうだとなりまして。

 それが2013年で、ありがたいことにギネス世界記録を達成し、そこからギネスへのチャレンジをいろいろと始めていくんです。

 このギネス世界記録のチャレンジも舞い込んできたものだし、結婚も優柔不断な僕を奥さんが引っ張ってくれた結果だし、その結果、お仕事が増えた。となると、そんな他力本願的な流れでお仕事をいただいたんだったら、せめて、一つ一つのお仕事をこれでもかと全力でやるしかない。それが僕の最低限の最低限だろうなと。

妻への恩返し

 結婚しての変化で言うと、奥さんはさらに覚悟ができたというか。「もう一人、デカい男を食わしていかないといけない!」という思いがしっかり見えて、どっしり具合がさらに増した気がします。

 先ほども少し言いましたけど、なかなか結婚に踏み切れない僕に対し「お金のことは心配せず、私について来い」と言ってくれましたからね。僕は涙ながらに「すみません…」という感じでしたけど(笑)、こんなにカッコイイ女性がいるんだと。ここから僕がどう奥さんに返していくのか。それしかないと思っています。

 もちろん、一番は仕事で頑張って恩返しをする。それですよね。来年は東京でオリンピックがあります。もちろん、僕はアスリートではないですけど、ギネスということで、記録とか、世界とか、チャレンジとか、そういう意味では共通項なのかなと思っていて。

 100メートル走のメダリストと、お尻クルミ割りのギネス世界記録保持者ではもちろん何もかも違いますけど(笑)、何かしら仕事に結び付けられたらなと思うんです。せっかくのこんな大きな機会なんですから。

 あと、まだ結婚式も、新婚旅行もできてないので、まずは旅行の方からできたらなとも思っています。この前、欧米ではクリスマスプレゼントとかでも一個じゃなくて何個もあげるという話を聞いたんです。そのシステム、いいなと思って。じゃ、新婚旅行も何回も行けたらなと。

 できれば10回は新婚旅行に連れて行けるように頑張りたいと思います。とはいえ、やれラスベガスだ、ハワイだと10回行くのは、それこそ完全に僕の身の丈を超えますので、まず1回目の新婚旅行としては、静岡の沼津を予定しています(笑)。いつかはドーンとね!ドバイとか!2回目には、ま、2回目は厳しいかもしれないので、何回目かに連れて行けるよう頑張ります!

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(撮影・中西正男)

■チェリー吉武(ちぇりーよしたけ)

1980年10月13日生まれ。ワハハ本舗所属。2005年から活動を始め「尻でクルミを30秒で最も多く潰す」など現在19個のギネス世界記録を持つ“ギネス芸人”としても知られる。昨年11月、お笑いコンビ「たんぽぽ」の白鳥久美子と結婚。今年4月、雑誌「ニューズウィーク日本版」の企画「世界が尊敬する日本人100」にイチロー、大坂なおみ、草間彌生らとともに選ばれ話題となる。身長179cm。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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